赤ちゃんの嘔吐の基本情報

赤ちゃんの嘔吐の原因

赤ちゃんが嘔吐する原因は主に以下のようなことが考えられます。

 

【①胃腸が未熟であるから】

赤ちゃんの胃は、トックリのような形状をしているため、胃の入り口が完全に閉じていない状態です。そのため、母乳やミルクなどが逆流しやすく、元気な赤ちゃんであっても突然嘔吐してしまうことがあります。

 

【②母乳やミルクの飲みすぎ】

特に生後1~2ヶ月くらいの赤ちゃんの場合、母乳やミルクを飲んだ後の満腹感を感じないため、飲みすぎてしまい、吐き戻してしまうことがよくあります。

 

【③ゲップが上手にできない】

赤ちゃんは、まだ上手く母乳やミルクを飲むことができないため、授乳中に空気も一緒に飲み込んでしまいます。

そのため、授乳後には必ずゲップをさせますが、上手くゲップができなかったり、ゲップが不十分であると、母乳やミルクを吐き戻してしまうことがあります。

 

【④病気】

赤ちゃんの嘔吐の原因となる病気は下記のようなものが考えられます。

 

・胃腸炎

・胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)

・肥厚性幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)

・腸閉塞(ちょうへいそく)

 

など。

赤ちゃんが嘔吐をしたときの対処法

赤ちゃんが嘔吐をしたときは、下記の点に注意して冷静に対処するようにしましょう。

 

【対処①姿勢に気を付ける】

赤ちゃんが嘔吐したときは、吐しゃ物で喉を詰まらせないように、落ち着くまでは寝かせずにママが抱っこしているようにします。

しばらく様子を見て、嘔吐が落ち着いてきたら、仰向けではなく横向きに寝かせるようにしましょう。

 

【対処②吐しゃ物の処理】

赤ちゃんは、吐しゃ物のニオイにつられて、再度吐いてしまうこともあるため、口の周りや衣服に吐しゃ物が付いている場合は、きれいに拭き取ってあげたり、着替えをさせて清潔にしましょう。

 

また、ウイルス感染の疑いがある場合は、吐しゃ物を処理する際には必ず使い捨て手袋やマスクを着用してください。二次感染を防ぐための処理方法は下記のとおりです。

 

①ウイルスが飛散しないように、吐しゃ物に新聞紙などをかぶせる

②①の上からウイルス消毒に有効な次亜塩素酸ナトリウムをかける

③新聞紙などでしっかりと拭き取る

④拭き取りに使用したものや手袋・マスクなどはビニール袋に入れ、しっかり封をして捨てる

⑤処理した人は必ずうがい・手洗いをする

⑥室内は十分に換気を行う

 

【対処③脱水症を予防する】

赤ちゃんの吐き気がおさまってから1.5-2時間後に、少量ずつミルクや母乳などの水分補給を行います。

離乳食が始まっている赤ちゃんでしたら、水分補給が問題なければ少量ずつ消化の良い食べ物を与えても良いでしょう。

ただし、酸味のあるヨーグルトや柑橘系の果汁などは嘔吐を誘発させてしまう恐れがあるため、与えないようにしてください。

 

病院へ連れて行く目安

自宅で少し様子を見ていても、下記のような症状がある場合は速やかにかかりつけ医に相談してください。

 

・ぐったりしていて元気がない

・激しい嘔吐を繰り返す

・ずっと機嫌が悪い

・吐いたものに血が混ざっている

・水分が全くとれない

・おしっこが出ない(おしっこが出ても少なくて色が濃い)

・発熱がある

・ひきつけを起こしている

 

など。

特に、吐しゃ物が緑色の場合は、腸回転異常症や腸閉塞の疑いがありますので早めに受診するようにしてください。

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