高齢出産のリスク

ママのリスク

出産にトラブルが生じるのは、特に珍しいことではありません。出産には常にリスクが付きまといます。 とは言っても、高齢出産は、そのトラブルの確率が高くなります。

高齢出産を考えているママすべてに、当てはまることではありませんが、これらのリスクは知っておくべきでしょう。そのうえで、精神的にも肉体的にも、できる限り万全を期して高齢出産に臨んでください。

 

【妊娠高血圧症(昔の妊娠中毒症)】
妊娠時に発症した高血圧症のことで、6人に1人の割合でなります。
血圧検査や尿検査で早期発見することで、対策が可能です。 ママが、けいれん発作(子癇)を起こしたり、脳出血を起こしたりする危険もある上、赤ちゃんが発育不全になる可能性もあるので、きちんと対処しましょう。高齢出産で高血圧・腎臓病・糖尿病など持病があれば、特に要注意です。

 

【流産】
妊娠22週未満で妊娠が終わってしまう流産は、自然流産率が10~15%に対して、35歳では約25%、40歳では約40%になり、42歳以上では約50%にもなります。

35歳以上のママは妊娠22週未満の切迫流産の危険は減りますが、流産の確率は年齢とともに高くなります。

 

【胎盤異常(前置胎盤・胎盤早期剥離など)】
34歳以上で前置胎盤の発生頻度が上昇し、加齢とともに増加傾向にあります。また、胎盤早期剥離の原因は、加齢とともに生じる血管内皮障害の影響です。

 

【早産】

50代の高齢出産では、妊娠22週以降から妊娠37週未満 の早産の割合が20%以上になります。

 

赤ちゃんのリスク

【染色体異常による先天性障害(ダウン症など)】
染色体異常による先天性障害の確率は、36歳で約0.64%(156人に1人)、40歳で1.5%(66人に1人)、42歳で2.38%(42人に1人)です。36歳では、30歳の2.5倍近い確率になります。

 

高齢出産でダウン症を恐れるママもいると思いますが、リスクの高さは不妊・流産の順になり、ダウン症などの先天性障害は、流産よりぐっと低いのです。

出典:厚生労働省 第1回 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会

齊藤委員提出資料 生殖補助医療の現状からみた特定不妊治療助成のあり方(PDF:637KB)

 

【不育症】

原因はいろいろありますが、半数が染色体異常で、妊娠しても赤ちゃんが子宮内で育たずに流産してしまうのが、不育症です。これは不妊症と合併して発症していることが、少なくありません。

3回以上繰り返す「習慣流産」や2回繰り返す「反復流産」、「死産」や「新生児死亡」を繰り返すのも、この不育症になります。流産を繰り返すことになる不育症は、ママの体と心に深い傷を残します。流産を繰り返す場合は、早めに病院で不育症の検査を受け、原因に合わせた治療をしてください。

 

この記事を書いたライター

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