赤ちゃんの便秘の改善
赤ちゃんのうんちが何日も出ていなかったり、出すときに苦しそうにしていたり…固いうんちが原因で、お尻が切れてしまうことも。
これらの便秘の症状は、まだ授乳中の赤ちゃんのうちからでも見られる症状ですが、苦しむ赤ちゃんを見ていると、ママも心配になるかと思います。
赤ちゃんの便秘ですが、家庭でのセルフケアで改善させる方法もあり、一例としては
・「の」の字マッサージ
・綿棒浣腸
・授乳や離乳食によるアプローチ
・ヨーグルトやオリゴ糖などのビフィズス菌によるアプローチ
・市販の漢方薬を使用
などがあります。
しかし、赤ちゃんの便秘の中には病院の受診をした方がいいケースもあるので、注意が必要です。
今回は、受診が必要な赤ちゃんの便秘の症状の目安や、治療について一緒に押さえていきましょう。
赤ちゃんの便秘で受診する目安
赤ちゃんが便秘の時、以下のような症状であれば、病院を受診してみましょう。
【便秘が繰り返される】
お尻の入り口にあったうんちが出てきただけでは、お腹の中にまだ固いうんちがたまっている状態で、便秘が改善されたとはいいきれません。
常に、綿棒浣腸やマッサージをしなければうんちが出せない状態でしたら、一度受診をしてみましょう。
触診やレントゲン、超音波検査で診察が行われ、浣腸や薬の処方で様子を見ます。
【うんちの回数が多いが固い】
一日に何回も排便があると、便秘ではないと思うかもしれません。
しかし、コロコロした固いうんちが少量ずつ出ている場合、お腹に溜まったうんちが少量ずつ漏れている状態です。
便秘が繰り返されている状態と同じですので、診断と治療が行われます。
【うんちの後に血が出る】
赤ちゃんのお尻が傷ついている可能性があります。
力むときに痛みがあると、うんちを出すのを嫌がってしまうことも。
さらに便秘が悪化する原因になるので、受診をしましょう。
塗り薬などで治療していきます。
便に血が混ざっている場合、便秘以外の病気の可能性も疑われますので、便の状態も医者に話しておきましょう。
【食欲不振・嘔吐】
便秘をしすぎると、赤ちゃんがミルクや離乳食を食べられなくなったり、口にしても消化しきれずに吐き出してしまいます。
お腹が張っているようなら便秘の可能性がありますが、食欲不振や嘔吐は別の病気の可能性も考えられるため、医者の診断を受けましょう。
赤ちゃんが「便秘症」の可能性
ホームケアで詰まっていた赤ちゃんのうんちが排出され、また排便リズムが整うようでしたら、受診の必要はありません。
しかし、先述したような症状があったり、赤ちゃんが一時的にうんちが出ていてもすぐに便秘を繰り返す場合は、「便秘症」の可能性があります。
慢性的な便秘が続き、ホームケアだけでは赤ちゃんの便秘の症状を改善するのが難しくなってきます。
【便秘症になる原因】
赤ちゃんが便秘になってしまう原因には、哺乳不足や水分不足、離乳食が始まったことで便秘になってしまったことなどが挙げられます。
慢性的に便秘になってしまう便秘症では原因が分からないことが多く、赤ちゃんの体質的なものによることがほとんどです。
また、便秘症になってしまうと、赤ちゃんがうんちを出そうとしたときにお腹が苦しくなり、排便を嫌がったりうんちを我慢することがあります。
お尻が痛くならないよう力を入れながら力んだりもし、さらにうんちが出にくい体質になってしまいます。
その他、赤ちゃんの体質によるものもありますので、ホームケアで改善できない時は、受診をして医者に相談してみましょう。
受診すると、薬や浣腸でうんちを柔らかくして排便を促し、便秘になりやすい体を長期的に改善を目指す治療が行われることが多いです。
【赤ちゃんの薬が癖にならないか心配】
便秘症と診断されると、薬に頼って排便をすることになり、「赤ちゃんが自力でうんちが出せなくなるのでは?」と思うこともあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの便秘の治療で処方される薬は、依存性にならないものが処方されることが多いようです。
最初は腸内に詰まっていたものが排出されるので、うんちの量や回数も多くなり、やわらかいうんちが出てます。
不安になるかもしれませんが、赤ちゃんがうんちを踏ん張らなくても出せる体質にしてあげることが目的です。
徐々に薬を減らしても、自力で排便できる状態にしていく治療法となりますので、心配はいりません。
うんちの治療は癖になりませんが、うんちを溜めるのは癖になるので、しっかり治療しましょう。
しかし、おうちの方が勝手に薬を減らしたり、自己判断でやめたりはせず、長く根気強く、医者と相談しながら治療を進めていくことが大切です。
まとめ
便秘は、風邪などの症状と違い、赤ちゃんの体がぐったりするほど悪いものではないため、通院するか迷うこともあるかもしれませんね。
しかし、赤ちゃんの小さな体にうんちがたまっていると、お腹が張って苦しい状態が続いたり、うんちをするときに痛みを伴うこともあります。
便秘症と診断されると、長期的に治療が必要になってきますが、根気強く治療をすすめて、赤ちゃんがスムーズに排便できるようにしてあげたいですね。