授乳中の頭痛はどう対処すればいい?
授乳中のママに頭痛があるケースは意外と多いものです。
元々片頭痛持ちの方だけでなく、妊娠や出産、授乳がきっかけで頭痛が起こる場合もあります。
しかし、授乳中は薬を気軽に飲めない時期。
どのように対処すればいいのか悩みますね。
今回は授乳中、頭痛に悩む原因や対処法についてご紹介していきます。
授乳中の頭痛の原因
授乳中に頭痛に悩む原因ですが、実は授乳すること自体が頭痛の原因になる可能性は少ないようです。
産後、もともと偏頭痛があった方でその頭痛が再発する時期は、個人差はありますが、母乳育児かミルク育児かという授乳方法では、母乳の方が再発率が少ないとの報告があります。
では授乳中の頭痛は何が原因として考えられるでしょうか。
【授乳姿勢によるもの】
まず考えらえるのは、授乳する体勢によるものだと考えられています。
母乳育児ではおっぱいを赤ちゃんの口に含ませるために、いろんな体勢をとることがあります。
乳腺炎予防のために、抱き方もいろいろ変えて授乳しているママもいることでしょう。
その授乳姿勢により、首や肩に負担がかかり、凝ることで頭痛を引き起こしている可能性があります。
【抱っこの姿勢によるもの】
また、授乳だけでなく、赤ちゃんが産まれると長時間抱っこしなければいけないことも、首や肩だけでなく、腕・腰など全身に負担をかけてしまうことがあります。
特に産後半年は骨盤が開いて柔らかい状態であり、調整もしやすい時期ではありますが、歪みやずれも起こりやすい時期です。
骨盤が歪んだりずれたりすると、さまざまな部位に負担がかかって不調を起こしやすく、頭痛も起こりやすくなります。
【睡眠不足によるもの】
赤ちゃんが産まれると、夜間の授乳を始め、お世話などで睡眠時間が十分にとれないことがあります。
睡眠不足は頭痛の原因になります。
本来なら1日疲れた体を十分な睡眠によって回復するものですが、睡眠不足になると回復が少ししかできず、それが頭痛などの不調につながることがあります。
【ストレスによるもの】
育児などによるストレスも頭痛の原因になることがあります。
赤ちゃんが産まれると、なかなか自分のペースで動くことが難しくなりますし、自分の時間がなくなってしまうママもいます。
それらが積み重なり、ストレスによる頭痛が生じているのかもしれません。
【食事・水分摂取不足によるもの】
食事や水分摂取がしっかりできていないことも原因としてあります。
育児で忙しい中、十分に自分へ栄養の摂取ができていないと、体調不良として頭痛の症状が出てくることがあります。
授乳中の頭痛の対処法
授乳中の頭痛には、どう対処していけばいいでしょうか。
【姿勢に気を付ける】
まずは授乳の姿勢、抱っこの姿勢などに気を付けてみましょう。
授乳の際には椅子に座り、授乳クッションなどを使って体を丸めたりかがめたりしない姿勢で授乳ができるといいですね。
抱っこの際にも気になるようであれば、骨盤ベルトを使用し、身体に負担のない抱っこの仕方を心がけてみてください。
【睡眠不足・ストレスを解消する】
どうしても睡眠不足になったり、ストレスを感じやすかったりする時期ではありますが、工夫して解消してみましょう。
例えば、休みの日はパパや家族に預けてゆっくり寝る、赤ちゃんと一緒に出掛けにくい場所に出かけるなど。
一時保育の利用もいいかもしれません。
一時保育を利用して、美容室やマッサージ、ネイルサロンに行くのも良い気分転換になるかもしれませんね。
【軽く運動をする】
軽い運動はストレス解消になったり、骨盤を整えたりするのに効果が期待されます。
授乳姿勢や抱っこで凝り固まった筋肉も、運動をすることで血流が良くなり、程よくほぐされるでしょう。
運動が苦手な方は、ストレッチだけでも効果が期待できるかもしれません。
赤ちゃんと一緒にできるベビーヨガやベビースイミングなどに出かけてみるのもいいでしょう。
育児中は赤ちゃんと2人きりの状況が続くことも多いので、外に出るだけでも気分転換になり、ストレス解消に繋がるかもしれません。
また、食事をとる、水分をこまめにとることも心がけるといいでしょう。
【薬は病院で処方してもらう】
どうしても頭痛が重く、何をするのもつらい場合には、病院で相談してみるのもいいですね。
授乳中であることを医師に伝え、赤ちゃんに影響が出にくいものを処方してもらいましょう。
医師の指示に従い、服用していきましょう。
また、おっぱい外来や助産院などであれば、授乳の姿勢についてアドバイスをもらえるかもしれません。
まとめ
授乳中に頭痛に悩むママは少なくありません。
どうしても慣れない育児で忙しいですし、授乳の姿勢や抱っこの体勢には気を遣う余裕がない場合も多いです。
また、睡眠不足やストレスも感じやすい時期です。
これらが頭痛の原因になっていることも多いので、うまく対処しながら、毎日を過ごしていきましょう。
なかなか頭痛が解消されない場合には、病院で相談してみるのもいいかもしれません。