赤ちゃんの発熱時の服装

赤ちゃんの発熱時の服装

赤ちゃんに熱があるとき

赤ちゃんの体が熱をもつケースは、環境による発熱と体の機能による発熱の2種類があります。

 

【環境による発熱とは】
家の中や外気の温度が高く、熱中症になった時や、赤ちゃんに厚着をさせ過ぎてしまい、体に熱がこもって高体温(うつ熱)になった時の状態です。赤ちゃんは、汗をかく機能が未発達なため、汗を上手にかけず熱を体の外に発散することができません。そのため、体内に熱がこもり、高体温になってしまいます

 

【体の機能による発熱とは】
風邪などが原因で体内に細菌やウイルスが侵入した時に、赤ちゃんの体が細菌やウイルスと戦おうとすることで起きる発熱のことです。体温を高くすることで、ウイルスを死滅させようとする働きにより高熱になることがあります。

 

言葉の話せない赤ちゃんが発熱した時は、どのくらい服を着せれば良いのか、どのタイミングで着替えさせれば良いのかなど悩んでしまいますよね。今回は、そんな発熱時の服装について詳しくご紹介します。

環境による発熱時の服の着せ方

気温が高く湿度が高い環境下では、体温調節機能が未熟の赤ちゃんは「熱中症」になりやすいため、注意が必要です。赤ちゃんの体に熱がこもり、発熱した場合は、体を早急に冷やし体温を下げなければなりません。

 

服の胸元を開けて、両脇・太ももの内側の付け根・首の頸動脈の辺りを冷却し、薄着の服に着替えさせます。体を冷やしながら、水分補給をして様子を見ましょう。熱中症が酷く、逆に悪寒がしたり、嘔吐したり他の症状がある場合は、早急に医療機関を受診するようにしてください

 

熱中症にならないためにも、暑い日に外出する際は、帽子をかぶらせ、適度に日陰で休ませるなど工夫しましょう。室温と外気の温度差をあまり作らないように、冷房のつけ過ぎには注意が必要です。

体の機能による発熱時の服の着せ方

風邪などが原因で発熱した際は、熱以外の症状がなく、赤ちゃんの機嫌が良ければ、あまり心配することはありません。自宅で様子を見ても良いでしょう。
ただし、風邪などのウイルスが原因の発熱は、急に熱が上がってくることもあるので、こまめに様子を見るようにしてください。この時、熱が上がり始めた時と熱が上がり切った後とでは対処法が異なります。以下を参考に、服装による体温調節を行ってください。

 

【熱が上がり始めた時】
赤ちゃんの熱がいつもより高いのに、手足が冷たいという場合は、これから熱が上がってくるタイミングです。熱の上がり始めは、体が体温を上昇させているため、いくら体を冷やしても熱は下がりません。
体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するために、筋肉を震わせ熱を発し、体温を上昇させている状態です。この時、赤ちゃんは悪寒がするため、寒がります。

 

いつも通りの服装で構いませんが、なるべく体を温めてあげましょう。
厚着をさせなければ…と、何枚も着せたり、厚手の布団を何枚もかけてしまうと、逆に体内に熱がこもり、高体温(うつ熱)になってしまいます。
コツは、「手足を温める」ことです。
薄手の布団を数枚かけたり、冷暖房で室温を調整するなどが良いでしょう。赤ちゃんの様子を見ながら、布団の枚数を減らしてあげるなど工夫をしましょう。

 

【熱が上がり切った後】
赤ちゃんが発熱し、体内の細菌やウイルスを退治してしまうと、体は免疫力強化のために体温を上げる必要がなくなり、汗をかいて熱を下げ始めます。汗をかきだしたら熱が上がりきったサインですので、体が熱を下げる妨げにならないようにします
手足に熱を持っていて、暑がって布団をはいでいるようなら、熱が上がり切ったと見て良いでしょう。

 

・薄着にする
・エアコンで室温を下げる
・水枕や氷嚢、冷却シートなどで頭やおでこ、脇を冷やす
・汗をかいたら、こまめに着替えさせる
・布団を薄手のものに変えてあげる

 

ひと昔前までは、発熱時は厚着をさせて汗をかかせるというのが基本でしたが、現在ではこのように「熱の上がり始め」と「上がり切った後」とで対処法が異なります。体温よりも赤ちゃんの様子で判断するようにしてください。また、汗をかいた後は、そのままにしておくと体が冷えてしまうので、こまめに着替えをさせたり、タオルで汗を拭いて清潔にしてあげましょう

まとめ

赤ちゃんが発熱した時の体温調節の基本は、発熱の原因によって、また、熱の上がり始めと上がり切った後とで対処法が異なることを覚えておきましょう。
そして、体温調節がまだ未熟な赤ちゃんのために、発熱時だけでなく、普段から服装には注意してあげてください。基本は、「大人より1枚少ない服装」です。はいはいやつたい歩きなど、動きが活発になってくる生後6ヶ月以降からは、特に汗をかきやすくなりますので気をつけてください。

 

カーディガンやベストなど、脱ぎ着させやすいアイテムを取り入れ、上手に重ね着するようにしましょう。
また、服装だけでなく水分補給をこまめにすることも忘れないようにしてください。

この記事を書いたライター

月子
月子

親の病を機に九州へ舞い戻る一児のママライター。 おかしな方言の使い方をする子どもに笑い、癒されながら、バタバタ過ごす毎日です。 趣味は料理とベランダ菜園。育てたものはおいしく食べています! 心がほっとするような、楽しく役立つ情報をたくさんお届けしていきたいです。

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