新生児期の夜泣き
新生児は、眠って起きておっぱいを飲んで、また眠るというサイクルを3〜4時間おきに繰り返す生活です。これは昼夜関係なく繰り返しますので、ママは夜中であっても授乳のために起きなければなりません。
新生児期のママは産後の疲れがまだ取れず、慣れない赤ちゃんとの生活で大変です。ですが可愛い赤ちゃんが泣いていると、どんなに疲れていても放っておけないのではないでしょうか。赤ちゃんを見るたびに、新しい発見と成長が感じられ幸せな時期ですが、昼夜関係なく続く授乳に寝不足になり、疲れた体で奮闘しているママにはつらい時期でもあります。
「今夜こそはゆっくり寝よう!」と思うときに限って、なぜか赤ちゃんが夜泣きするということもありますね。新生児期の赤ちゃんは、なぜ夜泣きするのでしょうか?
実は、新生児の夜泣きは、一般的な「夜泣き」とは違うことがあります。
新生児が夜泣きする原因は?
赤ちゃんは、空腹やおむつが濡れて気持ちが悪いと、言葉で表現できないため泣いてママに知らせます。泣くことで赤ちゃんは、意思表示しているのです。
一方一般的に言われる「夜泣き」とは、空腹でもなくおむつ替えも必要ないのに、夜間に泣き続けることをいいます。理由がわからず夜泣きされるとママも途方に暮れてしまいます。こちらの「夜泣き」は生後7~9ヶ月過ぎから始まることが多いようです。
新生児は体内時計が未発達なため睡眠のサイクルも定まっていません。生活リズムが整っていない赤ちゃんは、昼も夜もなく2〜3時間という短いサイクルで過ごすため、大人と同じようなリズムで生活ができず、夜中に目を覚まして泣くことが多くなります。
これは、理由のわからない夜泣きとは違い、お腹がすいたりおむつを替えて欲しかったり、ママが近くにいなくて不安だったりするからです。赤ちゃんが成長するにつれ体内時計も整うので、夜長い時間続けて寝られようになり、昼間ずっと起きていられるようになります。
新生児の眠りは、脳が覚醒した状態の「レム睡眠」という浅い眠りが多いため、ちょっとしたことで目を覚ましやすいのです。大人と違う赤ちゃん特有の睡眠のメカニズムが夜泣きの原因の1つと言えます。この場合は、明かりをつけない、音をたてないなどが夜泣き対策になります。
また夜泣きの原因として睡眠障害という説もあります。この説が正しければ、ママと同じく赤ちゃんもすやすや眠りたいのに眠れないからぐずっていることになりますね。
新生児に良い原因別の夜泣き対策は?
何をしても泣き止まない赤ちゃんの夜泣きには、どうしていいかわからなくなりママも一緒に泣きたくなります。そんな夜泣きで困ったときは、次のようなことを試してみてください。
【ゲップをさせる】
ゲップが出なくて苦しいのかもしれません。授乳してあまり時間をおかず寝た場合は、縦抱っこしてゲップを出させてみましょう。
【体温を調節する】
暑すぎるか、寒すぎるのかもしれません。体温調節が未熟な新生児だから、体温の変化に敏感です。着るものや掛布団を変えるなどして調節してみましょう。
【お腹の中の環境に近づける】
ママにそばにいて欲しいのかもしれません。生まれたばかりの赤ちゃんは、長い間ママのお腹の中で守られ安心して過ごしてきましたが、今は外の世界に出てきて慣れない生活をしています。新生児も少しずつ情緒が育っていますので、慣れない生活を不安に思ったり寂しく感じたりしているかもしれません。
赤ちゃんがお腹の中にいたように、ママを感じて安心して眠りたいなら、抱っこやスキンシップ、やさしいママの語りかけで泣き止み眠るはずです。妊娠中に赤ちゃんにしてあげたことを思い出して、試してみるのも良いでしょう。
普段の赤ちゃんとの生活を思い出し、赤ちゃんが不快に思うことをできるだけ解消してみましょう。
夜泣き対策の最後の手段は「放置」?
赤ちゃんはそれでも泣き止まないときがあります。もう打つ手がないと思ったら、一度赤ちゃんのそばを離れてみましょう。もしかするとママの不安やイライラした感情が、赤ちゃんに伝わったのかもしれません。ママの心も追い詰められては、良い夜泣き対策ができないものです。
赤ちゃんから離れるときは、赤ちゃんが安全に寝ることができるかを必ずチェックして事故を防止します。
完全に「放置」するのではなく、ママは10〜15分ほどテレビを見たり飲み物を飲んだりして気分転換をし、気持ちが落ち着いたら赤ちゃんの様子を見に行きましょう。そのころには赤ちゃんも泣き疲れ、寝つきやすくなっているかもしれません。
まとめ
ママが夜泣きや授乳でつらい思いをしているとき、パパは手伝ってくれるでしょうか。仕事で疲れているパパに、赤ちゃんの世話を頼むのは気が引けるかもしれませんが、夜間のミルクやおむつ替えは交代でできるように頼んでみましょう。
赤ちゃんが泣くのは、ママのせいでも赤ちゃんのせいでもありません。パパにもママの気持ちや状況を伝え、できる限り育児に参加してもらいます。ママは自分を追い込まずに周りに助けを借り、おおらかに赤ちゃんの世話ができるようにしましょう。