チャイルドシートの基本情報

チャイルドシートの必要性

道路交通法第71条3ー3項にて「自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児(6歳未満の子ども)を乗車させて自動車を運転してはならない」と定められており、乳幼児を車に乗せるときは、チャイルドシートの着用が義務化されるようになりました。(※1)

 

2018年4月に実施された警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の調査によると、チャイルドシートの使用状況は、全国で約66.2%です。チャイルドシートを使用しない場合の致死率は、使用している場合と比べて約16倍と言われています。(※2)

 

子どもの大切な命を守るためにも、適正なチャイルドシートの使用が必要です。

※1、2:警察庁ウェブサイトを元に作成

 

チャイルドシートの種類

チャイルドシートは、子どもの身長・体重を基準にし、成長に合わせて安全に使用できるものを選びましょう。

 

【新生児・乳児用チャイルドシート】

生まれてすぐの新生児から1歳くらいまで使用できるシートです。 進行方向に対して赤ちゃんを後ろ向きに座らせることができる「シート型」と、平らに真横で寝かせた状態にできる「ベッド型」があります。

 

赤ちゃんの姿勢にとって負担が少ないのは「ベッド型」ですが、最も命に関わることが多いとされる正面方向からの大きな事故の際、体の側面ですべての衝撃を受け止めることになるため、安全面ではやや劣るという指摘もあります。

 

一方、「シート型」とは、背もたれを45度に起こしたもので、まだ首がすわらない生後3ヶ月くらいの赤ちゃんにとっては、やや姿勢に無理があるため、長時間の使用は注意が必要です。

 

しかし、後頭部から背中にかけて広い座面で正面からの衝撃を分散させることができるため、ベッド型に比べて安全性が高いと言われています。

 

<目安>

身長:70cm以下

体重:10kg未満または13kg未満

年齢:新生児~1歳くらい

生後4ヶ月前後になると、体を起こしたがる赤ちゃんも増えてくるため、ベッド型よりもシート型の方が長く使えるというメリットもあります。

 

また、製品によっては、成長に応じて乳児期は後ろ向きに、幼児期は前向きに設置できる2wayタイプと、乳児期は後ろ向きまたはベッド型に、幼児期は前向きに設置できる3wayタイプがあります。

 

【幼児用チャイルドシート】

主に1歳~4歳くらいまで使用できるシートです。 こちらは前を向いて座らせる仕様のため、赤ちゃんの首がすわり、自分でしっかりと座れるようになったら使用できます。

 

<目安>

身長: 65~100cm以下

体重:9~18kg

年齢:1~4歳くらい

製品によっては、幼児期から学童期にかけて使用できる3wayタイプのものもあります。成長に応じてハーネスの取り外しができたり、背もたれ部分を外して座面のみ使用したりと変えることができます。

 

【学童用チャイルドシート(ジュニアシート)】

主に4~10歳くらいまで使用できるシートです。

専用の安全ベルト(ハーネス)はなく、車のシートベルトを利用して子どもの体をホールドします。まだ身長が低い子どもの場合、チャイルドシートなしでシートベルトを着用すると、体にフィットせず、事故の際、子どもが車外へ投げ出されてしまう恐れがあります。

 

そのため、ジュニアシートは、お尻を底上げし、正しい位置でシートベルトを着用するために必要なものです。

 

<目安>

身長: 135cm以下

体重:15~36kg

年齢:4~10歳くらい

こちらも製品によっては、新生児から10歳くらいまで使用できるものがあります。成長に応じて部品の取り外しをしたり、部品を組み合わせたりして使用するものです。

 

長期間使うことができますが、製品のラインナップが少なかったり、製品自体が他に比べて重いものが多かったりとデメリットもあるようです。

 

購入時の注意点

チャイルドシートは、タイプや製品によっても異なりますが、平均して1万円~5万円くらいが相場です。

 

特に注意したいのは「安全性」です。国によって定められた安全基準をクリアしたチャイルドシートには、「Eマーク」がついています。

 

中古品や型落ち品の場合は、このEマークがなかったり、以前の安全基準でつけられている可能性もありますのでよく確認してから購入しましょう。

 

また、取り付ける自動車とチャイルドシートの相性も確認する必要があるため、各メーカーの「車種別チャイルドシート適合表」などを確認して選ぶようにしましょう。

 

車に乗る頻度が少ない場合などは、レンタルをするのも1つの方法です。期間の設定や、日割り計算の有無、送料なども含めて比較検討しましょう。

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