熱中症の原因
赤ちゃんは体温調節の機能が未発達で、暑いと体温がすぐに上がり、汗をかいて脱水症状を起こしやすいので、ママが十分に気をつけてあげることが必要です。
熱中症は、屋外・屋内問わず、高気温・高多湿・日射が強く風が弱い環境などが原因で起こる症状です。特に暑い季節は、アスファルトからの照り返しで60度くらいになり、地面に近いベビーカーの赤ちゃんは、ママが感じるより暑いので、しっかり暑さ対策をしましょう。
また、炎天下の車内は70度を軽く超え、わずかな時間でも命の危険があります。死亡事故も多発していますので、赤ちゃんを車内に置いていくことは、絶対にやめましょう。
熱中症対策と予防
熱中症対策に大切なのは、こまめに水分補給して体温上昇を防ぐことです。屋内では、エアコンの風が直接体に当たらないようにして室温を26~28度に保ち、屋外では、帽子を被せベビーカーの日除けや保冷シートを利用し、暑さ対策をします。
服は、綿などの汗を吸う素材にし、熱を吸収しにくい白っぽい色を選んで、汗をかいたらこまめに着替えさせるようにしましょう。
また、疲労・空腹・睡眠不足にならないようにすることも大切です。活動する前は、休養とご飯・水分をしっかりとって、エネルギー補給してから動くようにしましょう。
熱中症のホームケアのポイント
頬が赤く体に触れると熱い、母乳はミルクをいつもより飲みたがる、尿が少ない(おむつの濡れが少ない)、機嫌が悪い、元気がないなどの症状があれば、熱中症を疑います。
熱中症の症状が出たときは慌てずに、まず冷却し、次に水分補給です。
屋内では、クーラーの効いた部屋へ移動させ、屋外では木陰の涼しいところに移動します。そして、衣服を1枚脱がせてゆるめ、体に風を送ります。
濡れたタオルや食品保冷剤をタオルに包み、おでこ・首回り・脇の下・もものつけ根を冷やして、体温を下げます。冷水を体にかけると血管が収縮し、逆効果なので絶対にやめてください。
意識があり飲み込めるなら、母乳・ミルク・ベビー用イオン飲料・塩分のある経口補水液などを与えて水分を補給します。塩分は味噌汁程度を目安にします。 意識がない時は救急車を呼びましょう。
・体が震えている
・意識があっても発熱している
・冷やしても体温が下がらない
・汗が出ないのに手足が冷たい
・呼びかけても反応が鈍い
・6時間以上尿が出ない
などのような症状があればすぐに病院を受診しましょう。