ママがいないと赤ちゃんが泣いてしまう
少し前まで大丈夫だったのに、ママがいなくなったら赤ちゃんが泣くようになった、というのはよくあることのようです。
ママがいればニコニコとご機嫌なのに、トイレに行ったり違う部屋に行ったりするだけで、赤ちゃんは大泣き。
離れると泣くため家事もしにくくなり、ママは困ってしまいますよね。
その状態が続けば、イライラして疲れてしまうこともあるでしょう。
実は赤ちゃんがママがいないと泣くのには、きちんとした理由があるのです。
そこで今回は、ママがいないと泣いてしまう理由や対策について、ご紹介します。
理由や対策を知れば悩んでいたママも、大らかな気持ちで赤ちゃんに向き合えるかもしれませんよ。
ママがいないと泣くのはなぜ?
ママがいないと赤ちゃんが泣いてしまう理由のひとつが「母子分離不安」。
ママと離れることに、不安や恐怖を感じてしまうのです。
母子分離不安は、一般的に生後9ヶ月~1歳半位にはじまりますが、早いと生後7~8ヶ月頃からはじまる子も。
1歳半~2歳頃にピークを迎え、2~3歳位に落ちつく場合が多いようです。
この時期の赤ちゃんは、目の前からママの姿が見えなくなると、ママが消えてしまったと思ってしまいます。
そのためママと会えなくなる、という恐怖や不安から、泣いたり後追いをしたりするようです。
2~3歳になって記憶力や言葉が発達し、姿が見えなくてもママは消えてはいない、というのを理解できるようになれば、少しずつ治まっていきます。
また生まれたばかりの赤ちゃんは、視力もぼんやりしており、抱っこやお世話を誰がしても泣くことはありません。
しかし成長するにしたがって、いつも側にいてお世話をし、愛情を与えてくれるママのことを認識しはじめます。
自分にとって大切なママと離れることに不安を感じるのは、普通のことと言えるでしょう。
ママがいなくなると泣いてしまう赤ちゃんに「愛情不足なの?」と心配になるママもいるかもしれませんね。
しかしこの行動は、赤ちゃんの自然な成長の過程なのです。
ママがいないと泣く時の対策
成長の証とはいっても、ママがいないと赤ちゃんが泣いてばかりいると、困ってしまいますよね。
どうにもならない時には、抱っこひもやおんぶひもで家事をする、というママもいるようです。
しかしママに負担がかかるため、できればほかの対処法も知りたいところ。
先輩ママたちがしていた対策について、まとめてみました。
【移動する時は声をかけてから】
まだ言葉を理解できない赤ちゃんでも、見えないところへ行く時には、必ず声をかけてから行きましょう。
いきなりママが消えたら、びっくりするのは当たり前ですよね。
そしてなるべく早く戻ってくるよう心がけ「戻ったよ」「待っててくれてありがとう」と伝えます。
もちろん最初は泣きますが、くり返すことによって「姿は見えなくてもママはいる」「すぐに戻ってくる」ということを理解できるようになりますよ。
【声を聞かせてあげる】
別の部屋で家事や用事を済ませている時も、話しかけたり歌を歌ったりして、ママの声を聞かせてあげるのも良いでしょう。
姿は見えなくても、ママの声が聞こえると赤ちゃんも安心しますよ。
【離れる時にはお気に入りのおもちゃを】
離れる際にお気に入りのおもちゃを渡すのも、おすすめです。
赤ちゃんが夢中で遊んでいるうちに戻ってくれば、泣かずに済むかもしれません。
おもちゃだけでなく、楽しい音楽をかけたりテレビをつけたりして気を逸らすのも、方法の1つでしょう。
【たまには安全を確保して泣かせておくのも】
できれば赤ちゃんの気持ちを受けとめて上手に対処したいですが、離れる度にあまりに泣かれると、ママだって嫌になる日もありますよね。
そんな時は安全を確保して、少し泣かせておいても大丈夫。
ストレスがたまらないよう、うまく付き合っていくのも大切です。
ママがいないと泣く時に気をつけたいこと
ずりバイやハイハイ、よちよち歩きができるようになった赤ちゃんなら、ママがいなくなると探して追いかけてきます。
キッチンやお風呂、トイレ、階段など、家の中でも赤ちゃんにとっては危険がいっぱい。
必死にママを探して、思わぬところまで行ってしまう可能性もあります。
そのため、ベビーゲートや扉にチャイルドロックを使うなどして、転落やケガなどの危険を防止しましょう。
赤ちゃんの側を離れる際には必ず周りの安全を確認し、なるべく短時間で戻るよう心がけてくださいね。
まとめ
ママがいないと泣くのは、赤ちゃんの成長の過程で起こる自然な行動のひとつ。
大好きなママが見えなくなると、消えてしまったと勘違いして不安になり、泣いてしまうのです。
ママを求めて泣く姿は愛おしく感じますが、トイレや家事の度に泣かれるのは困りますよね。
成長に伴いママが戻ってくることが理解できると落ちつくため、それまではご紹介した対策をしながら、上手に付き合っていきましょう。
あまり泣くことに敏感になりすぎず、気楽に構えるのも大切です。
ママがいないと泣くのは、しっかりと愛着関係が築けている証拠。
泣いても怒ったりせず、抱っこしたり優しく声をかけたりして、安心させてあげてくださいね。
そのうち、ニコニコ笑顔でママを待ってくれるようになりますよ。