大学病院での出産

特徴

大学病院とは、総合大学の医学部や歯学部、あるいは医科歯科大学の付属施設で、産婦人科のほかに、内科、循環器科、脳神経科などといった各診療科がある病院のことです。大学病院は、「教育」「臨床」「研究」の3つを柱として、先端的医療の推進を目的とした病院になります。

 

大学の付属施設なので、研修医や医学生が、診察や治療を見学・実習・研修しています。そのため、出産するまでの診察時に、研修医や医学生が参加して、見学したり医師との会話を聞いたりすることがあります。

 

糖尿病や高血圧などの合併症や子宮の病歴、母子感染する病気、予定帝王切開、妊娠経過中の異常などがある場合や、高齢出産・前置胎盤・切迫早産・切迫流産などのリスクの高い出産をする場合は、緊急処置が必要になるかもしれないので大学病院での出産が安心です。

 

メリット

大学病院で出産するメリットをご紹介します。

 

【分娩時のの緊急処置が可能】

妊娠中の健診で異常がなくても、子どもが産まれてくるまではわかりません。医師や看護師のサポートが充実した大学病院での出産なら、ありとあらゆる不測の事態にも緊急処置を的確にしてくれます。設備も整っていますし、人手もたくさんあるので、万全の対応ができるのは大学病院でしょう。

 

【小児科やNICUを備えている】

大学病院なら、出産直後に赤ちゃんが低体重や無呼吸などになったとしても、すぐに小児科で預かって診てくれるので安心です。NICU(新生児集中治療室)を備えた大学病院なら、なおさら安心でしょう。

他の産院で出産して赤ちゃんに一刻を争う異常があったときは、搬送に時間がかかり、治療の経過に差がでてくる可能性があります。

 

デメリット

大学病院で出産するデメリットをご紹介します。

 

【医学生達の見学がある】

大学の付属施設なので、多いときには医師の他に研修医や医学生が4~5人分娩に立ち会うこともあるようです。妊婦や家族に許可を取ることなく、いきなり分娩室にたくさんの見学者が入ってきて、びっくりしたという経験談もあります。たくさんの人に分娩を見られて、恥ずかしくて嫌だったというプレママも結構いるようです。

 

【細かいサービスはない】

プレママが希望する分娩方法の選択や立ち合い出産などは、認められないことが多いでしょう。個人の産院のように、アロママッサージや4Dエコーなど、きめ細かいサービスも期待できません。それに、大学病院は混んで待たされることが多いですが、待っている間に気が紛れるようなサービスもありません。 当然、食事も入院食なので、フルコースが出るところもある個人の産院のように、バリエーション豊かな食事とは言えないようです。

 

【コミュニケーション不足の可能性】

先生が多いので、相性の合う先生がなかなか見つからなくて苦労することがあるようです。患者も多いため、予約して長時間待っても診察の時間が短く、聞きたいことをゆっくり聞いたり相談したりできず、コミュニケーション不足になる傾向があります。

 

この記事を書いたライター

赤ちゃん成長ナビ
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