赤ちゃんにおしゃぶりは与えるべき?
小さな赤ちゃんにおしゃぶりを与えることには、メリットもあればデメリットもあるようで賛否両論です。
赤ちゃんにおしゃぶりを与えると、育児の負担が減るかもしれないけれど、赤ちゃんにとって良くない影響があるのなら使うのはやめておきたいと迷ってしまうママも多いと思います。
悩んでいるなら、まずは、赤ちゃんにおしゃぶりを与えると、赤ちゃんにどんな良いことがあり、悪い影響とはどんなことなのかを知ってみるのはどうでしょう。
赤ちゃんにおしゃぶりを与える方が良いのか、おしゃぶりは使わない方が良いのか。おしゃぶりに対する赤ちゃんとママにとってのメリットとデメリットなどを知り、おしゃぶりの使い方を考えてみましょう。
赤ちゃんのおしゃぶりのメリットは?
おしゃぶりは哺乳瓶とは違うので母乳もミルクも出ません。それでも赤ちゃんが吸い付くのは、おしゃぶりに吸い付くことでおっぱいを飲むことを連想させ、大好きなママと一緒にいると思わせてくれるからだそうです。
おしゃぶりを赤ちゃんに与えることには、赤ちゃんが安心して落ち着くという心理面でのメリットがあるのですね。
そのため、赤ちゃんが泣いたり寝付けないときにおしゃぶりを使うことで、すぐに泣き止んだりぐずらずに眠ったりしてくれて、お世話が楽になることが期待できます。
ママも、赤ちゃんが落ち着いて過ごしてくれていると、安心して家事などをこなすことができますね。
あまり泣かなくなることがママのストレスも減らしてくれることになるのです。
また、赤ちゃんは1歳6ヶ月くらいまでには、口呼吸から鼻呼吸になるのが理想的とされています。
おしゃぶりを使うことで、口呼吸が多い新生児の赤ちゃんに、鼻から呼吸する癖をつけることができるそうです。
しかし、赤ちゃんにもそれぞれ好みや個性があるため、元々おしゃぶりが好きじゃない赤ちゃんもいます。
おしゃぶりには色々メリットがあるとしても、必ず使わなければいけないものではないため、赤ちゃんがおしゃぶりを嫌がって吐きだしたりするようなら、無理強いしない方が良いでしょう。
赤ちゃんのおしゃぶりのデメリットは?
一方で、赤ちゃんにおしゃぶりを与えることは、良くない影響を与えるという考え方もあります。
赤ちゃんがいつまでもおしゃぶりをやめられなくなる依存の心配や、ママやパパとのコミュニケーションが減ること、それに歯並びが悪くなることなどがデメリットとして考えられます。
まず、依存については、中には、常におしゃぶりをくわえていないと落ち着かない赤ちゃんもいるようですが、言葉を覚え話し始める1歳過ぎくらいから、赤ちゃんは自然とおしゃぶりを使わなくなることが多いです。
ママやパパとのコミュニケーションが減るというのは、泣く回数が減るためあやすことも減り、おしゃぶりで口がふさがった赤ちゃんが言葉を発する機会も減ることにつながるからです。それにより、ママやパパから言葉かけをしてもらう回数が減ることも考えられます。
生後6ヶ月を過ぎる頃から、赤ちゃんに歯が生え始めますが、歯が生え始めてからもずっとおしゃぶりを使い続けていると、顎の発達や歯並びに悪影響があると言われています。
赤ちゃんは2歳半〜3歳くらいまでに乳歯が生え揃ってきますので、歯並びが悪くなるのを防ぐためには、歯が生えそろう前、できれば2歳くらいにはおしゃぶりを卒業させた方が良いでしょう。
赤ちゃんにおしゃぶりを与える場合は?
赤ちゃんにおしゃぶりを与える場合、いつからいつまでおしゃぶりを使えば良いでしょうか。
新生児の赤ちゃんには、生まれてからすぐにおっぱいを飲んで生きていけるように、吸啜(きゅうてつ)反射という原始反射があります。
これは、口の中に入ってきたものを無意識に吸い付き、すする反射です。
この吸啜反射で、赤ちゃんは新生児の頃から誰に教わることもなく、おっぱいを飲んだり、おしゃぶりに吸い付いたりすることができます。
そのため、赤ちゃんがおしゃぶりを使い始めることができるのは、吸啜反射がある新生児からということになります。
しかし、吸啜反射は、生後4ヶ月くらいから弱まり始め、生後6ヶ月頃には自然消失してしまうため、吸啜反射をしなくなる頃におしゃぶりを与えても、口から押し出して吐きだそうとします。
赤ちゃんにおしゃぶりを与えるときは、新生児から生後3ヶ月くらいまでの吸啜反射がある間の時期が良いでしょう。
おしゃぶりの卒業時期は、デメリットを防ぐため2歳くらいまでが良いとされています。
2歳を過ぎても自分から止めようとしない場合は、ママが気をつけて使用する時間を減らすなど、やめる手伝いをするようにしましょう。
まとめ
おしゃぶりが良いか悪いかは、使い方によります。
おしゃぶりを上手に使うには、おしゃぶりを長時間使わずに必要な時だけにし、2歳になる前にやめるなど、使用する時間と期間をきちんと管理することが必要です。
おしゃぶりを使う時は、悪い影響を抑えながら、おしゃぶりのメリットを上手く享受できるようにして上手に使い、赤ちゃんもママも楽で心地よく過ごせるようにしましょう。