「赤ちゃんが噛む」はみんなが通る道?
生後8ヶ月頃になり、赤ちゃんの歯が生えてくるとタオルやおもちゃを噛む事があります。
ちょっと噛むぐらいなら問題ないものの、ママやパパの手などを噛んでしまったり、かたいおもちゃを思い切り噛んで心配になってしまうこともあります。
赤ちゃんは自分の言葉で意思を伝えられないので、心配になって悩んでしまうママもいます。
そこで、今回は赤ちゃんが物や人を噛む原因と対策をいくつかご紹介します。
赤ちゃんが噛む原因は何?
「赤ちゃんが噛む」といっても、一概に「原因はコレ」とは言えません。
噛む場所や噛むタイミングなどによってそれぞれ原因が考えられますので、1つずつ見ていきましょう。
【1.】歯が生えてむず痒い
歯が生え始めると歯茎の部分がむず痒くなり、おもちゃやタオルを噛む事があります。
歯が生え始めることでむず痒くなっている場合は、歯がしっかり生えてくると自然とおさまります。
ただし、乳歯が生えそろうまではむず痒くて噛んでしまうことがあるでしょう。
【2.】噛みながら遊んでいる
「噛む専用」のおもちゃである「歯固め」などを赤ちゃんに与えると、噛む感触が楽しくて噛みながら遊ぶこともあります。
他にも、お気に入りのおもちゃやお気に入りのタオルなど、赤ちゃんにとって「噛み心地の良いもの」を好んで噛んだりすることもあります。
【3.】噛む事でどんなものかチェックしている
赤ちゃんはおもちゃやタオルなどの素材を「噛みながらどんなものか」をチェックしています。
これは食べ物なのか、そうでないのかなど、赤ちゃんなりに考えながらチェックし、覚えていくという成長の過程である場合もあります。
【4.】おっぱいの際に不満がある
授乳の時にママのおっぱいを噛んでしまうという場合は、おっぱいの際に不満があるという場合があります。
思った量が出てこなくて不満を感じたり、ママがこちらを見てくれなくて不満を感じたりなど、いろいろな原因が考えられます。
【5.】噛んだ相手の反応が楽しい
赤ちゃんは特に理由もなく、「ただ目の前にパパやママの腕があった」という理由でガブリと噛んでしまうことがあります。
その際に「いったーい!」など大きな声などで反応したりすると、赤ちゃんにとって「楽しい」と感じてしまうこともあります。
赤ちゃんにとって「噛む事は楽しい事」となってしまうと遊びながらパパやママ、お友達を噛んで傷つけてしまうことがあります。
赤ちゃんが噛むことへの対策
赤ちゃんが「噛む理由」によって対処法は異なりますが、基本的には見守っていて問題ないものと対処が必要なものがあります。
赤ちゃんが自分や人を傷つけてしまっては大変なので、それぞれの対処法についてご紹介します。
【見守ってても問題ないもの】
歯が生えてきてむず痒い場合や噛みながら遊んでいる場合、噛む事でどんなものかを確かめている場合は、基本的には見守ってあげて問題ないでしょう。
この場合の「噛む」については無理にやめさせるのではなく、強く噛みすぎていないかや危ないものを噛んでいないか、などを見てあげると良いでしょう。
【対処が必要なもの】
授乳の時におっぱいを噛まれてしまうという場合は、授乳の際に赤ちゃんなりに何かしら不満がある可能性があります。
赤ちゃんの目を見て話しかけてあげたりすることで、満足してくれることもありますので、いろいろ試してみると良いでしょう。
また、パパやママの腕などを噛んで「反応を楽しむ」ということもあります。
赤ちゃんは加減をせずに噛むので、かなり痛いため、大きな声を出してしまうこともあります。
その反応をみて赤ちゃんが「楽しい」と感じることもあるので、このような場合はあまり過剰反応をしないのが得策です。
そして、なるべく噛みやすいシチュエーションにならないよう注意することも有効です。
「噛む練習」もおすすめ
赤ちゃんが噛む事に悩んでいるママは、「何とかして噛む事を止めさせたい」と思う人もいるかもしれません。
しかし、噛むことは離乳食のステップアップにも大切なことなので、上手に噛む練習をさせるのもおすすめです。
噛む練習におすすめなものは「歯固め」です。
歯固めは赤ちゃんにとって楽しく噛めるおもちゃであり、ママにとっても安心して噛ませることができるおもちゃなので、たくさん噛んでも安心です。
いろいろな種類の歯固めが出ているので、赤ちゃんの好みにあった歯固めを選んであげると良いでしょう。
スタイの先端に歯固めが付いているものや、動物の形のもの、ママがネックレスのように付けられるおしゃれな歯固めなどもあります。
歯固めは赤ちゃんの口に入れるものなので、清潔に保てる素材・デザインのものがおすすめです。
さらに、安全性は第一に、赤ちゃんやママが楽しめるデザインの歯固めを探してみるのも良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんが噛むことに悩んでしまうこともありますが、噛む事は悪い事ばかりではありません。
自分や家族、お友達を傷つけることのないよう「歯固め」などをつかって上手に噛む練習をすることがおすすめです。
そして、離乳食のステップアップにつなげてあげるよう意識してみましょう。