赤ちゃんが目をこするのはなぜ?

赤ちゃんが目をこするしぐさ

赤ちゃんが目をこするしぐさがみられたとき、眠たいのかな?かゆいのかな?と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

こする程度や頻度によっては、もしかして目の病気かもしれないと心配になる方もいるかもしれません。

今回は赤ちゃんが目をこする原因や対処法について解説いたします。

 

赤ちゃんが目をこする原因

【眠たい】

もっとも考えられる原因が「眠たい」です。

目をこする原因にはさまざまな病気が隠れていることもありますが、

・ミルクを飲んだら目をこする

・入眠前の時間になると目をこする

・たくさん動いたあとに目をこする

など、そろそろ寝る時間かな?というタイミングのみ目をこすっているのであれば、心配する必要はないでしょう。

 

【異物が入った時の違和感】

続いて考えられるのは、目に異物が入った時の違和感です。

何かを触った時や外遊びの際に、赤ちゃんが手を洗う前に目の周りを触ってしまう可能性も考えられます。

異物が入っても大抵は涙で流れていきますが、汚れたままの手で触らせないように注意しましょう。

 

【乾燥】

目そのものの乾燥というよりも、目の周りの肌が乾燥しかゆくなり、こすってしまうことも考えられます。

目の周りの皮膚は他の皮膚よりも特に薄いため、乾燥しやすくなっています。

お風呂上りや冬は乾燥しやすいので、注意してみてあげましょう。

 

【逆さまつげ(睫毛内反・睫毛乱生)】

赤ちゃんは特に逆まつげになりやすいため、目をこすっていたらまつげの状態にも注意しましょう。

逆さまつげとは、上まつげと下まつげが逆の方向に向かって生えている状態です。

特に下まつげの内側のまつげが角膜に当たっているケースが多いようです。

まつげが目の中に触れるため、かゆみ・目やに・充血などの症状が現れることもあります。

 

【結膜炎】

赤ちゃんの目の病気でもっとも多いのが結膜炎です。

結膜炎には、細菌性結膜炎・ウイルス性結膜炎・アレルギー性結膜炎などがあります。

白目とまぶたの裏の結膜が炎症を起こし、充血や目やになどの症状がみられます。

 

【即時性食物アレルギー】

離乳食期の赤ちゃんで気をつけたいのが食物アレルギーです。

即時性食物アレルギーといって、原因となる食べ物を食べて2時間以内に症状が現れることもあります。

皮膚症状にもっとも現れますが、目のかゆみが出てくる場合もあります。

その場合目の周囲の赤みが出たりボコボコした虫刺されのような発疹が出てくること多いです。

 

食物アレルギーかどうかを判断するには、その日に何を食べたのかが手がかりになります。

離乳食期は必ず、食べたものをリストなどで残しておきましょう。

 

【アトピー性皮膚炎】

赤ちゃんに2ヶ月以上、発疹や肌の異常がみられる場合はアトピー性皮膚炎の可能性が考えられます。

アトピー性皮膚炎そのものの原因は皮膚のバリア機能の低下と言われていて、皮膚がとても刺激を受けやすい状態になっています。

目の周りのかゆみ以外にも、赤み、かさつき、ごわつきなどの症状が現れます。

 

【鼻涙管閉塞症(びるいかんへいそくしょう)】

目と鼻をつないでいる鼻涙管が何らかの原因で狭くなったり詰まってしまい、涙が目にたまってしまう病気です。

常に涙目になったり目やにが増えるなどの症状が出ます。

 

【斜視・弱視・乱視】

斜視・弱視・乱視いずれも原因は異なりますが、どの場合でも視界がはっきりしない違和感から、目をこすってしまうことがあるようです。

 

赤ちゃんが目をこするときの対処法

目をこする原因は様々ですが、赤ちゃんが目をこすって悪化させないようにすることがポイントです。

具体的にはどのように対処したら良いのでしょうか。

 

【赤ちゃんの手と指のケア】

自分の手で目を傷つけてしまうこともあります。

爪をできるだけこまめに切って、角を丸くしましょう。

赤ちゃんが目の周りの頻繁にこするときは、ベビーミトンをつけたり手指を洗って清潔な状態を心がけましょう。

 

【清潔なガーゼで目の周りを拭く】

目の汚れがたまって目やにが出てしまっている時は、清潔なガーゼで優しく拭き取りましょう。

お湯でしぼった清潔なガーゼで、目頭から目尻に向かって拭き取ります。

放っておくと目やにが乾燥し、さらにかゆみを引き起こすことがありますので注意しましょう。

 

【目の周りを冷やす】

かゆがっている時は、炎症を起こして一時的に熱を持っている場合も考えられます。

冷やしたタオルやガーゼを目の周りにそっと当てて、かゆみを抑えてあげましょう。

 

【よく観察する】

目をこする原因は様々で分かりにくいため、一時的かそうでないかで判断基準も変わります。

どんな時に目をこすっているのか、どれくらいの期間こすっているのかなど、症状の頻度を確かめましょう。

眠たい時だけ目をこする場合でも、爪が伸びていたら目を傷つけてしまうこともあるかもしれません。

目の周りの皮膚は特にデリケートなので、手と指は常に清潔にしておきましょう。

 

まとめ

赤ちゃんが目をこするしぐさはかわいいですよね。

目をこする原因のほとんどは「眠たい時」ですが、中には目の病気が潜んでいることも。

目をこする頻度が多い場合は特に注意しましょう。

症状を悪化させないために、まずは対処法を試してみましょう。

ただし、症状がひどい場合には小児科や皮膚科を受診し、適切な処置をすることも検討しましょう。

この記事を書いたライター

おがわ みなみ
おがわ みなみ

関西在住で一児の母です。 子育てをしながら仕事も両立したいと思い、在宅ライターを始めました。 日々、子供と楽しく暮らせるよう工夫することが大好きです。 新米ママやプレママさんのお役に立てるような記事をお届けします。よろしくお願いします。

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