赤ちゃんの寝言泣きとは?
夜中に突然、赤ちゃんが「ギャーッ」と泣き出してしまうことはありませんか?
それは夜泣きではなく、寝言泣きかもしれません。
夜に泣かれると何かあったのではと心配になりますし、対処に困りますよね。
そこで今回の記事では、そんな寝言泣きについて詳しくみていきましょう。
【寝言泣きって?】
寝言泣きとは、大人の寝言と同じように捉えられています。
寝ている時に、眠りの浅い「レム睡眠」と眠りの深い「ノンレム睡眠」が交互に訪れ、レム睡眠の時は体は寝ていても脳は活動しているため、寝言を発することがあります。
赤ちゃんはまだ意味のある言葉を発することが難しいので、「ギャーッ」など叫び声が「寝言泣き」になってしまうと言われています。
寝言泣きと夜泣きの違い
寝言泣きと夜泣きはどちらも赤ちゃんが夜中に泣き出すことですが、それぞれに違いはあるのでしょうか。
【夜泣きとは】
夜中に赤ちゃんが突然起きて激しく泣き出すことです。
何か対策を講じて泣き止むこともあれば、一晩中泣くこともあります。
はっきりとした原因がわからない場合が多く、生後6ヶ月〜1歳ぐらいまで続くと言われています。
【寝言泣きと夜泣きの違い】
寝言泣きの場合は、さきほども解説した通り、レム睡眠とノンレム睡眠が関係しているとされています。
そのため、赤ちゃんのレム睡眠とノンレム睡眠の周期が40分〜60分なので、これぐらいの周期で「泣く、寝る」を繰り返すようであれば「寝言泣き」の可能性が高いと言えるでしょう。
夜泣きの場合は周期性はなく、何かしらの不快感から起こる場合もあるため、突発的なもの、もしくは長時間泣き続ける場合は夜泣きの可能性が高いでしょう。
赤ちゃんの寝言泣きの時期
赤ちゃんの寝言泣きが始まる時期としては、体の発達が著しい生後4ヶ月〜6ヶ月が一般的です。
運動能力も高まり、今まで寝ている状態ばかりだった赤ちゃんが、寝返りを打てるようになる頃です。
また、寝言泣きは睡眠サイクルが整ってくるとされる1歳〜1歳半まで続くようです。この頃になると、徐々に寝言泣きがなくなるか、ある日突然しなくなることも。
赤ちゃんの寝言泣きの対処法
寝言泣きはある期間を過ぎれば治ると言われていますが、その間にどう対処したらいいのか悩みますよね。
それでは、赤ちゃんが寝言泣きをしたときの対処法をご紹介いたします。
【対処法①しばらく様子を見る】
寝言泣きが原因の場合、浅い眠りのレム睡眠中かもしれません。
大人の寝言と同様に捉え、心配だからといってすぐに抱っこや授乳をするのではなく、様子を見るようにしましょう。2〜3分ほど様子を見て、そのまま自然に眠ることもあります。
夜泣きか寝言泣きかすぐに判断することは難しいので、どちらにしてもまずは様子を見るようにしましょう。
【対処法②優しく触れて撫でる】
赤ちゃんがレム睡眠中に、もしかしたら不安を感じているのかもしれません。
ママがそっと優しく撫でると赤ちゃんは安心します。
抱っこをいきなりするのではなく、まずはお腹を優しくトントンと撫でて様子を見るようにしましょう。
【対処法③それでも泣き止まない場合は抱っこする】
上記の対処法でも泣き止まない場合は、夜泣きである可能性もあります。
お腹が空いているかおむつが気持ち悪いなどの不快感がある場合や、体調不良も考えられます。その場合は、赤ちゃんの要求として対処をするようにしましょう。
赤ちゃんの寝言泣きでNGな対処法
夜中に赤ちゃんが泣き出すと、慌てて対処してしまうこともあるかもしれません。
ですがかえって、寝言泣きや夜泣きの期間が長引いてしまうことにつながる可能性もあるので、控えておきたいNGな対処法についても知っておきましょう。
【NGな対処法①すぐに抱っこする】
寝言泣きと夜泣きの区別はすぐには分からないため、どちらにしてもすぐに抱っこするのは控えた方が良いでしょう。
もし寝言泣きの場合だと、数分したらまた自然と眠りにつくところを、急に抱っこしてしまったせいで赤ちゃんの目が覚めてしまう可能性もあります。
寝言泣きと夜泣きのどちらの場合でも、すぐに抱っこはせず、まずは様子を見るようにしましょう。
【NGな対処法②授乳をする】
夜泣きの場合、赤ちゃんがお腹を空いている可能性もあります。
ただし、浅い眠りの時は授乳の時間、と赤ちゃんが間違ったリズムで覚えてしまうのを防ぐため、寝言泣きかもしれない、と感じた場合には無理に起こして授乳することのないようにしましょう。
まとめ
急に赤ちゃんが夜中に泣き出すと驚きますよね。
また、大丈夫かな?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
寝言泣きと夜泣きの違い、対処法についてご紹介いたしましたが、色々試してみても泣き続ける赤ちゃんもいれば、中には夜泣きや寝言泣きがない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんはもともと泣くのが仕事です。
はじめは大人も夜中起きて対処するのが大変に感じるかもしれません。
ですが、これも赤ちゃんの成長過程の一つです。
眠れない日々は辛いこともありますが、赤ちゃんも成長するために泣いて頑張っている、ということを忘れないようにしたいですね。