赤ちゃんの夜泣きは便秘と関係ある?
赤ちゃんの夜泣きには色々な原因が挙げられますが、その1つに便秘の症状が関係していることが考えられます。
赤ちゃんのうんちは毎日出ているようでも、意外と便秘気味になっていることも多いのです。
赤ちゃんの夜泣きに悩まされているというママは、一度赤ちゃんの便秘の可能性を疑ってみてもいいかもしれませんね。
どうして便秘が赤ちゃんの夜泣きに関係しているのでしょうか。
また、便秘が原因の夜泣きの対策はどのようなことをしていけばいいのでしょうか。
便秘で赤ちゃんが夜泣きをする理由
赤ちゃんが泣くのには、何らかの体調不良や不快感が原因となっていることがほとんど。
便秘をしている時は、食べたものやミルクが消化されても、うんちが腸をうまく通っていくことができず、「痛い」「苦しい」と感じて泣いて訴えているのかもしれません。
その不快感を夜中に敏感に感じてしまうのにも理由があります。
人間の体には、体調を整えてくれる自律神経というものが働いていますが、夜中の睡眠中に働いているのが、副交感神経と言われるものです。
副交感神経が働き、体がリラックスしている時間帯は、消化の働きが活発になっています。
せっかくぐっすりと眠っていても、消化の働きが上手くいかないと、内臓に不快感が現れてしまうことも。
この不快感を夜泣きとして訴えているのかもしれません。
赤ちゃんの便秘《チェックリスト》
赤ちゃんが便秘をしている時は、以下のような症状が見られます。
赤ちゃんが夜泣きをしてしまうほどの便秘に悩ませていないか、チェックしてみましょう。
・お腹を触るとパンパンに張っている
・うんちの量や回数がいつもより少ない(回数が週に2回以下である)
・うんちがいつもより固い
・ミルクの飲みが悪くなった
・うんちを出すときに泣く(=不快感や痛みがある)
・オナラが臭い
・うんちをするときにお尻が切れる
・コロッとしたウサギのようなうんちしか出ない
などといったことに心当たりがあれば、便秘の可能性を疑ってみましょう。
赤ちゃんの便秘の原因
便秘を解消することで、赤ちゃんの夜泣きも鎮められる可能性があります。
まず、赤ちゃんがどうして便秘になってしまうのか、原因をみていきましょう。
【離乳食が始まったから】
赤ちゃんの体はまだ成長段階です。
ミルクや母乳に始まり、段階を踏みながら少しずつ離乳食も進めています。
ミルクや離乳食が変わった時に、腸内環境の変化に伴い、便秘気味になることがあります。
また、うんちを出すときにいきむ力が弱いので、出しきれないということもあります。
【体の水分が不足しているから】
汗を多くかく時期で、脱水状態になっている場合は、便秘になることがあります。赤ちゃんの体の中で、本来は便へと行き渡るはずだった水分が不足してしまいます。
そのため、便が固くなることで、便秘の症状が現れます。
【ミルクが合っていないから】
ミルク育児の場合、母乳に比べると腸内の善玉菌を活性化させる乳糖が少ないため、便秘になりやすい傾向があります。
便秘が長引くようでしたら、ミルクのメーカーを一度変えてみてもいいかもしれません。
赤ちゃんの便秘が原因の夜泣き対策
便秘の原因に思い当たることはありましたか?
もし赤ちゃんが便秘のようでしたら、症状を改善するために、下記のような対策を取ってみましょう。
【意識して水分を取る】
赤ちゃんが多く汗をかいたりすると、体内の水分バランスが崩れ脱水傾向になることがあります。
脱水になるほど汗をかくような環境にいる場合、授乳の他に、白湯やお茶で水分補給をしましょう。
脱水がない状態で水分を取っても、おしっこが増えるだけで、便秘が改善されるというエビデンスはありませんが、脱水予防として考え、水分補給をしていきましょう。
【お腹のマッサージをする】
手のひらを使い、赤ちゃんのおへそを中心として時計回りに「の」の字を書きながら、さするようにマッサージしてあげましょう。
赤ちゃんの腸を刺激し、排便を促すマッサージです。
【綿棒かんちょうをする】
綿棒の先にベビーオイルやワセリンをつけて、赤ちゃんの肛門を刺激する方法です。
綿棒を膨らみがある部分が隠れるくらい肛門の中に入れ、ゆっくりと綿棒を回してみましょう。綿棒そのものを指先で回すのではなく、綿棒はしっかり指先でつまんだまま、肛門の内側を優しくなぞるように回します。
すでに便意を感じていてなかなかいきめないという赤ちゃんでしたら、これだけでも排便を促すことができます。
この時おむつを替えるように、赤ちゃんの膝が胸につくような体位にすることが大切です。こうするといきみやすくなるからです。
ただし、あまり肛門の奥まで綿棒を入れてしまうと、粘膜を傷つけてしまうことがあります。
出血したり痛がるような素振りが見られたら、即座に中止し、受診をしましょう。
【離乳食メニューの見直し】
離乳食が既に始まっているようでしたら、食物繊維や乳酸菌が豊富で、腸内環境を整えてくれる効果のある食材を取り入れてみましょう。
・バナナ
・さつまいも
・りんご
・ヨーグルト
などがおすすめです。
【病院を受診する】
便秘が進むと排便時に肛門が切れたり、授乳や離乳食にも影響が出ることがあります。
赤ちゃんが「排便は苦しい」と感じてしまうと、排便そのものを嫌がってしまい、ますます便秘になるという悪循環になることもあります。
この症状は「便秘症」と呼ばれ、病院で治療が必要な症状です。
もし赤ちゃんの便秘に悩むようでしたら、一度かかりつけ医に相談してみましょう。
まとめ
赤ちゃんの未発達な体では、便秘の症状が現れることはよくあることです。
ママも、赤ちゃんが便秘のために夜泣きの回数が多くなってくると疲れてしまいますよね。
便秘を改善することで赤ちゃんも夜は快適に眠れるようになるかもしれません。
もし便秘の疑いがあるようでしたら、今回ご紹介した対処法を試してみてくださいね。