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赤ちゃんの熱中症を防ぐ水分補給
赤ちゃんとの初めての夏。
夏に赤ちゃんとやってみたいこと、行きたい場所などたくさんあるかもしれませんね。
そこで気をつけたいのが熱中症です。
熱中症は大人が気をつけていても引き起こしてしまう病気で、赤ちゃんの場合は特に注意が必要です。
熱中症になってしまう前に、予防法として水分補給が効果的と言われています。
そこで今回は、赤ちゃんの熱中症を防ぐための水分補給について、解説していきます。
赤ちゃんは熱中症になりやすい？
まず、赤ちゃんは以下のような理由から、大人よりも熱中症になりやすいと言われています。
・体温調節が未熟なため体温調節ができない
・汗をかきにくい
・暑さに慣れていない
・自分で「喉が乾いた」と言えない
・水分量が多い
・ベビーカーに乗っているときなど地面からの熱を受けやすい
・衣服の着脱が自分でできない
・熱帯夜で寝ている時に気づきにくい
赤ちゃんは自分で症状を訴えることができないので暑い日は屋外と室内に関わらず、特に注意して予防するようにしましょう。
赤ちゃんの熱中症予防に水分補給が大切な理由
そもそもなぜ、熱中症予防には水分補給が大切なのでしょうか。
まず、熱中症になってしまう経緯を見ていきましょう。
①暑さによって体温が上昇する
②熱を下げようと汗をかく
③発汗により水分と塩分が奪われるが、適切な水分と塩分が補われないと体内の血流が滞る
④発汗のための水分がストップし、体に熱がたまる
⑤重要な臓器が高熱に晒され熱中症になる
このような経緯から熱中症は起こるといわれ、赤ちゃんは特に未発達のため②の段階の体温調節が苦手です。
そのため、①の段階の体温が上昇する前からこまめに水分補給をする必要があることが分かります。
また、体重あたりの水分量の割合が大人は50〜60%なのに対し、赤ちゃんの場合は70~80%と言われています。
つまり赤ちゃんの喉が乾いている状態は、もうすでに軽い脱水症状になっている可能性もあります。
赤ちゃんから「喉が乾いた」と伝えてくれるのは難しいので、そうなる前に、親が気をつけてあげることで熱中症を防ぐようにしましょう。
水分補給には何を飲ませたら良い？
水分補給が大切な理由をご紹介しましたが、どんなものでも与えたら良いというわけではありません。
では、赤ちゃんの水分補給にはどのようなものを与えたら良いのでしょうか。
【生後6ヶ月頃まで】
生後6ヶ月頃までは母乳やミルクをこまめに与えましょう。
【離乳食が始まる頃】
離乳食が始まる頃から離乳食を始めている場合は、徐々に白湯や麦茶を取り入れていきましょう。
同時に母乳やミルクはこまめに与えるようにしましょう。
水分補給用として乳幼児イオン飲料などもたくさん市販されていますが、乳幼児イオン飲料は下痢や嘔吐などの症状が出た場合や、脱水が疑われる時に使い、元気の時には飲ませすぎないように注意しましょう。
赤ちゃんの水分補給の量とタイミング
水分補給のためにはどれくらいの量を、どのタイミングで飲んだら良いのでしょうか。
【赤ちゃんに必要な水分量】
1日に必要な水分量は体重1kgあたり120~150mlと言われています。
例えば体重8kgの赤ちゃんだと、1日に1000ml前後の水分が必要ということになります。
夏場は普段よりもたくさんの水分を失っていることになるので、少し多めに与えたり赤ちゃんが欲しがるだけ与えたりするようにしましょう。
【水分を与えるタイミング】
赤ちゃんは一度に大量の水分を補給することはできません。
夏場で汗をたくさんかきそうな日は、いつもの授乳に加えこまめに水分補給をすることが大切です。
タイミングとしては、起床後、お風呂上がり、帰宅後などに与えると良いでしょう。
また、夜中に喉が乾いて起きてしまうこともあります。
そのような場合も、母乳かミルクなどを飲ませてあげましょう。
赤ちゃんが水分補給する際の注意点
最後に、赤ちゃんに水分補給させる場合の注意点についてみていきましょう。
【冷たい飲み物】
熱中症予防だからといって、むやみに体を冷やすのは良くありません。
急に冷たい飲み物を飲ませてしまうと、内臓を冷やしてしまう可能性があります。
赤ちゃんの水分補給には、普段通りの温度の飲み物を飲ませるようにしましょう。
【喉が渇く前に飲む】
喉が乾いたと感じる場合、もうすでに脱水症状を起こしているかもしれません。
また、脱水症状だと水分を欲しがらなくなる可能性もあります。
そのため、喉が乾いてしまう前にこまめに水分補給するようにしましょう。
【飲ませ方にも注意】
赤ちゃんの成長によって、飲ませ方にも注意しましょう。
母乳育児の場合、急にスパウトマグや哺乳瓶で飲ませるのは難しいかもしれません。
母乳やミルク以外で水分補給をしたい場合は、まずはスプーンを使うなど試してみましょう。
まとめ
大人でも気をつけたい熱中症。
赤ちゃんの場合は大人よりも熱中症になりやすいというリスクがあるので、さらに注意が必要です。
熱中症予防に水分補給が効果的と言われていますが、飲み方や量、飲ませるタイミングなどにも気をつけるようにしましょう。
正しい水分補給の方法で赤ちゃんの熱中症を予防して、一緒に楽しい夏を過ごしてくださいね。
