赤ちゃんの兜、2人目はどうする?
赤ちゃんの健康と幸せを願い行う節句。5月5日の端午の節句には兜を飾りますよね。
もし、2人目も男の子だった場合兜は同じものを使用していいのか、新しく購入するべきなのかと気になったことはありませんか?
できれば、兜は1人1体購入したほうがいいと言われてはいますが、高価なものなので人数分準備するのは大変ですよね。
また、近年の住宅事情から飾る場所や収納場所に悩む方もいるかもしれません。
そこで今回は、なぜ兜が1人1体購入した方がいいと言われているかという理由や、2人目の兜を購入しない場合はどう対処するかなどを紹介していきます。
兜は兄弟同じものはダメ?
兜の歴史は武家の時代にさかのぼります。
その時代は、長男が生まれると玄関先に兜や槍、のぼり旗を飾って跡取りの誕生を祝って知らせていました。
武家社会では、長男は家長となり戦に出掛けるのは当たり前。
戦いで身を守ってくれる鎧や兜を飾り、男の子の無病息災や家名の存続を願っていたのです。
その名残で、現在も兜などが飾られています。
そのため、兜には”子どもに降りかかろうとする災いや穢れの身代りになってくれる”という意味があるのです。
兜1体に何人もの身代わりを任せるわけにはいきませんので、2人目が男の子でも1人1体準備するのがいいと言われているのです。
しかし、現在は時代の変化もあり、あまり気にしない方もいます。
兜を兄弟で共有したり、パパの兜のお下がりをもらう方もいます。
昔からの兜の意味を考えると1人1体の方がいいと考えられてはいますが、どうしても2つ購入したり、2つ飾るのが難しいという方は兄弟で共有するのもいいでしょう。
兜を1人1体準備できない時は?
兜を1人1体購入するといっても、飾る場所や収納場所がないや金銭的に厳しいという方もいるかもしれません。
そんな方は、どうすればいいのかを解説していきます。
①名前旗や立札を購入する
収納場所などがなく、人形などを購入できない方には名前旗や立札を購入するのがいいでしょう。
1人目の兜を購入する際に、名前旗や立札を一緒に購入している方が多いのではないでしょうか。
兜は兄弟で共有してもらい、それぞれの名前旗や立札を並べて飾ると兄弟で差が出ないのでいいかもしれませんね。
名前だけでなく、生年月日も入れられるので思い出にもなりスペースに悩まされることもないでしょう。
また、2人目はおもちゃや洋服もお下がりのことが多いと思うので、初節句には2人目の月齢に合わせた洋服やおもちゃなどを購入するのもいいかもしれませんね。
②コンパクトな兜を購入する
兜は、鎧付きの大きなものやガラスケースに入ったもの、壁掛けできる兜、卓上に置けるものまで様々なサイズがあります。
2人目には、木でできたものやちりめん細工で作られたものなどのコンパクトなものを選ぶといいかもしれませんね。
しかし、大きくなってなんで僕だけ小さいのなどといわれる可能性もあります。
また、毎年2人目の兜が小さすぎて申し訳ない気持ちになるのなら購入せずに兄弟で共有する方がいいかもしれません。
③タペストリーを購入する
布に印刷されたものや兜のぬいぐるみを縫い付けたもの、兜が布に刺繍されたもの、掛け軸のもの、木彫りのものなど様々な種類のタペストリーが販売されています。
タペストリーに名前を印刷してくれるものや、刺繍してくれるものもあるので探してみるのもいいでしょう。
お値段も2,000円~10,000円ぐらいで購入することができ、サイズも大きいものから小さいものまでたくさんの種類があるので、好みのものを探してみるのもいいかもしれません。
また、兜だけでなく鎧や刀、破魔矢がプリントされたタペストリーもあるので、気に入ったものを探してみてはいかがでしょうか。
1人目の兜を飾っている少し上の壁に並べて飾るのも可愛いかもしれませんね。
④鯉のぼりを購入する
鯉は、沼や池などのどんな水の中でも元気に泳ぐことができる生命力の象徴ともいわれています。
どんな環境でも逞しく、立派に成長しますようにという願いを込めて飾られています。
外に飾る大きなものだけでなく、卓上サイズのもの、ちりめん細工でできたもの、木でできたものなど様々なサイズのものが販売されているので、ご家庭に合ったサイズを選ぶといいかもしれませんね。
卓上タイプのものやタペストリーなどのコンパクトなものを兜と並べて飾るといいでしょう。
まとめ
初節句は、子どもにとって一生に一回しかない大切な行事です。
2人目も男の子だと、兜は同じでいいかと考える方もいるでしょう。
しかし、子どもの災いや穢れの身代りになってくれると聞くと準備したほうがいいのかと悩むかもしれません。
現在は、兜を兄弟で共有している家庭も増えてきているので、どうしても2人目の兜が準備できないという方は今回紹介した対処法を参考にしてみてくださいね。