赤ちゃんの骨折に気づくには?

赤ちゃんの骨折は気づきにくい?

「骨折」と聞くと、骨がポキッと折れてしまい、大人でも涙が出るほど痛いというイメージがありますよね。
しかし、赤ちゃんの場合、大人よりも骨折に気づきにくいというのはご存知でしょうか?

 

赤ちゃんは、大人に比べて骨が柔らかくしなやかなので、骨が折れたとしてもその場では大人ほど痛みを感じないケースもあります。
実際に、骨が折れても泣かなかったり、泣いたとしてもすぐに泣き止んでしまうため見過ごしてしまうことも多くあります。

また、赤ちゃんが骨折による痛みで泣いているのか、空腹やおむつが濡れて泣いているのかを見分けるのが難しいというのも、骨折に気づきにくい原因の一つです。

 

そこで今回は、赤ちゃんの骨折しやすい部位や原因、骨折に気づくためのポイントについてまとめました。

 

赤ちゃんの骨折しやすい部位と原因

【鎖骨】
鎖骨は、赤ちゃんの骨折の中でも最も多い箇所です。
ベビーベッドやソファなど、高いところからの転落により骨折してしまうケースが多いと言われています。

鎖骨は日常的に活発に動かす部位ではないため、骨折に気づきにくく発見が遅くなってしまいがちです。
鎖骨を骨折すると、その後抱っこやおむつ交換の姿勢で痛みを感じ、泣くことが多いです。

 

 

【頭蓋骨】
鎖骨と同様に、頭蓋骨も赤ちゃんの骨折では多い部位です。
ベビーベッドやソファ、階段からの転落事故が主な原因です。
また、抱っこ紐からアスファルトへ転落してしまったり、浴室の床などに勢いよく転んでしまった場合でも頭蓋骨を骨折してしまうことがあります。

 

主に、頭蓋骨に割れやヒビが生じるパターンと、頭蓋骨がへこんでしまうパターンがあります。
前者の場合、赤ちゃんの頭蓋骨はもともと割れているものが成長とともにくっついてくるので、病院で問題がないと言われたらさほど心配することはありません。
しかし、後者の場合、大きく陥没してしまっていると脳への影響も懸念されるので注意が必要です。

 

 

【手・足の指】
手や足の指は、

 

・ドアなどに指を挟んだ時
・重いものを落とした時

 

などが原因で骨折してしまうことがあります。
特にドアに指を挟む場合、取っ手側は周りの大人も気を付けているのですが、丁番側は見落としがちなので注意しましょう。

 

赤ちゃんの骨折に気づくためのポイント

冒頭で、赤ちゃんの「骨折は気づきにくい」と説明しました。
とはいえ、骨折は放置しておいてもよいというものではありません。

赤ちゃんの骨は、大人以上に再生能力があるため、骨折をしたとしてもすぐにくっついてしまいます。
治りが早いのは良いことなのですが、しっかりと固定をせずに骨がくっつくと、きれいな状態に戻らないこともあります。
見た目はもちろん、今後の機能にも影響をもたらす可能性があるので、早めに気づいて治療をしてあげるのが重要です。

 

そこで、赤ちゃんの骨折に気づくための4つのポイントをご紹介します。
もし、赤ちゃんに以下のような症状が見られたら、骨折を疑っても良いでしょう。
いずれにしても、赤ちゃんが骨折したかも?と思ったら、その後しばらくはいつも以上に赤ちゃんの様子を観察するようにしましょうね。

 

【①時間差で泣く】
赤ちゃんが骨折をしても、その瞬間はすぐに泣き止むことが多いです。
これは、赤ちゃんの場合は大人ほど痛みを感じなかったり、痛みに慣れてしまうためだと言われています。

しかし、赤ちゃんが泣き止んだ後、しばらくして抱きかかえると再度火が付いたように泣く場合は骨折の可能性が高いです。
これは、骨折をした場所を無理に動かそうとすることで再度強い痛みが生じるからです。
抱っこ以外でも、おむつ替えや授乳など、赤ちゃんが日頃行っている動きや姿勢で泣く場合も同様です。

 

 

【②ひどく腫れる、へこむ】
骨折をすると、その周辺がひどく腫れたり皮膚の色が変色してきます。
皮膚が紫色や赤黒く変色する場合、骨折の疑いがあるので病院へ行くようにしましょう。

 

また頭蓋骨骨折の疑いがある場合は、へこみがないかを手で触って確認してみましょう。
明らかに骨にへこみがあったり、ぶよぶよとしたたんこぶができている場合は緊急性が高いこともあるので注意が必要です。

 

 

【➂正常な方向を向いていない】
特に指や手足などの間接部を骨折した場合、明らかに正常な方向を向いていないことがあります。
この場合は骨折をしていると言えるので、すぐに病院へ行くようにしましょう。
気が動転して、曲がってしまった部位を正しい方向に無理やり戻そうとするママが稀にいますが、決してしないでくださいね。

 

 

【④元気がない、嘔吐する】
骨折により、どこかが圧迫されていたり脳に影響がある場合これらの症状が見られることもあります。
ただし、赤ちゃんが泣きすぎて嘔吐するのも珍しくなく、衝撃に驚いて泣き、嘔吐してしまっていることもあるので過度に心配する必要はありません。
しかし、3回以上嘔吐する場合は骨折ないしは他の何らかの原因があると考えられます。

 

まとめ

赤ちゃんは、言葉で痛みを訴えることができないため、骨折の疑いがある場合の見極めは難しいですよね。
もし、赤ちゃんが骨折したかも?とどうしても心配な場合は上記の症状が当てはまらなくても病院へ行くようにしましょう。
取り越し苦労だとしても、医師に診てもらいママが安心することも大切ですよ。

この記事を書いたライター

小橋 まな
小橋 まな

2歳の娘を育児中のママライター。出産前は子供がとても苦手だったのに、今では娘を溺愛しすぎてたまに我に返ることもあるほどです。育児休暇後職場復帰の予定が、実父の体調不良をきっかけに退職し在宅ライターの道へ。心配性で神経質になってしまった0歳児育児の過去の自分を振り返り、ママたちが安心して育児ができるような記事をお届けしたいと思います。

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