赤ちゃんが予防接種後に嘔吐したとき

赤ちゃんが予防接種で嘔吐したとき

予防接種は様々な感染症から赤ちゃんを守ってくれたり、かかった時の症状を軽くしてくれたりする役割があります。

ですが予防接種にはいくつも種類があり、スケジュールを組んだり当日病院に連れて行ったり、なかなか大変ですよね。

 

そのほかにも、予防接種の副反応が心配な方も多いのではないでしょうか。

どのような副反応があるのか、前もって知っておくことで不安も少しは軽くなるかもしれません。

今回は赤ちゃんが予防接種の副反応で、嘔吐した場合について解説していきます。

 

赤ちゃんは予防接種で嘔吐するの?

そもそも、赤ちゃんは予防接種が原因で嘔吐することはあるのでしょうか。

まずは予防接種の副反応について、みていきましょう。

 

【予防接種の副反応】

副反応は予防接種した当日から1週間以内に、発熱や接種部位が赤く腫れるなどの症状が現れることが多いでしょう。

予防接種の種類により見られる副反応も異なりますが、他にも

・咳や鼻水などの風邪症状

・ぐずる

・よく眠る

・吐き気

・下痢

・食欲が落ちる

などがみられます。

このような副反応のほとんどは数日で回復し、心配ない場合がほとんどでしょう。

 

しかしまれに、アナフィラキシーと言って接種後30分以内に呼吸困難などの重度の症状が出る場合もあります。

このような場合は命に関わる可能性があるので、早急の治療が必要になります。

 

 

【嘔吐を伴う副反応について】

予防接種の種類や個人差によって副反応は様々です。

その中で、嘔吐を伴う副反応について心配になる方もいるかもしれません。

 

赤ちゃんが受ける予防接種のうち、ロタウイルスワクチンで、嘔吐などの胃腸炎の副反応がまれにあると言われています。

ロタウイルスの予防接種において、接種後に嘔吐や下痢などの胃腸炎症状があれば副反応によるものと言えるでしょう。

 

ですがそのほとんどは軽症で、いずれも心配する必要はありません。

そのうち注意が必要な副反応は、数万接種に一例程度とも言われている腸重積(ちょうじゅうせき)症の発生です。

腸重積とは、腸の一部が後ろにある腸に引き込まれて重なってしまう状態のことを指します。

接種後、特に7日以内に、機嫌が悪い・激しく泣く・嘔吐・お腹が膨れる・血便などがある場合は医療機関を受診するようにしましょう。

 

 

【副反応以外の可能性も】

赤ちゃんが嘔吐する原因は様々で、予防接種の副反応によるものかどうか判断が難しい場合も多いでしょう。

副反応以外で嘔吐する原因としては、

・生理的な吐き戻し

・感染症

・急性胃腸炎

・胃食道逆流症

・幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)

などがあります。

そのほかに食物アレルギーの場合もあります。

 

副反応による嘔吐の可能性が低い場合は他の原因を疑い、心配な場合や重度の場合は病院を受診するようにしましょう。

 

赤ちゃんが嘔吐した時の対処法

赤ちゃんが嘔吐した場合、予防接種の副反応によるものかどうか判断するのは難しいかもしれません。

副反応に関わらず、赤ちゃんが嘔吐した場合は基本的にはこのように対処するのが良いでしょう。

 

【安静に過ごす】

予防接種後は基本的には普段通りに過ごしても大丈夫と言われていますが、嘔吐があった場合はできるだけ安静に過ごすようにしましょう。

 

 

【吐いた後の対処】

赤ちゃんが吐いた後は口の周りや衣類を清潔にし、縦抱きをして静かに背中をさすってあげましょう。

その際に、体を揺らすと気持ち悪くなる可能性が高いので、あまり体を動かさないようにしましょう。

 

 

【別の症状が出ていないか確認する】

嘔吐以外に、発熱などの症状がみられる場合は胃腸炎や風邪の可能性も考えられます。

また、予防接種の副反応でも嘔吐以外の症状が見られる場合もあります。

嘔吐以外の症状にも注意するようにしましょう。

 

 

【嘔吐後の水分補給】

嘔吐したすぐ後は何も与えず、1時間ほど経過して大丈夫そうであれば少しずつ水分補給するようにしましょう。

スプーン一杯程度の少量から与えて、5~15分くらい間隔を空けて少しずつ増量してあげましょう。

 

 

【お世話する家族の対処】

嘔吐の原因が分からない場合は胃腸炎などの感染症の可能性も考え、お世話する家族は感染予防にも注意しましょう。

赤ちゃんに触れる前後は手洗いをして、マスクをつけて過ごすなど対処するようにしましょう。

 

 

【病院を受診する】

嘔吐があり以下のような場合には病院を受診するようにしましょう。

・症状が回復しない

・意識が朦朧としている

・ぐったりしている

・嘔吐が激しく水分が取れない

・色のおかしい嘔吐がある

などが挙げられます。

ほかにも、いつもと様子がおかしいなど不安な症状がある場合は受診しましょう。

 

まとめ

赤ちゃんの予防接種に不安を感じる方は多いかもしれません。

予防接種は受けて終わりではなく、その後の体調の変化も注意が必要です。

予防接種で副反応が見られるのは心配のない場合がほとんどでしょう。

ですがまれに、重度の副反応がある場合もあります。

 

予防接種後に嘔吐した場合は軽症の副反応の可能性もありますが、ロタウイルスワクチン接種後の場合は腸重積の発生もごくまれにあるようです。

赤ちゃんの嘔吐の原因は様々なので病気の可能性も考え、その後は対処をするようにしましょう。

この記事を書いたライター

おがわ みなみ
おがわ みなみ

関西在住で一児の母です。 子育てをしながら仕事も両立したいと思い、在宅ライターを始めました。 日々、子供と楽しく暮らせるよう工夫することが大好きです。 新米ママやプレママさんのお役に立てるような記事をお届けします。よろしくお願いします。

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