赤ちゃんの兜はどうやって保管するの?
赤ちゃんの端午の節句のお祝いに、兜を飾るお家も多いでしょう。
普段扱うことがないため、飾る時に一苦労したママもいるかもしれません。
きらびやかな刺繍や飾りの付いた兜は、どう扱っていいか分からず戸惑うものです。
五月人形の一種である兜は、赤ちゃんの「厄」を引き受けてくれると言われています。
そのため厄の入った兜を出しっぱなしにするのは良くありません。
季節飾りでもあるため、苦労して飾った兜も端午の節句が終われば早めに片付けるのがおすすめです。
では、赤ちゃんの兜はどうやって保管すれば良いのでしょうか?
初めての節句であればなおさら分からないですよね。
そこで今回は、赤ちゃんの兜の保管方法や最適な場所、ポイントについてご紹介します。
赤ちゃんの兜の基本&おすすめ保管方法
兜は端午の節句(5月5日)が過ぎたら、5月中旬までのところでなるべく早く片付けましょう。
兜は湿気に弱いため、片付ける日についても注意が必要です。
カビやサビが出るのを防ぐため、天気が良く湿気の少ない日を選びましょう。
【保管の仕方】
赤ちゃんの兜の保管には、基本的な手順や注意事項があります。
①手袋をする
兜の金物部分に直接手を触れると、指紋や脂が付きます。
指紋や脂が付いたところはシミになったりや変色したりしやすいため、手袋をして触った方が良いですね。
指紋や脂が付いてしまったら、柔らかい布で乾拭きすると簡単に拭き取れます。
②ホコリを払う
ホコリは虫食いやシミの原因になるため、羽根バタキで優しく払います。
兜や道具を落としたり傷つけたりしないように気を付けながら、手前の物から順に片付けましょう。
細かい部分は筆を使って丁寧に払うと、きれいになりますよ。
③箱にしまう
箱にしまうときはホコリやチリ、傷から守るために柔らかい布や紙で包みましょう。
その後さらにビニール袋に包むと、虫の侵入も防げます。
詰め込みすぎると形が崩れたり壊れてしまったりするため、適度に隙間を開けて納めるのもポイントです。
隙間には新聞などを詰めると、箱の中で倒れたり動いたりしません。
兜にインクが付いてしまうこともあるため、新聞が直接兜に触れないよう注意して使いましょう。
【保管場所】
保管場所については、
・風通しの良い場所
・寒暖差の大きくない場所
・直射日光が当たらない場所
が大前提です。
兜には湿気が最も良くありません。
湿気によってカビたところはシミになりやすく、サビや変色にもつながります。
湿気は普通下にたまるため、納戸や押し入れ・クローゼットの上段に保管するのが良いでしょう。
ただし、乾燥しすぎるとひび割れることもあるため、注意が必要です。
赤ちゃんの兜を保管する時のポイント
赤ちゃんの兜の保管には、いくつかポイントがあります。
少し気を付けるだけで大切な兜が傷んだり、カビやシミができるのを防いだりできるため、チェックしておきましょう。
【防虫剤の使い方に気を付ける】
赤ちゃんの兜を保管する時には、防虫剤の使い方も重要です。
衣料用の防虫剤には、兜の金属がサビたりプラスチックが腐敗したり、金箔が変色したりする成分が含まれています。
そのため、人形専用の防虫剤を使いましょう。
薬局やスーパーなどでも、手軽に手に入りますよ。
人形用でも使いすぎると同じようなダメージを与える可能性があるため、入れすぎに気を付けましょう。
また乾燥剤や防湿剤も一緒に入れると、湿気も防げます。
しかし防虫剤と乾燥剤を併用すると、化学反応を起こしてガスが発生したり、メッキが浮いてしまうこともあります。
併用できるタイプを選んだり、成分が混ざらないよう離して入れたりといった工夫をすると良いでしょう。
兜が傷まないように使用方法や量を守り、兜に直接触れないようにするのが大切です。
不安な時は兜を購入したお店や、五月人形専門店に問い合わせると安心です。
使用方法を守り、うまく活用して兜を守りたいですね。
【年1回は虫干しを】
虫干しとは虫やカビが付くのを防ぐため、箱から出して風を通したり湿気を飛ばしたりして「干す」ことです。
同時に状態のチェックもできます。
直射日光を避け、天気の良い乾燥した日に出すと良いでしょう。
もちろん年1回端午の節句の時に出して飾るのも、この虫干しの役割になります。
兜の状態を保つためにもしまいっぱなしにせず、毎年端午の節句の時には出して飾ると良いですね。
また飾った状態や、箱にしまった状態を写真に撮っておくママもいます。
そうすると、次の節句の時にスムーズに飾ったりしまったりできますよ。
プリントして兜と一緒に箱にしまっておくと便利ですね。
まとめ
今回は赤ちゃんの兜の保管についてご紹介しました。
縁起物の兜を出したりしまったりするとき、「大安」や「友引」といったお日柄を気にする方もいるでしょう。
もちろんそれも大事ですが、1番はしまう日の天候です。
次に箱を開けた時、虫食いやカビになっていたら悲しいですよね。
赤ちゃんを災いから守り、元気な成長を見守ってくれる兜。
来年も再来年もその先もずっと、赤ちゃんの健康を祈って飾りたいものです。
大切な兜を守るため、保管する時の参考にしてくださいね。