トイレトレーニングにおけるおまると補助便座
子どもが一人で歩けるようになっておしっこの間隔が空くようになったら、そろそろトイレトレーニングの時期かも?と考えるママは多いのではないでしょうか。
トイレトレーニングでは、主におまるか補助便座を使用しますが、どちらを使用したらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、おまると補助便座の違いについてご紹介いたします。
おまるの特徴
おまるには大きく分けて、足をまたぐタイプと椅子状になった座るタイプがあります。
またぐタイプには持ち手が付いているものが多いようです。
それでは、おまるのメリットとデメリットについてみていきましょう。
【メリット】
おまるの一番のメリットは、子どもの足が床につくので安定して使えることです。
床から足が離れていると、足をぶらぶらと動かしてしまい、排泄に集中できない懸念も考えられます。
その点、おまるならしっかり足がつくので、姿勢も安定して落ち着いて排泄することができます。
また持ち運びができるので、遊んでいる近くに置いておけばトイレに間に合わないという事態を防ぎやすいでしょう。
【デメリット】
デメリットとしては、持ち運びができるというのがメリットの反面、おもちゃとして子どもが扱ってしまう可能性もあります。
これは最初に、おまるはおもちゃではなくおしっこやうんちをする場所、という説明をするのはもちろん、おもちゃのように扱っている様子があれば止めさせることが重要です。
他にも、使うたびに洗う手間があるので、補助便座よりも手入れが面倒かもしれません。
また、おまるでのトイトレが終わった後、今度はトイレという空間で慣れさせないといけない、という二重の手間も考えられるでしょう。
加えて、足でまたいで座るタイプのおまるは、おむつや下着を全部脱がないと座らせにくいというデメリットがあります。
ただし、特に装飾のないおまるであれば、椅子のように腰掛けさせ、膝下までおむつや下着を下ろせばいいので、トイレに手間取る心配がありません。
補助便座の特徴
補助便座は大人用の便座に乗せて使います。
補助便座には主に、大人のようにそのまま座るタイプと、持ち手がついたまたがるタイプがあります。
タイプだけ見るとおまると一緒ですが、もっとも異なるのがトイレで排泄するかどうか、という点です。
今度は補助便座のメリットデメリットについてみていきましょう。
【メリット】
補助便座での一番のメリットは、トイレに入る・便座に座る・排泄する・紙で拭く・水を流すという流れをトイトレで身につけることができます。
また、排泄の後に水を流せるので、おまるとは異なり毎回洗う必要がありません。
【デメリット】
デメリットは、足が床につかず不安定なので排泄に集中することが難しい場合があります。
高さがあるため、一人で座ることができないので、トイレのたびに補助便座に座らせる必要も。
ただし、これに関しては踏み台付きの補助便座を選ぶか、合う高さの踏み台を後から購入すれば解決できるかもしれません。
他にも、トイレという狭い空間に抵抗を感じてしまい、トイトレを進めにくい可能性も考えられるでしょう。
また、大人と同じように便座にそのまま座れるタイプであれば、スムーズに排泄することができますが、前面部に持ち手があるものだと、足でまたいで座らせなければならないため、おむつや下着を全部脱がないと排泄できません。
赤ちゃんのうちは、”脱ぐ”という行為にも時間がかかるので、トイレに間に合わないなどのトラブルが発生する恐れがあります。
おまると補助便座どちらが良いの?
おまると補助便座、それぞれの種類とメリットデメリットについて解説いたしましたが、結局はどちらが良いのでしょうか。
その判断基準となるポイントと、兼用できる多機能タイプについてもご紹介いたします。
【トイレを嫌がる】
トイトレの目的は、一人で排泄ができるようになること。
ですが、排泄の前にトイレに入ること自体嫌がる子どもには、補助便座だとうまく進めることは難しいかもしれません。
そのような場合は、まずはおまるで練習をして一人の排泄に慣れてから、トイレに移行する方がスムーズかもしれません。
【お出かけが多い】
お出かけする機会が多い場合は、補助便座でトイトレを進めるとお出かけ先のトイレも楽になります。
補助便座で慣れておかないと、お出かけ先でトイレに入って座らせるのはなかなか難しいかもしれません。
おまるでのトイトレを選ぶ場合は、お出かけよりも自宅でゆっくり過ごす時間の方が長く、おまるを毎回洗う余裕がないと親の負担が大きいかもしれません。
【多機能タイプのおまるも】
おまるか補助便座で迷った場合、結局はどちらも買うことになった、という方も少なくありません。
それだけ、子どものトイトレは苦戦するものなのかもしれませんね。
ですが、できるだけスムーズに、そして子どものお世話グッズをあまり増やしたくない、という方もいるのではないでしょうか。
そんな方はぜひ、多機能タイプのおまるを選んでみるのはいかがでしょう。
多機能タイプなら、おまる・補助便座・踏み台として使うことができるものがほとんどです。
おまるで使っていた便座をそのまま補助便座として使うことができるので、最初におまるか補助便座で迷う方は検討してみるのも良いでしょう。
まとめ
子どものトイトレはどうやって進めたらいいの?と誰もが悩む道かもしれません。
おまるを使った方がいいのか、補助便座の方がいいのか。
今回ご紹介したように、どちらにもメリットとデメリットがありますが、最終的な判断は子どもとママに合うかどうかです。
それでも迷う場合は、兼用できる多機能タイプのおまるもありますので選択肢に入れてみても良いでしょう。