死産の赤ちゃんの供養について
お腹の中にやってきてくれた赤ちゃんですが、残念ながら死産という結果を迎えてしまうこともあります。
ママやパパは悲しい時間を過ごしているかとは思いますが、ママのお腹の中で頑張って生きてくれた赤ちゃんを、きちんとお見送りしてあげたいですね。
赤ちゃんの思い出を残したいという方もいれば、辛い気持ちになるので形に残るものは取っておきたくないと感がる方もいることでしょう。死産後、赤ちゃんを火葬してお見送りするまでには必要な手続きもあり、一緒にいられる時間も限られています。
ママやパパがきちんと話し合い、思い出を残すなら後悔のないようにしたいですね。
赤ちゃんとの思い出を形で残しておきたいなら、写真を残しておく、手形や足型を取る、母子手帳に身長と体重を記載しておくなどしてあげるといいですね。形に残らなくても、赤ちゃんのお世話をしてあげたり、抱っこをしてたくさんお話をしてあげるなど、一緒の時間を過ごしてあげましょう。
もしママが辛いようでしたら無理はしなくても大丈夫。パパやママが赤ちゃんを思ってあげることが、最大の供養となります。
お産後の手続きについて
死産だった場合は、いくつかの手続きを進めていかなければなりません。
赤ちゃんとお別れしたばかりで、そこまで気が回らないかもしれませんので、大変なようでしたらパパや赤ちゃんの祖父母、病院スタッフの手を借りながら進めていきましょう。
【妊娠12週〜22週の赤ちゃん】
お産から7日以内に死亡届を提出する必要があります。死亡届を記入する人の住民票がある市町村、またはお産をした病院がある市役所へ提出してください。なお、出生届は提出されないため、戸籍には残りません。
妊娠数週が85日以降の場合、出産一時金制度の対象となるので、確認もしておきましょう。
【22週以降の赤ちゃん】
流れは同じですが、お産後に赤ちゃんの生命が維持されていた場合、出生届けの提出も必要となります。24週以降の赤ちゃんは24時間安置してからの火葬となります。
【死産届けに必要なもの】
医師が発行する死産証書、死胎検案書、印鑑、身分証明書、死胎火葬許可申請書が必要になります。なお、出生届も提出する場合は母子手帳も必要です。
赤ちゃんの火葬について
死産となった赤ちゃんは、火葬をしてお見送りをしてあげます。手順や覚えておきたいことについて確認をしておきましょう。
【火葬許可証】
死胎火葬許可申請書が受理されると、火葬許可証を受け取ることができます。
許可証を病院で確認をしてもらわないと赤ちゃんを受け取ることができないため、必ず手続きを行いましょう。
【火葬場と日時の決定】
火葬場は葬儀社に依頼して決めることもできるし、自分で直接決めることもできます。(葬儀社に依頼すると手続きなどがスムーズですが、金額が発生します)
小さな胎児の場合、火葬してしまうとお骨が残らないこともありますが、火力が低い朝一番で行ったり胎児用の火葬場などを利用することで、お骨が残る可能性はあります。
【骨壺について】
火葬をした後の骨壺は、葬儀屋さんに依頼すれば用意してくれますが、自分たちで手続きを行う場合は用意が必要で、仏具屋さんで取り扱いがありますが。
火葬まで日にちが少ないと用意は大変かもしれませんが、赤ちゃん用の小さな骨壺もあるので、赤ちゃんが喜んでくれそうなものを選んであげられるといいですね。
なお、骨壺は通常の小さめのものを使っても構いませんが、納骨先によっては大きさが決まっていることもあるため、確認しましょう。
お墓に納骨していなければ、後日変えてあげることもできます。
【おもちゃやお花について】
火葬する赤ちゃんが寂しくないよう、お花やおもちゃを一緒に入れてあげたいですね。
あまり入れすぎるとそれらの灰も出てしまいお骨が上手く拾えなくなってしまうので、思い入れのあるものをいくつかだけ一緒に入れてあげましょう。
赤ちゃんの葬儀について
赤ちゃんが死産だった場合、火葬は必要ですが葬儀は行わなくても問題はありません。
葬儀を取り行って赤ちゃんをお見送りしたいと考えるのであれば、行うこともできますが、行う人は少ないようです。
葬儀屋さんを選ぶ時に、赤ちゃんの葬儀は行えるのか、費用なども含めて確認を取ってみましょう。
戒名や位牌に関しても、特別用意する必要はありませんが、パパやママが赤ちゃんに付けてあげたい、残してあげたいと思うならば、用意しても構いません。
水子供養に関しては、もし葬儀を上げていたり菩提寺で供養していれば必ずしも行わなくても大丈夫ですが、やはりしてあげたいと思うならば、行っても構いません。
赤ちゃんへの思いを大切に
お産後の手続きや火葬に関しては行わなければいけないものですが、赤ちゃんの供養についてはパパやママがしてあげたいように取り行ってあげるのがいいでしょう。
両親や家族、病院、葬儀屋さんともしっかり相談し、納得がいく形で赤ちゃんをお見送りしてあげたいですね。何より、赤ちゃんを思う気持ちが1番大切です。
どんな形のお見送りであっても、パパやママの気持ちはきっと赤ちゃんにも届くことでしょう。