夜泣き対策としての”添い乳”
添い乳とは、赤ちゃんとママが横になった状態で行う授乳のことです。
ママは赤ちゃんを抱っこする必要がないので、腕も疲れませんし、横になったままなので手軽に行えるのがメリットと言えるでしょう。
そんな添い乳を、赤ちゃんが夜泣きをした際に行うというママも多いようです。
夜に泣かれても、眠たい中赤ちゃんを抱っこするのも大変ですが、添い乳なら体を起こさずに授乳できるのでいいですよね。
しかし、この添い乳にはメリットもあれば、デメリットもあります。
今回は夜泣きの際に添い乳をすることについて、メリットデメリット両方から考えてみましょう。
夜泣き対策に添い乳をするメリット
赤ちゃんが夜泣きをしたときに、添い乳で落ち着かせるメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
【ママの負担を減らしながら落ち着かせられる】
夜泣きをする原因は、赤ちゃんによって、また日によって様々ですが、授乳することや赤ちゃんと密着することでリラックスし、落ち着く赤ちゃんもいます。
その場合、寝たまま授乳できる添い乳は、ママの負担が少なく落ち着かせられます。
お腹がいっぱいになったら寝てくれる場合もあるでしょう。
【起こしてしまうことなく、夜泣き対応ができる】
夜泣きの対策として、抱っこでウロウロしたり、部屋を移動したり、それでも泣き止まなければドライブに行くなどする方もいるでしょう。
しかし、そうしているうちに、夜泣きだったはずが、赤ちゃんの目がはっきり覚めてしまい、なかなか寝てくれなくなったというケースもあります。
添い乳で落ち着かせられるなら、赤ちゃんもママも寝転んだ状態であるため、本格的に赤ちゃんが起きてしまうということが起こりにくいのも、メリットの1つと言えるでしょう。
夜泣き対策に添い乳をするデメリット
反対に夜泣き対策として添い乳をするデメリットもあります。
【添い乳だけでしか寝られなくなる】
夜泣きを毎回添い乳で落ち着かせていると、夜泣きが添い乳でなければ寝かせられなくなることがあります。
ママも体勢としては楽ではありますが、体調が悪く授乳ができないときや、ママが用事で夜泣き対応ができないなどのケースでは、夜泣きに対応できず困ることもあるかもしれません。
【ママが眠ってしまったら危険】
夜はママも眠たく、添い乳をしながら、うっかり寝てしまうこともあるでしょう。
ママが眠ってしまい、寝ている間にママの体が赤ちゃんの上に覆い被さったり、乳房が赤ちゃんの口や鼻を塞いでしまうと、赤ちゃんが窒息するリスクがあります。
夜泣き対策として添い乳は楽ではありますが、そのようなリスクがあることをしっかり頭に入れ、赤ちゃんが寝るまで、添い乳が終わるまではママは眠ってしまわないように心がけなければいけません。
【乳首にうまく吸い付けない子も】
赤ちゃんもママも寝た体勢だと、うまく乳首に吸い付けない子もいます。
うまく吸えないままだと、赤ちゃんが落ち着けないこともありますし、ママも中途半端な授乳になるので、乳首が傷ついたり、片方しか飲ませられず乳腺炎になってしまうことも。
夜泣きの際に添い乳をする時の注意点
夜泣き対策として添い乳をするメリットデメリットを紹介しましたが、デメリットの中には赤ちゃんを窒息させてしまうリスクや、うまくできないケースもあることが分かりました。
そのため、添い乳で寝かしつけを考えているのであれば、次の点を必ず注意して行いましょう。
【正しい体勢で行う】
添い乳をするときは、正しい体勢で行うことが大切です。
まず、赤ちゃんと向かい合う形で横向きに寝ます。
赤ちゃんが横向きの体勢を維持できるよう、背中側にタオルを丸めたものを置いてあげるといいでしょう。
そして、赤ちゃんの体をおっぱいに引き寄せ、乳首を口に含ませます。
顔の位置、高さなどをタオルで調節してあげてもいいでしょう。
ある程度夜泣きが落ち着いたら、向きを変えて反対側のおっぱいからも授乳します。
ママが反対側へ移動し、赤ちゃんの向きをそっと変えます。
この時も赤ちゃんの背中へタオルを置いて体勢を整え、頭の位置も調節してあげてください。
そして何より大事なのが、授乳が終わるまで、ママはうっかり寝てしまわないようにすることです。
夜中ですし、毎日の育児で疲れているとは思いますが、事故を防ぐためにも、意識だけはしっかりと持ち、寝ないようにしてください。
【赤ちゃんが寝たらベビーベッドへ移す】
赤ちゃんが落ち着いて、寝入ったらベビーベッド、または赤ちゃんが寝るスペースへ赤ちゃんを移します。
これも窒息事故を防ぐためです。
移すときに吐き戻しが心配な場合は背中を少しトントンして、ゲップをさせてもいいでしょう。
まとめ
夜泣き対策として添い乳をすることは、メリットもありますが、デメリットも気になるところです。
その点を頭に入れながら、メリットとデメリットを総合的に考え、添い乳をする日もあれば、他の方法をとる日もあるなど、いろいろと試してみてください。