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赤ちゃんの予防接種を里帰り先で受けたい
赤ちゃんが生まれ、生後2ヶ月を迎えるとはじまる予防接種。
里帰り出産の場合、産後2ヶ月頃は、まだ里帰り先に滞在中のママもいますよね。
まだ帰る予定がなければ「里帰り先で予防接種を受けたい」と考えるママもいるでしょう。
しかし赤ちゃんの予防接種は、住民票のある自治体で受けるのが原則です。
里帰り先では、受けることができないのでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんの予防接種を里帰り先で受ける場合について、ご紹介します。
赤ちゃんの予防接種は里帰り先でもできる?
前述のように、赤ちゃんの定期予防接種は、住んでいる自治体で受けるのが一般的。
しかし里帰り中などの事情がある場合、ママの実家がある市区町村でも受けられるのです。
ただし住民票のある自治体での接種と違い、事前申請が必要なため、思い立った時にすぐに受けられる訳ではありません。
また、通常赤ちゃんの定期予防接種のワクチンは、自治体から支払われるため無料ですが、里帰り先で受ける場合は実費になります。
赤ちゃんの予防接種は里帰り先でもできますが、通常とは違う手続きが必要だったり、費用がかかったりする場合があるので注意しましょう。
予防接種を県外の里帰り先で受ける場合…
里帰り先が県外の場合、住んでいる市が発行する「予防接種実施依頼書」が必要です。
また、県外の里帰り先での予防接種費用は実費になりますが、自己負担した費用を後日申請し、全額または一部を請求できる「予防接種費用助成制度」があるため、利用すると良いでしょう。
〈手順①医療機関を決める〉
まずはどこの医療機関で、なんのワクチンを受けたいか決めます。
県外に住民票があっても受け入れ可能か?受けたいワクチンの定期接種を実施しているか?などの確認も必要です。
〈手順②予防接種を希望する市区町村へ問い合わせ〉
予防接種実施依頼書は、住んでいる市から「県外の市区町村(自治体)」または「医療機関長(病院)」宛てに発行します。
どちら宛てに発行するのか、問い合わせをしましょう。
予防接種費用助成制度の有無も、併せて確認すると良いですね。
〈手順③予防接種実施依頼書交付申請書を提出〉
予防接種実施依頼書交付申請書をインターネットからダウンロードするか、保健所・保健センターの窓口でもらい、記入して提出しましょう。
交付後は、指定した宛先に届きます。
〈手順④予防接種実施依頼書を持参して接種を受ける〉
予防接種実施依頼書が届いたら、予防接種が受けられます。
県外でも事前に発行してある予診票が必要なため、母子手帳と併せて持って行きましょう。
〈手順⑤予防接種費用助成金交付申請書を提出〉
予防接種を受けたら以下の書類を添付し、1年以内に予防接種費用助成金交付申請書を提出すると、自己負担した費用の全額、または一部が助成されます。
・予防接種費用助成金交付申請書
・予防接種の予診票の写し
・接種した医療機関から発行された領収書や明細書の原本
・母子手帳(予防接種の接種記録)の写し
予防接種を県内の里帰り先で受ける場合…
「定期予防接種相互乗り入れ事業」を実施している県であれば、里帰り先が同じ県内の場合、手持ちの予診票で無料で予防接種を受けられます。
ただしこの事業に協力している医療機関で受ける必要があるため、事前に確認をしてみましょう。
里帰り先で予防接種を受ける際の注意点
里帰り先で予防接種を受けるには、さまざまな書類や手続きが必要なため、不安を感じますよね。
スムーズに手続きを進めるために、知っておくと良いことや注意点をまとめてみました。
【事前申請が必要】
予防接種を里帰り先で受けるには、事前申請が必要です。
申請なしでは受けられないため、必ず事前に申請をしましょう。
【予防接種実施依頼書の交付は時間がかかる】
予防接種実施依頼書の交付は、2週間程度かかります。
病院の予約をする場合は、余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
【住んでいる市が発行した予診票が必要】
県外でも予診票が必要なため、手元に用意しておきましょう。
もしなくした場合は、再発行ができますよ。
【予防接種費用助成制度は全額助成ではない】
助成額は、市が定めた上限額の範囲内です。
一般的には無料で受けられる定期予防接種でも、全額助成されない可能性があります。
【予防接種費用助成制度の申請期限は1年以内】
申請期限を過ぎてしまうと、制度を受けられなくなります。
なるべく早めに申請しましょう。
【予防接種費用助成制度の申請には領収書などがいる】
申請する際には、病院から発行される領収書や明細書を添付する必要があるため、捨ててしまわないよう注意が必要です。
まとめ
赤ちゃんの予防接種は、里帰り先でもできます。
しかし里帰り先が県外の場合、事前に書類を提出して申請をしなければなりません。
はじめての赤ちゃんの予防接種は、ただでさえ勝手が分からず不安なもの。
ご紹介した内容は里帰り先によっては違う場合もあるため、少しでも分からない点があれば、保健所や保健センター、市役所の担当課などで確認をしましょう。
直前でバタバタしたり受けられなくなったりしないよう、早めの準備を心がけたいですね。