ひな人形の保管は丁寧に!
ひな人形は、女の子の健康と幸せを願って年に一度、桃の節句の時期に飾るもの。女の子を見守る存在でもありますから、飾るときはもちろん、しまうときも丁寧に扱う必要があります。
ひな人形は、とても繊細。保管方法や保管場所を誤ると、一気にカビが生えたりシミが付いたりするため注意が必要なんです。
そこで今回は、ひな人形を保管するおすすめの方法と場所をご紹介。
せっかく女の子の赤ちゃんの誕生を機に用意したひな人形ですから、長きにわたって楽しめるよう、大切に保管しましょう。
ひな人形の保管場所を選ぶ際のポイント
まずはひな人形の保管場所を選ぶ際の3つのポイントからご紹介しましょう。
【湿気の少ない場所】
ひな人形を保管する際は、なるべく湿気の少ない場所に保管しましょう。ジメジメとした湿度の高い場所では、カビやダニなどが繁殖しやすく、ひな人形が傷む原因になってしまいます。
特に雨風が入り込みやすい屋外の倉庫や、水回りに近い収納場所などは避けるようにしましょう。
納戸や押し入れなどに保管する際も、定期的に扉を開けて換気をし、風通しを良くするように心がけるといいですよ。
【直射日光が当たらない場所】
高温多湿の場所だけでなく、ひな人形は直射日光にも弱いため、注意が必要です。
これは、紫外線に長時間当たり続けることで変色する恐れがあるから。
また、熱によってひな人形が変形することもあります。飾るときもそうですが、保管の際も気を付けるようにしましょう。
【寒暖差がない場所】
寒暖差の少ない場所に保管することも大事なポイントの1つ。
実は、寒暖差が激しい場所だと、ひな人形のお道具に使われる木材などが膨張や収縮を起こし、割れや反りが発生することがあるからです。
また、ひな人形の顔の部分も、割れたり剝がれたりしやすくなるため、温度が一定の場所に保管するのがおすすめですよ。
ひな人形の保管におすすめの場所
ひな人形を保管する際におすすめの場所は、ズバリ、押し入れなどの上段や天袋です!
床に置くと、どうしても湿気やホコリが溜りやすく、カビやシミができやすくなります。なるべく高い場所で保管するのがおすすめですよ。
もし、押し入れやクローゼットがいっぱいで難しい場合は、トランクルームもおすすめ。
最近は倉庫代わりにレンタルトランクルームを利用している方も増えていますが、トランクルームは空調が効いているため、湿気がこもりにくいという利点があります。
どうしても自宅での保管場所が確保できないときは、検討してもいいかもしれませんね。
ひな人形を保管する方法は?
続いてご紹介するのは、ひな人形の正しい保管方法。ひな人形を片付ける際は、必ず湿気の少ない晴れた日に行うようにしましょう!
以下も参考にしながら、丁寧に片付け~保管を行ってください。
【清潔な手袋を使ってひな人形に触れる】
シーズンを終え、ひな人形を片付ける際は必ず手をよく洗い、清潔な状態で触るようにしましょう。手垢や手汗が付着した状態だとカビやシミが発生する恐れがあります。
特にひな人形の顔の部分は要注意!人の皮脂を付着させてしまうと、そこから黄ばんでしまうこともあります。できれば清潔な手袋を使用して素手でひな人形に触れないよう注意しましょう。
【ひな人形や道具類に付いたホコリを払う】
ひな人形をしまう際は、必ず一度ハタキや筆を使ってホコリを払ってから片付けるようにしてください。ホコリが付着した状態だと、そこに湿気が溜まり、カビが生えやすくなりますよ。
【ひな人形は専用保存袋で包む】
ひな人形は、直接箱にしまうのではなく、専用の保存袋に入れてしまいましょう。保存袋は、ビニール素材ではなく不織布など通気性の良い素材が良いです。
ない場合は、ティッシュペーパーや和紙で包んでから保管するのがおすすめですよ!包む際も丁寧に、優しく包むことが大切です。
【通気性の良い桐箱に入れる】
専用保存袋などに入れたひな人形は、通気性の良い桐箱などに入れて保管をしましょう。段ボールは湿気に弱く、害虫が寄り付きやすいことため、できる限り避けるのがベターです。
桐箱に収納する際は、詰めモノなどをして隙間を埋め、箱の中で人形同士がぶつからないようにしてくださいね。また、隙間を埋めたいからと人形やお道具類をぎゅうぎゅうに詰めすぎないことも大切なポイント。
ひな人形にキズが付いたり変形したりする恐れもあります。
【人形用防虫剤を入れる】
最後に、人形用の防虫剤を入れることもお忘れなく!
ここで重要なのが、衣類用の防虫剤ではなく「人形用」を使うことです。専用の防虫剤でないと成分が異なるため、かえってひな人形の変色など劣化を引き起こしてしまいます。
まとめ
ひな人形は、飾るときも片付けるときも慎重に行うことが大切です。丁寧に扱い、適切な場所で保管することで、長い間美しいままのひな人形を楽しむことができます。
「今年も一年ありがとう」という感謝を込め、正しい方法で収納・保管を行ってくださいね。