赤ちゃんの熱中症対策!食事の内容は?
夏だけでなく、気温が高い日に怖いのが熱中症。
熱中症は暑さや湿度が高い中で過ごすことで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能が上手く働かず、体の中に熱がこもってしまう状態のことを言います。
大人も怖い熱中症ですが、元々体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、熱中症になる危険性は大人よりも高いんです。
赤ちゃんの熱中症を予防するためには々な対策がありますが、今回は食事面にスポットをあて、予防のための離乳食期の赤ちゃんの食事について紹介していきます。
赤ちゃんの熱中症予防のための食事(離乳食)は?
離乳食期の赤ちゃんが熱中症にならないよう予防するために、心がけたい食事のポイントについてまとめました。
【ポイント①日頃からのバランスの良い食事】
熱中症予防のためには、まずは毎日の食事が大切です。
普段から栄養バランスを考えた離乳食を食べるようにしましょう。
毎日、3食栄養バランスが整ったものを準備するのは大変なので、1日トータルで栄養を偏りなく摂れるようにできるといいですね。
ベビーフードも取り入れると、少し楽にバランスの良い食事を目指しやすいかもしれません。
大人の食事も同じです。
ママやパパの食事内容と合わせて、栄養バランスが摂れるように食材の買い物をしておくと、赤ちゃんと一緒に熱中症や夏バテ対策ができるでしょう。
【ポイント②ビタミンBとたんぱく質、炭水化物の補給】
気温が高い日に特に摂りたい栄養素は炭水化物とビタミンBとたんぱく質です。
炭水化物はエネルギーに直結し、ビタミンBとたんぱく質はエネルギー代謝に変わります。
意識して毎食取り入れるようにしていきましょう。
<炭水化物>
塩むすび、おうどんなど
<ビタミンBが多く含まれるもの>
肉類、魚介類、豆類、バナナなど
<たんぱく質が多く含まれるもの>
豚肉、牛肉、鶏肉、魚、大豆など
【ポイント③夏野菜を食べる】
夏野菜は水分がたっぷり含まれているものが多いですね。
熱中症対策には水分の摂取は必須。
野菜からも水分を摂取していきましょう。
色もカラフルなので、食欲も湧くかもしれません。
また、旬の物を食べることで、その季節に対応した体のバランスも整いやすいと言われていますよ。
【ポイント④冷たいものの摂りすぎに注意】
暑い日は冷たいものをたくさん食べたり飲んだりしたくなりますが、摂りすぎには要注意です。
冷たいものを多く摂ると、胃腸に負担がかかります。
負担がかかると食欲が減退し、体調悪化に繋がります。
【ポイント⑤水分補給は思った以上に小まめに】
小まめな水分補給が熱中症予防のカギです。
喉が渇いたなと思う前の水分補給が大事だと言われているので、赤ちゃんには大人以上の回数で水分をとらせましょう。
特に外に出たときなど、汗をかくと一気に体内の水分が失われてしまいます。
遊びに夢中になっていると意外とあっという間に時間が経ってしまうことがあるので、例えば15分おきにタイマーをセットするなどして忘れずに水分補給の時間を作り、十分にとらせましょう。
もし熱中症になってしまった時の食事
気を付けていても、熱中症になってしまうことはあるでしょう。
もし赤ちゃんが熱中症になった時には、どんなものを食べさせるといいでしょうか。
【まずは水分補給を】
まず1番は、やはり水分補給です。一口ずつ回数多く飲ませるようにします。
赤ちゃんの場合は母乳やミルクが飲めており、体を適切に冷やすなどの対策がとれていれば熱中症の症状が緩和されることが多いです。
様子を見ながら、なんとなく元気がないなど気になる症状があれば、かかりつけの小児科を受診してください。
ただし、意識がもうろうとしている、ぐったりとしている、けいれんしているなどの症状があれば、迷わず救急車を呼び、応急処置を受けてください。
【受診し先生にアドバイスをもらう】
熱中症の症状があるときには、よく「塩分を摂らせるといい」という情報をきくことがあるかもしれませんが、離乳食期の赤ちゃんに急に塩分を摂らせると言っても、どのくらい摂らせるといいのか分からないことが多いでしょう。
そんな時は、かかりつけの小児科を受診し、どのようなものを食べるといいのか、アドバイスをもらうのがおすすめです。
食べるもの飲むものなどのポイントをしっかりとメモしておき、それを食べさせたり飲ませたりすると安心でしょう。
まとめ
近年、熱中症のリスクは夏場だけではありません。
気温が高くなり始める4月や5月をスタートとして、10月頃までが熱中症の危険がある時期と言われています。
特に体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、この期間は気を付けたい時期と言えます。
毎日外気温をチェックし、あまり気温が上がる日や時間帯は外出を控えるなど、工夫をしながら過ごしていきましょう。
また、今日ご紹介したようにバランスの良い食事を普段から心がけることで、暑さに強い体づくりができます。
赤ちゃんも大人も元気に、暑い日を乗り越えましょう。