赤ちゃんの予防接種による副反応

赤ちゃんの予防接種と副反応

赤ちゃんを病気から守るために必要な予防接種。

ですが、病気予防のための予防接種を受けたのに、副反応が出てしまったら不安になりますよね。

副反応にはどのような症状があるのでしょうか。

 

また、副反応は必ず出るわけではなく、出たとしても軽度な場合がほとんど。ですが稀に重度の副反応が出ることもあるようです。

今回の記事では、赤ちゃんの予防接種による主な副反応についてと対処法をご紹介いたします。

 

副反応の種類①赤く腫れる

副反応でもっともよくみられるのが、接種した箇所が赤く腫れる症状ではないでしょうか。

症状としては、赤く腫れて痛みやかゆみが出てくることもありますが、ほとんどは1〜2日でおさまるため治療の必要はありません。

 

【赤く腫れる可能性のある予防接種の種類】

・肺炎球菌ワクチン

・四種混合(ジフテリア・百日咳・ポリオ・破傷風)

・BCG

 

【対処法】

赤ちゃんはかゆいと我慢ができないので、腫れた箇所をかきむしってしまうことがあるかもしれません。

かきむしるとバイ菌が入ってしまうこともあるので、ガーゼで少し覆って直接触らせないように対処しましょう。

 

また、痛みやかゆみが気になるようであれば、冷やしてあげると良いでしょう。

ごく稀に、ひじまで腫れが広がることもあります。そのような場合は早めに受診しましょう。

 

BCGの場合は、接種後10日頃に赤くポツポツとしたものができ、その後かさぶたになります。

これは正常な反応で副反応ではないため、特に心配は必要ありません。

ただし、接種後3ヶ月経ってもじゅくじゅくした状態が続いたり、接種後に大きく腫れ上がっている際は受診しましょう。

 

副反応の種類②発熱

続いて、副反応の発熱症状についてみていきましょう。

特に生ワクチンの場合は、病原性を弱めたウイルスや細菌を使うため、軽く発熱などの症状が出る場合もあるようです。

 

副反応の発熱であれば、通常は1〜2日で熱が下がります。

副反応の場合は当日か翌日に発熱の症状があらわれますが、副反応の発熱かどうか判断がしにくい場合は、受診するようにしましょう。

また、高熱が続くようであれば合併症の可能性もあるので、受診するようにしましょう。

 

【発熱する可能性がある予防接種の種類】

・肺炎球菌ワクチン

・麻しん(はしか)・風しん

・四種混合

 

【対処法】

発熱時の対処法と同じように、

・こまめに水分補給をして脱水症状に気をつける

・体力を消耗してしまうため入浴を控える

・しっかり安静する

このようなことに注意しましょう。

 

先述しましたように、副反応なら通常は1〜2 日で熱が下がります。

それよりも熱が続く場合や、いつもと様子が違うと感じられたら、受診するようにしましょう。

 

副反応の種類③重度の症状の場合

予防接種の副反応で、赤い腫れや発熱などがほとんどで、1〜2日でなおる場合がほとんどです。

ですがまれに、重度の症状が出る場合もあります。

そのため、接種後30分は受けた病院で待機するか、いつでも病院と連絡ができる状態にしておくと安心です。

 

ただ、このような症状があった場合は、すぐに受診するようにしましょう。

・意識が朦朧としている

・けいれんを起こしている

・発熱時に嘔吐や下痢を伴う

・アナフィラキー(全身に重いアレルギー反応)

 

病名としては、

・急性脳炎

・急性脳症

・急性散在性脳髄膜炎(脳や脊髄、視神経の病気)

・ギランバレー症候群(四肢や顔、呼吸器官の麻痺など)

このような合併症を起こしてしまうことも、ごくまれにあるようです。

 

また、BCGを接種して1週間〜10日以内(ほとんどは3日以内)に、接種した箇所が化膿しかさぶたになることを、コッホ現象と呼び、アレルギー反応の一種と言われています。これ自体は重度なものではないですが、結核に感染している人にこのような症状が起こりやすいため、注意が必要です。

 

他にも、1歳のお誕生日になったら接種するおたふくかぜワクチンは、無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)を引き起こすケースもあるようです。ただし、ワクチンで起こる無菌性髄膜炎はひどくならず、短期の入院で済むことがほとんどです。

 

しかしこれからも、予防接種のワクチンが直接の原因だと断定するのは難しく、その前後でたまたま感染してしまった場合もあります。

 

まとめ

予防接種の副反応が怖いからといって、受けさせないというのは本末転倒です。

予防接種は赤ちゃんを病気から守るためのものなので、必ず受けるようにしましょう。

もし副反応が出たとしても、病原体を抑えた細菌なので、自然に病気にかかってしまう場合よりも軽度で済みます。

 

むしろ本当の病気にかかってしまうと、副反応以上の症状が出てしまうことも。

そのようなことがないように、適切な月齢と年齢で予防接種をすることはとても大切です。

 

予防接種でもし副反応が出てしまってもどうか慌てずに、心配な場合は受診するようにしてくださいね。

予防接種の申し込みの際に、副反応についての記述のある用紙を病院からもらうので、しっかり注意事項を読み込んでおくことが重要です。

不安な方は予防接種を受ける前に、気になる点は病院で聞いておきましょう。

この記事を書いたライター

おがわ みなみ
おがわ みなみ

関西在住で一児の母です。 子育てをしながら仕事も両立したいと思い、在宅ライターを始めました。 日々、子供と楽しく暮らせるよう工夫することが大好きです。 新米ママやプレママさんのお役に立てるような記事をお届けします。よろしくお願いします。

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