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リトミックの歴史

リトミックのはじまり

リトミックを発案したのは、スイスの音楽学校コンセルバトワールで音楽教育者をしていた、エミール・ジャック=ダルクローズです。

 

彼の元には演奏家や作曲家を目指す若者が集まっていましたが、彼らは音楽に関する技術が素晴らしい一方で、音を聞き取ったり感じ取ったりする能力に欠けていることに気付きました。 そこで、ダルクローズは、彼らの能力を伸ばすため、1901年頃に「リトミック教育法」を確立したということです。

 

リトミック教育法発案の経緯

ダルクローズがコンセルバトワール音楽学校で教育を始めたばかりのころ、知り合いの男の子が学校に入学しました。しかし彼は音感もリズム感もない子だったので、ダルクローズはとても困ってしまったそうです。

 

レッスンの帰り道に一緒に歩いていると、彼が雨上がりの水たまりに向かって、リズミカルに「トン・トン・バシャーン」と飛び込み、遊び始めました。それを見たダルクローズは、あることをひらめいたそうです。

 

翌日、ダルクローズはその可能性を確かめるために、その男の子がピアノを弾く時に「昨日の水たまりのリズムでやってごらん」と言いました。すると今まで全く音感もリズム感もない子が昨日のリズムを再現できたと言います。

 

この経験を通し、ダルクローズは「動いて覚え込んだリズムこそ自分の物になる」という結果にたどりつきました。そして、体を使って音楽やリズム感をつかむ「リトミック教育」を確立したのです。

 

その後、リトミックはとても柔軟な教育方法とされ、音楽教育だけでなく、一般教育や演劇、オペラ、ダンス等の表現活動、音楽療法などに取り入れられるようになりました。クラシックバレエやモダンダンスにも影響を与えたと言います。

 

日本にリトミックが広まった経緯

日本では、明治時代から多くの教育家や音楽家、作曲家、演劇家などがヨーロッパでリトミックの概念を学び、各分野での指導方法として取り入れてきました。 そして戦後まもなく、ニューヨークで音楽を学んだ板野平(いたのやすし)が、国立音楽大学でリトミック教育を多くの人に伝えたことにより、日本でも本格的に広まっていきました。

 

板野氏が創設した「全日本リトミック音楽教育研究会」では、現在に至るまでリトミック教室の全国展開や指導法の研究などが行われています。

 

最近では、全国の保育園や幼稚園、音楽教室や幼児教育の現場でリトミックが取り入れられており、音楽の基礎を学べるだけでなく、個性や協調性、社会性、積極性などを育む「人格形成教育」として認知されています。

この記事を書いたライター

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