外出時のトイレトレーニング
外出先でのおもらしは、やはり心配なものです。自宅ではトイレでの排泄ができるようになってきても、環境の変化により、おもらしをしてしまう子どもも少なくありません。
せっかく頑張ってきたトイレトレーニングですから、外出時も失敗しないよう工夫が必要です。また、外出先で失敗した時のフォローの仕方についてもあらかじめ考えておきましょう。
トレーニングパンツを使う
公共の場や外出先でおもらしをする恐れがある場合は、おむつをはかせることもあるでしょう。おむつをすれば、ママも子どもも安心ですが、子どもによっては自尊心が傷つけられるため、おむつに逆戻りすることを嫌がる子もいます。
また、「外出先ならおむつにおしっこをしても良い」と子どもに混乱させてしまうこともあるので、おむつをはかせれば良いと安易に考えるのは避けたほうが良いでしょう。
このようなときに便利なのは、トレーニングパンツです。
見た目は普通の布パンツですが、防水加工がしてあります。完全防水ではないのでもちろん着替えが必要ですが、おもらしをしても一気に漏れてしまうわけではないので、着替えまでの時間を稼ぐことができ、精神的に余裕を持つことができます。
トレーニングパンツがない場合は、普通のパンツの上からおむつを重ね履きしたり、ナプキンのようなおしっこシートを使う方法もあります。その際、「お外に行くけどいつものパンツだよ、おしっこしたくなったら教えてね」と、いつものようにママが声かけするようにしましょう。
いつもよりトイレの回数を多くする
外出時は周囲に興味をひかれるものがいっぱいで、ついトイレのことを忘れがちです。ママも買い物やおしゃべりに夢中になってしまうため、子どもによってはなかなか言い出せないということもあります。
また、公共のトイレは、場所が分からず歩き回ったり、並んでいる人がいてすぐに入れないこともあるため、注意が必要です。 外出の際は、自宅にいる時よりも意識してトイレの声かけをするようにしましょう。
出かける前に、「おしっこがしたくなったら、いつもよりちょっと早めに言ってね」と声かけしておくのも良い方法です。
また、遊びに夢中でトイレに行きたがらないときは、「ここのトイレはどんなのかな?おうちのトイレと違うかもよ?探検してみようか」などと、子どもの好奇心を煽るのも効果的です。
おもらしをした時のために備えておく
トイレに間に合わず、おもらししてしまったことも考えて、この時期に外出する際は、着替えは2セット持っていくようにしましょう。
おしっこを拭いたり、濡れた体を拭いたりするためのタオルやおしりふき、ビニール袋なども必要です。外出先でおもらしをしても、ママがしっかりと準備しておけば、イライラせずに対処することができます。
失敗した時の対応
もし失敗してしまったら、まずは手早く処理することです。近くにトイレがなかったら、階段や建物の陰など人目に付きにくい場所に移動しましょう。ただし、床を汚してしまった場合はすぐに立ち去らず、フロアの管理者に連絡しましょう。
謝罪する場合は、ママが謝るようにしましょう。子どもの頭を押さえて謝らせたり人前で叱ったりすると、せっかく成功しかけていたトイレトレーニングそのものが振出しに戻る可能性もあります。
子どもの心は大人が思っている以上にデリケートです。一度や二度の失敗は気にせず、「次からは早めに教えてね」と言い聞かせる程度に留めておきましょう。