長時間の抱っこひもによる影響
赤ちゃんとのお出かけに必須のアイテム、抱っこひも。
ご自宅で家事をする場合にも使用している方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんはママの抱っこが大好きなので、抱っこしてくれないと泣いてしまうことも多々あるでしょう。
しかし、毎回抱っこしていると手がふさがりますし、お出かけするのが難しいですよね。
そこで便利な抱っこひもですが、長時間使っていると首や肩、腰などが痛く感じる方は多いのではないでしょうか。
長時間の抱っこひもは抱っこしている方の負担だけではなく、実は同じように赤ちゃんにも負担になっています。
良かれと思って抱っこひもを使っているのに、赤ちゃんに負担になってしまうのは不安ですよね。
そこで今回は、長時間抱っこひもを使用する場合の負担と対策について解説していきます。
長時間抱っこひもによる赤ちゃんへの負担
赤ちゃんを抱っこしたままお出かけすると、気づいたら1時間や2時間なんてすぐに経ってしまいますよね。
このように長時間続けて抱っこひもを使用している場合、どのような負担がかかっているのでしょうか。
【血行障害になる可能性】
血行障害とは、冷えなど何らかの原因により血流が悪くなってしまう障害のこと。
赤ちゃんが長時間同じ格好のままでいることにより、ある特定の場所だけ締め付けられている可能性があります。
赤ちゃんを抱っこひもから下ろした際に、太ももの裏などに抱っこひもの跡型がついているのを見たことがあるかもしれません。
そのように、見て分かるくらい負担になっている可能性があると言えるでしょう。
ある箇所が一定時間必要以上に締め付けられることにより、体の細部にまで血液が届かなくなることがあります。
しかし、成長に影響があるなどということはありません。
【足がM字にならないタイプの長時間使用も足への負担に】
また抱っこひもと同じく、赤ちゃんを抱っこする方法として、スリングなどで横抱きをする方もいると思います。
スリングや横抱っこタイプの抱っこひもの場合は、足がM字にならないことがあるため、良くないとされています。
赤ちゃんの足をM字型に保つことは、股関節脱臼の予防になるため、抱っこひもの種類にも気を配ってみましょう。
長時間抱っこひもを使用する際の対策
赤ちゃんを育て中のママにとってとても頼りになる抱っこひもですが、長時間使い続けると赤ちゃんにも抱っこをしている大人にも負担がかかります。
だからと言って、抱っこひもを使用しないというのは現実的ではないですよね。
長時間抱っこひもをする必要がある場合、どのように対策したら良いのでしょうか。
【連続で使用する時間に注意する】
長時間といっても、人によって感覚は異なるかもしれません。
抱っこひものSG基準(※)によると、連続で使用する際は2時間以下が望ましいとしています。
ただし、2時間以下なら大丈夫というわけではなく、あくまで最大の連続時間なので、できるだけこれよりも短時間で使用する方が負担は軽減されます。
ずっと同じ姿勢のままでいるのは大人も赤ちゃんにも負担になるため長時間つけたままにせず、様子を見ながら休憩を取るようにしましょう。
※参照:[長時間の抱っこひもによる影響]https://docs.wixstatic.com/ugd/c4350a_888a98e327744c4695575aa5136cdc13.pdf
【使用できる時期や種類を守る】
抱っこひもは成長に応じて色々な種類があります。
月齢や赤ちゃんの成長に合っていない抱っこひもを長時間使用してしまうと、さらに負担や負荷がかかってしまいます。
使用する際は必ず、成長に合っているものにしましょう。
【使用方法を守り正しく装着する】
中には短時間でも抱っこひもを使用していると、体が痛く感じる方もいるかもしれません。
それはもしかしたら、正しく装着できていない可能性が考えられます。
正しく装着できていないとママの首や肩などにさらに負担がかかるだけではなく、赤ちゃんの足や股関節に影響したり抱っこ紐から滑り落ちたり転落することも。
使用する前には必ず使用方法を確認し、正しく装着しましょう。
まとめ
赤ちゃんとのお出かけに便利な抱っこひもですが、長時間続けて使用すると負担がかかります。
長時間使用する際にできる対策として、成長に合わせた種類を選び、正しく装着することがまずは大切です。
そして、できるだけ連続して使用するのではなく、こまめに休憩を挟みながら使用するよう心がけましょう。