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赤ちゃんの卒乳時期の平均は?

赤ちゃんの卒乳の平均時期

赤ちゃんが授乳を卒業する「卒乳」は、赤ちゃんにとってもママにとっても成長の節目ですね。

ただ授乳をしなくなるというだけでなく、生活リズムが変わったり、スキンシップ方法が変わったりもしますし、気持ちにも変化が出ます。

そんな卒乳ですが、一般的にどのくらいの時期に赤ちゃんは卒乳することが多いのでしょうか。

今回は赤ちゃんの卒乳時期について、平均的なタイミングについて見ていきましょう。

 

赤ちゃんが卒乳する時期の平均は?

赤ちゃんが卒乳するタイミングの平均時期について、誰かから聞いたことはあるでしょうか。

人によってバラバラな時期を言うかもしれません。

実は卒乳時期の平均は一概には言えないからです。

赤ちゃん個人によっても卒乳する時期はもちろん違いますし、家族の生活スタイル、考え方によって大きく時期が変わります。

また、卒乳に対する考え方は世界と日本でも違うことがあります。

 

【世界の卒乳時期の考え方】

世界保健機関(WHO)は、母乳育児の重要性を強調しており、「最低でも2歳まで母乳を継続すること」を推奨しています。

この2歳まで推奨しているガイドラインは、母乳が赤ちゃんの健康と発育に対して非常に有益であるという科学的根拠に基づいたものです。

しかし、母乳を飲まなくなる時期の世界の平均は、2歳を大きく超えた4.2歳と言われています。

国によって大きな違いがあることが、この4.2歳という平均年齢につながっています。

 

■アフリカ地域の場合

アフリカの一部地域では、母乳育児を赤ちゃんが3歳以上になるまで続けられることが一般的です。

これは背景に経済的な要因が隠されており、母乳が主要な栄養源として重視されているためです。

衛生的な水が容易く得にくい地域では、泥水を飲むよりも母乳を飲んでいたほうがいいと考えられています。

3歳以上で母乳を飲んでいる子は、そうでない子に比べて3.5倍以上も死亡率が低いというデータもあります。

 

■アメリカの場合

アメリカの小児学会では「少なくとも12ヶ月、それ以降は母と子が望む限り」と言われています。

意外に思われるかもしれませんが、アメリカには産休や育休という制度がほぼありません。

産後ママが仕事を休んでも、その間の経済的保証がないため、早めに復帰するママがほとんど。

このことから、1歳前後が卒乳のタイミングと考えられることが多いです。

 

◾️ヨーロッパ諸国の場合

ヨーロッパの場合は、その国の社会保障制度の充実度によって、卒乳時期が変わるようです。

2歳3歳頃まで育児休暇をとるのが一般的な国の中には、2歳3歳前後を目安に卒乳を考える国もあります。

 

また、そもそも母乳育児を重視していない国もあり、その中でもフランスは生後1ヶ月過ぎると母乳を上げているママの割合がグッと下がるそう。

同じヨーロッパ圏でも、国によって大きく違いがあるようです。

 

■イスラム教圏の場合

また、卒乳のタイミングに、宗教的な要因が関係する場合もあります。

一般的にイスラム教では、2歳までの母乳育児が推奨されています。

これコーランの教えによるものですが、義務ではなく、正当な理由があればそれまでにやめることもできます。

 

【日本の卒乳時期の考え方】

日本では、一般的に1歳から1歳半の間に卒乳となるケースが多く見られます。

これは日本の働くママたちが育休を終える時期が1歳前後で、この辺りで保育園に赤ちゃんを預けるため、自然と母乳を上げる機会が減ることが1つの要因だと考えられます。

また、離乳食完了期も1歳~1歳半であるということから、他から栄養がとれるようになり、母乳を必要としなくなることも要因でしょう。

 

しかし、近年は日本でもWHOのガイドラインに従い、2歳以上まで母乳を続ける家庭も増加傾向にあります。

これには、母乳育児の重要性が再認識されていることともに、育児休暇の延長などが背景にあると言えるでしょう。

 

卒乳の時期の違いで赤ちゃんへの影響はある?

卒乳の平均時期について見てきましたが、卒乳が早い、遅いで、何か赤ちゃんの成長に影響はあるのでしょうか。

結論から言うと、影響はありません。

卒乳時期は個人差がありますし、卒乳ではなく、ママやその他の家族の事情などで母乳をやめる(断乳)際も、赤ちゃんの成長に影響が出ることはないです。

母乳をすぐやめてしまったからといって、赤ちゃんへの愛情が薄いかというと、そうではありません。

 

ただし、歯が生えてくる月齢年齢の子は虫歯にならないように、ケアをしてあげましょう。

また、次の子どもの妊娠を考えている時や、子どもが大きくなり授乳体勢がしんどい時などは、無理せず卒乳を考えてもいいでしょう。

 

まとめ

世界での卒乳の平均時期は、4.2歳と言われています。

日本では昔から1歳から1歳半の間に卒乳を行うことが一般的でしたが、最近では日本でも2歳以上まで母乳を続ける家庭も増えてきています。

 

しかし、これらの平均はあくまで平均です。

必ずこの時期までに卒乳しなければいけないという期限はないですし、早い、遅いによって赤ちゃんの成長に違いが出ることはありません。

赤ちゃんの様子や家庭の事情を合わせて、卒乳時期を赤ちゃんに任せるか、断乳を考えるか決めていきましょう。

この記事を書いたライター

おかだ うみ
おかだ うみ

2人の男の子を育児中のママライター。うどん県出身、お蕎麦の美味しい北陸在住。趣味はカフェ巡り、キャンプ、音楽鑑賞。子どもたちとの些細なできごとを100%楽しめるような毎日にしたい!と日々模索中。その中で学んださまざまな情報をお届けできたらと思っています。

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