正しいイクメンは「子育てをするパパ」
イクメンとは「積極的に子育てを一緒にしてもらう男子(メンズ)」のことで、男性にももっと育児に参加してもらおう、という社会の動きから生まれた言葉です。
子育ては本来なら、父親と母親の二人で行うものという考えもあり、中にはこの言葉に否定的な方もいるかもしれません。
イクメンという言葉自体が、育児しているつもり、ポーズだけのパパを指すなど揶揄する意味で使われることも少なくありません。
それでは夫に、子育てができる”正しいイクメン”になってもらうにはどうしたら良いのでしょう。ここでは、イクメンという言葉を前向きに捉え、楽しい子育てをするための一つとして、上手に取り入れる方法をご紹介していきます。
これから子育てが始まる方は、夫婦でどのように関わっていけばいいのか、不安に思っているかもしれません。
その不安が少しでもなくなるように、まずは、夫にどんなイクメンになってもらいたいか、イメージをすることから始めていきましょう。
イクメンになってもらうためには?
夫にイクメンになってもらうためには、ママが一方的に「こうなって欲しい」と理想を抱いているだけでは、実現するのは難しいでしょう。
そこで、夫にイクメンになってもらうために、妻として何をしたらいいのでしょうか。
【夫をイクメンにするポイント①やって欲しいことを具体的に伝える】
一番赤ちゃんと接している時間の多いママに比べると、パパの方が子育てに関しての経験は少ないですよね。
「なんでやってくれないの」と悩むよりも、まずはやって欲しいことを具体的に伝えましょう。
子育て以外でも、家事を少しやってくれるだけでも助かることってありますよね。
できたら出産前に、赤ちゃんをお世話しながらの生活をシミュレーションして、どんなことをやって欲しいかリストアップしておくのもおすすめです。
【夫をイクメンにするポイント②赤ちゃんと触れ合う時間を作る】
仕事に忙しいパパだからこそ、休日は赤ちゃんと触れ合う時間をたっぷり作ってもらいましょう。
ママだけではなく、やっぱりパパも経験してみないと分からないことだらけですよね。
【夫をイクメンにするポイント③黙って見守ることも】
パパが積極的に子育てや家事をしようとしている場合、すぐに口を出すのは控えた方が良いでしょう。
時には黙って見守り、どこまで任せたらいいのか見極めることも重要です。
【夫をイクメンにするポイント④赤ちゃんの様子を伝え共有する】
パパが忙しくて休日以外はなかなか触れ合う時間がない場合でも、今日の赤ちゃんの様子などを報告しましょう。
伝えることで、大変なことや嬉しいことを共有することができます。この積み重ねがあれば、子育てに対しても積極的に考えてくれるようになるでしょう。
イクメンにはメリットデメリットも
子育てを積極的に取り組むイクメン。ママの負担が軽くなり助かる一方で、やり方を間違えると夫婦仲が悪くなってしまう原因にもなりかねません。
イクメンになってもらう前に、メリットもあればデメリットがあることも頭に入れて、上手に対策をとりたいですね。
【メリット】
・ママの子育てと家事の負担が減る
・子どもがパパを好きになる
・夫婦で子育ての楽しさや時には辛いことを共有できる
【デメリット】
・ママのペースが崩されることも
・意見の食い違いで喧嘩になる
・赤ちゃんの機嫌が良い時だけ世話をするなど偏る場合も
夫婦仲良く円満に、というのが理想ですが、どちらも子育ては分からないことだらけ。ママ以上にやり方が分からないパパは特に、赤ちゃんとの関わり方に悩んでいるかもしれません。
どこまでやって欲しいか線引きを夫婦で決め、ママと赤ちゃんのペースを崩さないように無理なく協力してもらいましょう。
イクメンブルーに注意!
イクメンと呼ばれる、子育てに積極的なパパが増えた一方で、「イクメンブルー」という言葉も生まれました。
イクメンブルーとは、「仕事も子育てもしっかり頑張らないと」という気持ちと、実際には仕事が忙しくてどちらも中途半端になってしまったり、悩んで落ち込むことが続く、という状況を指します。
女性の「産後うつ」とは少し違い、子育てと仕事の板挟みが原因で、イクメンブルーになってしまうことが多いそうです。
仕事と子育てのどちらもしっかり頑張りたい!と真剣に考えるからこそ、悩んでしまうことも。そうなった場合は役割分担について見直しパパの負担を減らすか、他にサポートしてもらえる方法も視野に入れてみましょう。
男性が当たり前に育休を取得する社会になるにはまだ少し時間がかかりそうですが、男性の子育てに関して、社会的にまだ環境が整っていない面もあります。
夫婦でなんとか乗り越えようとするのではなく、サポートしてもらえる方法はないか探してみましょう。
まとめ
夫婦が助け合って子育てをするのが理想ですよね。
夫がイクメンになってもらうと、より夫婦の絆が深まることもあるでしょう。
方法を間違えると、かえってママの負担が増えたり喧嘩の原因になることも。
イクメンになったからといって、必ずうまくいくというわけではありません。
時には意見ややり方の食い違いもあるかもしれませんが、その度に軌道修正をして、子育てのベストな関わり方を見つけましょう。