五月人形の選び方4つのポイント
端午の節句に五月人形を用意しようと考えているおうちも多いのではないでしょうか。
男の子の健やかな成長と厄除けの願いが込められている五月人形は、大きく分けると3つの種類があります。
【兜(かぶと)飾り】
武将の甲冑のうち、兜をメインに据えたお飾りです。
【鎧(よろい)飾り】
兜、鎧、弓矢、太刀(たち)などを添えて飾る豪華なお飾りです。
【武者人形】
男の子が甲冑をまとった大将人形のほか、昔話の主人公をモチーフにした人形もあります。
では、五月人形を購入する時は、どのように選べばよいのでしょうか。
何度も買い替えるものではないので後悔しないためにも、今回は五月人形の選び方についてご紹介します。
選び方①予算で選ぶ
五月人形はサイズや細工、素材によって価格が変わります。
一般的な相場は以下のようになっています。
◎兜飾り…正絹や金箔など高級素材を使ったものが多く、相場は5~15万円とサイズなどによって価格が異なります。
◎鎧飾り…兜飾りよりも大きく、装飾の凝ったものが多いため、10~30万円くらいの予算を考えておいたほうが良いでしょう。
◎武者人形…人形に着付けている甲冑の細工によっても価格が異なります。相場は3~10万円と比較的安価なものが多いようです。
このように五月人形の飾りの種類によっても予算は大きく異なります。
種類で選ぶのはもちろんですが、その中でも予算を決め、範囲内で選ぶようにしましょう。
どうしてもこの飾りが気に入ったけど予算的に厳しい…という場合は、弓矢や太刀などの付属品を変更することで予算内に調整してくれる
お店もあるようです。一度相談してみるのもおすすめです。
選び方②デザインで選ぶ
どの種類を選ぶか、どんなデザインを選ぶか、は特に決まりはありません。
細工の豪華さや色合い、全体の造形など好みに合うものを選びましょう。
【兜飾り】
兜は前立て(まえたて)と呼ばれる装飾にいろいろなデザインがあります。
鍬形(くわがた)と呼ばれるシンプルなものが多いですが、特に有名武将をモチーフとしたデザインが人気があります。
【鎧飾り】
兜飾りと同じく、シンプルな鍬形のものと有名武将のデザインがあります。
武田信玄の赤、伊達政宗の黒など、特徴的な色使いのものもあり、全体的なイメージがガラッと変わります。店頭で見比べてみましょう。
髭や歯の付いた面頬(めんほお)が怖い場合は、合戦用ではなく奉納用としてデザインされた「奉納鎧」がおすすめです。
【武者人形】
桃太郎や金太郎など昔話の主人公の武者人形は、甲冑飾りと比べてかわいらしい印象で、ママやおばあちゃんに人気です。
長男には兜飾り、2人目以降の男の子には武者人形、というように兄弟で違うお飾りを購入するケースも多いようです。
選び方③サイズで選ぶ
店頭で見た印象よりも、自宅で飾った時の方が「大きい」と感じることが多いものです。
購入前に自宅で飾る場所のサイズを測っておきましょう。
また、意外と見落としがちなのが収納スペース。
お飾りの「収納箱」が入るスペースがあるか、押し入れなど収納場所のサイズを確認しておきましょう。
【小型飾り】
間口50㎝くらいまでの小型飾りはケース入りのものが多く、タンスやチェストの上などに飾りやすいサイズです。
引っ越しが多く、レイアウトが変わりやすいおうちにもおすすめです。
【中型飾り】
間口50~70cmくらいまでの中型飾りはサイズと価格のバランスがちょうどよいと人気があります。
ケース入りのものよりも、平台飾りと呼ばれる飾り台の上に飾るタイプのものが多いようです。
【大型飾り】
間口70cm以上の大型飾りになると、ケース入りのものは少なくなります(別注となります)。
大型の鎧飾りの場合は、間口だけでなく高さも大型になります。
高さが1m近くになるものもありますので、自宅に飾った時をイメージして購入するようにしましょう。
選び方④出し入れのしやすさで選ぶ
出し入れのしやすさも五月人形を購入するポイントのひとつになります。
毎年のことですから、忙しいママは飾りやすいものを選ぶといいかもしれませんね。
【ケース飾り】
ガラスケースに五月人形を入れて飾り、収納時はケースごと収納箱に入れて保管するだけのものです。出し入れが簡単ですが、ケースの大きさの収納スペースが必要となります。
【収納飾り】
収納箱を飾り台にして、その上に五月人形を飾るタイプです。
収納時はコンパクトになるので人気があります。ただし、背の高い屏風を飾る場合は別箱になることがありますので注意しましょう。
【平飾り】
鎧飾り、兜飾りの定番です。
平飾りには、床の間に直接飾る床飾り、飾り台の上に飾る平台飾り、高さのある平台の上に飾る高床飾りがあります。
鎧飾りの場合は組み立てや分解の手順が複雑なので、簡単に済ませたい場合は兜飾りや武者人形を選ぶほうが良いかもしれません。
【毛氈(もうせん)飾り】
ひな壇のような段飾りで、二段もしくは三段で飾ります。
段を組んで陣太鼓やミニこいのぼりなども一緒に飾ることが多く、飾りつけや片づけに手間がかかります。
しかし、子どもたちと一緒に作業すれば良い思い出を作ることもできそうです。
まとめ
端午の節句の五月人形の選び方について、4つのポイントからご紹介しました。
「予算とサイズ」や、「サイズとデザイン」など、いくつかのポイントを合わせて総合的に判断すると良いですね。