赤ちゃんは母乳で何カロリー摂取するの?
生後5〜6ヶ月になると赤ちゃんは離乳食が始まります。
ですが、この時期の赤ちゃんの主な栄養源は母乳かミルクなので、全ての栄養を離乳食で摂れるわけではありません。
そこで悩むのが離乳食と母乳またはミルクの割合です。
ミルクの場合は何mlと測ることができるため、摂取カロリーの目安が分かりやすいでしょう。
一方、母乳の場合はどれくらい摂取できているのか少し分かりにくい場合も。
そこで今回は離乳食と母乳のバランスと、母乳が不足しているまたは摂取しすぎている際の対処法について解説していきます。
離乳食と母乳のバランス
離乳食と母乳のバランスについてみていきましょう。
【1日に必要なカロリー】
まず、離乳食期の赤ちゃんは1日にどれくらいのカロリーが必要なのでしょうか。
離乳食期の赤ちゃん(生後5〜12ヶ月)の場合、
・男の子・・・約700kcal
・女の子・・・約650kcal
これぐらいのカロリーが必要と言われています。
【離乳食と母乳のバランス】
離乳食と母乳のバランスは、離乳食の進み具合によって変わっていきます。
個人差はありますが、母乳のカロリーは100mlで約66kcalあると言われています。
離乳食初期は栄養のほとんどを母乳で摂取しますが、後期になると離乳食が主になります。
では、月齢別にどれくらいの離乳食の量、母乳の回数を目安にすれば良いのでしょうか。
<5〜6ヶ月/離乳食初期の目安>
離乳食は1日1回で、栄養の約20〜30%を離乳食から摂取します。
カロリーと母乳の回数としては、離乳食の1日のカロリーが約125kcalで母乳は6〜7回が目安です。
この時期の離乳食は栄養を摂取するためというよりも「離乳食に慣れるため」が目的なので、栄養源のほとんどは母乳です。
<7〜8ヶ月/離乳食中期の目安>
離乳食は1日2回、栄養の約30〜40%を離乳食から摂取します。
カロリーと母乳の回数としては、離乳食の1日のカロリーが約210kcalで母乳は5回が目安です。
まだ栄養源の半分以上は母乳なので、赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませると良いでしょう。
<9〜12ヶ月/離乳食後期>
離乳食は1日3回になり、栄養の約60〜70%を離乳食から摂取します。
カロリーと母乳の回数としては、離乳食の1日のカロリーが約430kcalで母乳は5回以下が目安です。
食事のリズムが整っていき、離乳食の進み具合では母乳の回数が減っていく場合もあります。
<12〜18ヶ月/離乳食完了期>
離乳食は1日3回とおやつで、栄養源のほとんどを離乳食から摂取します。
カロリーと母乳の回数としては、離乳食とおやつを合わせた1日のカロリーが約700kcalで母乳は0〜2回程度が目安です。
離乳食とおやつで十分に栄養を摂れているようであれば、栄養源としての授乳は必要ありません。
この時期から卒乳する赤ちゃんも多いですが、大切なスキンシップなので無理に卒乳しなくても大丈夫です。
母乳が不足または摂りすぎている際の対処法
離乳食のカロリーを計算してみると、母乳が不足しているまたは摂りすぎているかも?と感じる方もいるかもしれません。
それぞれの対処法についてみていきましょう。
【お腹が空いているように感じる】
離乳食の後の授乳で今まで通り飲ませているのに、まだお腹が空いているような仕草をすることもあるかもしれません。
離乳食期は生後半年になるので、ちょうど母乳の量が減ってくる時期です。
そのため、授乳で同じくらいの時間がかかっていても、今までより量が減っているので赤ちゃんは足りないと感じているのかもしれません。
その場合は、離乳食の量や回数を増やして赤ちゃんの様子をみるようにしましょう。
【離乳食後に母乳を飲まなくなった】
離乳食が進むと離乳食からのカロリー摂取が増えるため、母乳を飲まなくなる赤ちゃんもいるかもしれません。
時期によりますが離乳食後期までの場合は卒乳するのはまだ早いので、1歳頃までは離乳食とは別に、朝起きた時や夜寝る前などに授乳する方が良いでしょう。
【母乳を摂りすぎて離乳食が進んでいない】
離乳食が目安とおりに進んでいないくても、体重の増加が成長曲線内であれば問題ありません。
ただ、心配な場合は離乳食からの摂取カロリーを増やせるように、カロリー範囲内でご飯の量を増やしたりおやつを与えてみたりしても良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんが離乳食を美味しそうに食べる姿を見ると、成長を感じて嬉しくなりますよね。
ただ、今までは母乳だけで栄養を摂っていたので、急に離乳食だけに移行できるわけではありません。
離乳食の進み具合に合わせて、母乳の回数をは自然と徐々に減っていくことになります。
カロリーも大切ですが、カロリー計算を毎回するというよりか、母乳を与えて赤ちゃんとの時間を楽しみましょう。