断乳時はママのケアも大切
赤ちゃんの断乳をするときに意外と多いのが、断乳時のおっぱいトラブル。
断乳をするときは、赤ちゃんのことを優先して考えてしまうママも多いかもしれませんが、赤ちゃんと共にママ自身のケアも忘れないようにしたいですね。
今までずっと作り続けていた母乳は、ママがやめると決めても、すぐに出なくなるというわけではありません。そのため断乳をするときは、少しずつ時間をかけて、母乳の量を調整していくことが大切です。
母乳は、赤ちゃんに吸われることで、どんどん作られていってしまいます。「おっぱいを作らなくてよい」と体が分かれば、自然と母乳の分泌が減っていきますので、無理のない範囲で授乳回数を減らしていきましょう。
夜間だけ断乳をする・離乳食後の授乳をやめるなどがおすすめです。
このように、段階を踏んで断乳を進めていくことで、ママのおっぱいトラブルのリスクが軽減します。
断乳する前に、母乳外来を利用してみるのも良いでしょう。断乳の仕方やおっぱいマッサージの方法を教えてもらうとトラブルが未然に防ぐことができますよ!
今回はこのように、断乳の際のママの体のケアについて詳しくご紹介します。
断乳後すぐのおっぱいのケア
断乳してすぐは、おっぱいに母乳が溜まってしまい、おっぱいが張る・カチコチに硬くなる・痛いなどの症状が現れます。
しかし、この時点で母乳を絞りすぎてしまうと、まだ母乳を必要としているんだと体が判断し、また母乳をたくさん作ってしまいます。
つらいとは思いますが、この時期はなるべく搾乳はしないようにしましょう。どうしても…というときは、圧抜き程度の搾乳だけでやり過ごします。
【圧抜きの方法】
圧抜きは断乳後1~2日の間だけ行いましょう。3日目以降はしっかり全部搾乳します。
断乳後2日目までは、1日1~3回ほどを目安に、つらい時は4~5回ほどを6時間以上の間隔を空けて行います。
搾乳する母乳の量はお猪口1杯ほどに留めておきましょう。あまり絞りすぎないことが圧抜きを上手にするポイントです。
1. 両手首でわきの下から乳房を中央に向けて軽く押す
2. 次に乳首を親指と人差し指でつまみ、奥の方に押す
【圧抜きしても痛いとき】
もともと母乳量が多かったママの場合、圧抜きをしても痛みや張りが解消されないことがあります。そんなときは以下のことを試してみましょう。少し症状が和らぐかもしれません。
・保冷剤などでおっぱいを冷やす
・お風呂は湯船に浸からず、この時期はシャワーだけで済ます
体温が上がり、血液循環が良くなると、母乳の生成を促してしまいますので、このようにおっぱいを直接冷やしてあげたり、お風呂に浸からずにシャワーで済ますなどして体を温め過ぎないようにしましょう。
母乳が溜まり、漏れ出てしまう場合は、母乳パッドなどを付けて様子を見るといいと思います。
断乳後3日目以降のおっぱいのケア
個人差もありますが、断乳後もっともつらい時期は1~2日程度。3日目以降は、徐々に母乳が作られる量も減ってきているので、だいぶ楽になってきているはずです。
断乳直後のような「おっぱいがパンパンに張る」という感覚が和らいでいるようであれば、ゴールはもうすぐ!
今度はおっぱいが柔らかくなるまでゆっくり時間をかけ、母乳を全部絞り出しましょう。タオルを当て、両手で乳房全体を乳首に向かっておにぎりを握るように絞り出します。そうすると、しこりができたり胸が張ったり、おっぱいトラブルにつながるケースが少なくなるそうです。
自分でやるのが難しいと感じた場合は、母乳外来などを受診してケアしてもらうと良いでしょう。
3日目の搾乳が終わったら、1週間後にまた、母乳を絞り出します。これは詰まりを予防するためです。
その次は2週間後、1ヶ月後と間隔を徐々に広げ、搾乳を継続していきます。すると、自然と母乳が出なくなっていきますので安心してくださいね。
断乳中~断乳後に気を付けてほしいこと
断乳中や断乳後は、乳腺炎などのトラブルが起こりやすい時期です。以下のことに注意し、トラブルを予防しましょう。
【おっぱいの状態を観察する】
断乳中は乳腺炎に注意しましょう。母乳が詰まり、痛みや高熱の症状が出たらすぐに病院を受診してください。
また、乳管や乳頭にできた傷から細菌に感染し、張れや強い痛みが起きることもあります。痛みや熱以外に、母乳が黄色や黄緑色で粘りがあることもあります。
これらの症状が見られたら、早めに受診してください。
【体に合った下着の着用】
妊娠出産を機に、ブラジャーのサイズが変わったママもいるでしょう。
あまり締め付けすぎる下着を付けていると、おっぱいが圧迫され、乳管が詰まり、トラブルの原因となります。体に合ったサイズを選んでくださいね。
まとめ
赤ちゃんの成長の証でもある「断乳」。
喜ばしいことですが、ちょっぴり寂しい気持ちになることも。
ママの体のケアはもちろんのこと、赤ちゃん・ママの心のケアも忘れずに断乳を成功させましょう!