トイレトレーニングは1歳児でもできる?
多くのママが悩むトイレトレーニング。
トイレトレーニングの開始時期には個人差がありますが、2歳~3歳位で始めるのが一般的なようです。
しかし中には「なるべく早くおむつを卒業したい」と考えるママもいるでしょう。
トイレトレーニングを開始するには、いくつか発達の目安があります。
・簡単なコミュニケーションが取れる
・おしっこの意味が分かる
・指さしや言葉で自分の意思が伝えられる
・トイレまで歩いて行ける
・おしっこの間隔が2時間以上開く
これらをクリアできることがあるのが、おおよそ1歳7ヶ月以降から。
もしこれらの条件が揃っていれば、1歳児でもトイレトレーニングができるのです。
そこで今回は、1歳児のトイレトレーニングについてお話します。
早めにおむつを卒業したいと思っているママは、是非参考にしてくださいね。
トイレトレーニングを1歳児でするメリット
トイレトレーニングを1歳児で始めるのは、一般的には早めといえるでしょう。
早い時期に始める場合、以下のようなメリットがあります。
・強い自我が芽生える前なので、トイレを拒否しにくい
・早くおむつを卒業できて経済的
・出かける際の荷物が減る
・自信がつき、身の周りのことを自分でする意欲が育つ
反対に言葉の理解がまだ十分でない1歳児だと、完了までに時間がかかる、というデメリットがあります。
また、イヤイヤ期の始まりと重なってしまうとトイレを嫌がり、ママがストレスを感じることも。
服を洗ったり床のお掃除は増えますし、ソファーやクッションなどの上でおしっこをしてしまうこともあるため、お洗濯、お掃除の回数が増えてしまいます。
それでママがイライラしては本末転倒ですね。
1歳児のトイレトレーニングは、デメリットをきちんと理解してから始めましょう。
【1歳児のトイレトレーニング】進め方とコツ
1歳児のトイレトレーニングも、進め方の基本は変わりません。
①排泄やトイレに興味を持つ
②トイレに誘ってみる
③便座(おまる)に座らせる
④偶然でもできたらたくさん褒める
まずは、トイレに興味を持ってもらうことから始まります。
後はトイレに誘う→便座(おまる)に座らせる→できたら褒める、の繰り返しです。
1歳児のトイレトレーニングをスムーズに進めるには、いくつかのコツがあるため、併せてご紹介します。
【おむつを交換する時に声かけをする】
早い年齢でトイレトレーニングを開始する場合、事前準備が大切です。
実際に始める前から、おむつ交換の際に「おしっこが出て気持ち良いね」などの声かけをしましょう。
「排泄=気持ち良い」というイメージを定着させると、次のステップであるトイレトレーニングへも、スムーズに進めますよ。
【絵本や遊びでトイレを知ってもらう】
今までおむつで排泄をしていた赤ちゃんにとって、トイレは未知の世界。
まずはトイレを題材にした絵本や、お人形などを使った遊びを取り入れ、排泄やトイレに興味を持ってもらうことが大切です。
また、1歳児はまねっこが大好きな時期。
実際にママのトイレを見せると「自分もやってみたい」という気持ちが出てきやすいでしょう。
【楽しい雰囲気作り】
言葉の理解が十分でない1歳児の場合、トイレの環境はとても重要です。
トイレに行くことは楽しい、気持ちの良いことだと思えるように、トイレ内の雰囲気も工夫しましょう。
清潔なのはもちろん照明は明るくし、好きなキャラクターなどで飾り付けると、トイレに行くのが楽しくなります。
便座(おまる)に座れたり、おしっこやうんちができたりした際のごほうびシールも、やる気アップに繋がりますよね。
ただし、トイレは排泄をする場所なので、同時に触ってはいけない部分や、遊ぶ場所でもないことを伝えていきましょう。
【体に合ったグッズを使う】
1歳児の場合、安全かつ安心して使えるグッズを選ぶのも、コツのひとつです。
まだ体の小さい1歳児にとって、大人用の便座に取り付ける補助便座だと位置が高く、恐怖を感じることも。
また上り下りの危険や、足が届かないといった問題もあります。
おまるならしっかり床に足が届き、自分で安定して座れるでしょう。
毎回洗う手間はかかりますが、1歳児のトイレトレーニングは、まずはおまるから始めるのが良いかもしれませんね。
【1歳児のトイレトレーニング】注意点
1歳児でトイレトレーニングを始める場合、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
・無理強いしない
・失敗しても叱らない
・完了まで時間がかかることを理解しておく
・安全に特に気をつける
・遊びの空間におまるを置かない
まず基本はトイレが嫌いにならないよう、無理強いをしたり叱ったりしないことです。
トイレトレーニングは、早く始めれば早く完了できる訳ではありません。
1歳児の場合、言葉の理解が進んだ2~3歳で始めるより時間がかかることを理解し、ゆっくり焦らず進めましょう。
まだ体も小さいため、トイレからの落下にも十分注意が必要です。
また1歳児だと、リビングなどの遊ぶ空間におまるを置いてトイレトレーニングをすると、おもちゃにして遊んでしまうことがあります。
遊ぶものではなく、おしっこやうんちをする場所だと理解してもらうためにも、おまるもなるべくトイレで使用しましょう。
まとめ
1歳児のトイレトレーニングは、特にママの根気が必要です。何度も何度も漏れてしまうかもしれません。
ですから、小さなことでも思いっきり褒めてあげましょう。
ママが笑顔になってくれたら、嬉しくてまたやりたい、という気持ちになれますよ。
失敗は当たり前。おむつは、いずれ必ず卒業できます。ママのためにトイレトレーニングをするのではなく、子どもが気持ちよく排泄ができる、お尻が気持ちいい、と思えるのが一番ですので、そのことを忘れないようにしましょう。
1歳児はまだ時間もたっぷりあるため「やってみたい」をサポートしながら、楽しく進めてみてくださいね。