おくるみは赤ちゃんの寝かしつけにも使える
おくるみとは、赤ちゃんを包むのに使う大判サイズの布のことです。
まだふにゃふにゃとして抱っこしにくい新生児も、おくるみを使うと体が安定して抱きやすくなります。
出産祝いの定番商品でもあり、貰ったママも多いかもしれませんね。
おくるみで包むと、暖かく包まれる感覚がママのお腹の中のようで安心し、寝つきが良くなる赤ちゃんもいるようです。
また手足が固定されることでモロー反射を防ぎ、途中で起きてしまうことが少なくなるメリットも。
そのため、おくるみは月齢の低い赤ちゃんの寝かしつけアイテムとしても注目を集めています。
しかし寝かしつけにおくるみを使う場合、最初はどのように使えば良いか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、赤ちゃんのおくるみを使った寝かしつけについてご紹介します。
使える期間や注意点にも触れますので、是非参考にしてくださいね。
寝かしつけにおくるみを使える期間
一般的に寝かしつけにおくるみを使えるのは、生まれて間もない新生児から、生後2ヶ月頃までといわれています。
生後2ヶ月頃になると手足の動きが活発になり、巻かれることを嫌がったり、動いてうまく巻けなくなったりするため、この頃に自然に卒業する赤ちゃんが多いようです。
また早い子だと生後2ヶ月頃になると寝返りをしようと体の動きが活発になってくる子も出てきます。
「おくるみに巻かれた状態でうつぶせになると、身動きができなくなり窒息の危険がある」というのも、この頃におくるみでの寝かしつけを卒業すべき理由のひとつでしょう。
もちろん、赤ちゃんによって個人差があります。
生後2ヶ月を目安とし「巻かれるのを嫌がる」「首が座って寝返りをはじめた」などの様子が見られたら、やめどきかもしれませんね。
おくるみは寝かしつけ以外にもブランケットやタオルとして使ったり、赤ちゃんが寝る時の入眠アイテムとして一緒に寝たりと、さまざまな使い道があり、卒業後も長く活躍しますよ。
おくるみを使った赤ちゃんの寝かしつけ方
おくるみを寝かしつけで使う際は、モロー反射を防いで赤ちゃんが安心して眠れるよう、しっかりと包んであげることが大切です。
おくるみの巻き方はいくつかありますが、今回は基本の巻き方ご紹介します。
【基本巻き】
①正方形のおくるみをひし形に置き、上の角の部分を折り返す。
②折り返し部分に赤ちゃんの肩がくるように、布から頭を出して仰向けに寝かせる。
③ママから見て左側の布を赤ちゃんの体の上に持ってきて包み、先端を体の下に入れ込む。
④赤ちゃんの足の下の布を上に折り曲げ、首元の隙間に入れ込む。
⑤右側の余った布を赤ちゃんに巻き付け、折り込んで固定する。
赤ちゃんの腕は自然に真っすぐに伸ばすか、軽く曲げて胸の前に置きます。
足は赤ちゃんの自然な形である、М字になっているか確認しましょう。
おくるみの大きさや形はさまざまなため、ママのやりやすいよう順序を変えたり、多少アレンジしたりしても問題ありません。
難しく感じますが、何度か練習すれば慣れますよ。
寝かしつけにおくるみを使う際の注意点
寝かしつけに重宝するおくるみも、使い方を間違えると危険な場合があります。
注意点をチェックしてから試してみてくださいね。
【嫌がったらやめる】
赤ちゃんにも個性があり、おくるみで包まれるのが嫌いな赤ちゃんもいるでしょう。
嫌がっていたら、無理にする必要はありません。
【きつく巻かない】
緩すぎるとほどけてしまいますが、きつく巻くと呼吸が苦しくなったり、手足に負担がかかったりする可能性があります。
巻き加減が難しいですが、おくるみと赤ちゃんの間に、ママの手のひらが入る位は余裕を持たせましょう。
【熱こもりや体温の上昇】
赤ちゃんは体温調節が苦手なため、暑い時期や暖かい部屋でおくるみを使う場合、熱こもりにも注意が必要です。
温めすぎは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるともいわれています。
薄い生地の使用や部屋の温度管理にいつも以上に気を使うなど、工夫をしましょう。
【足の形】
足を伸ばしたままおくるみで包むと、股関節脱臼になる恐れがあります。
赤ちゃんの足は、М字になるようにしてくださいね。
【目を離さない】
寝返りができない赤ちゃんでも何かの拍子で転がって、うつ伏せになってしまう可能性があります。
また動いて転落したり、おくるみがほどけて顔に被さったりすることもあるかもしれません。
おくるみに巻いた状態だと動けず窒息する危険があるため、目を離さないようにしましょう。
【長時間の使用は避ける】
おくるみに包んだ状態で寝た場合、まだ自分で動けない時期の赤ちゃんなら、そのまま寝かせても良いようです。
しかしあまり長時間だと赤ちゃんに負担がかかることもあるため、様子を見ながら緩めてあげましょう。
まとめ
おくるみに包むと、安心して寝てくれる赤ちゃんは多いようです。
寝返り前の赤ちゃんの寝かしつけに悩んだ時は、注意点を確認したうえで、試してみると良いかもしれません。
おくるみの巻き方は、今回ご紹介した以外にもいろいろあります。
ママが巻きやすく、赤ちゃんの好きな巻き方を探してみてくださいね。