ママもつらい「人と比べてしまう」行為
赤ちゃんが生まれ、毎日お世話をしながら成長を実感できるのはとても幸せです。
しかし、わが子がかわいいあまり「問題なく成長しているか」「月齢相応のことができているか」が気になってしまうママもいます。
毎日わが子とだけ接していると、なかなか気づきませんが、公園や児童館などで同じぐらいの月齢の子と会った時、自分の子と相手の子を比べてしまうこともあるでしょう。
「相手の子はもうお座りできるのに…」とか「うちの子はどうしてできないんだろう…」など、考えるとつらい気持ちになってしまいますね。
赤ちゃんを思うが故だとしても、ママが悲しい気持ちになってしまうのはよくありません。
また、わが子と他人を比べることで、赤ちゃんにとっても良い影響が出ない場合もあります。他人の子どもと自分の子どもを比べることで、どのような影響があるのかを見てみましょう。
人と比べることで子どもへ与える影響
わが子と他人の子を比べてしまうシチュエーションは様々あります。
代表的なものとしては、以下のような内容です。
・あの子はもう寝返りをした
・あの子はもう歩いた
・あの子はいつもニコニコ愛想がいいので可愛がられている
など。
このように、自分の子と他人の子を比べ、落ち込んでいると、赤ちゃんは敏感に察します。ときには「私がはいはいをしてもママは笑ってくれない」と思わせてしまうこともあるでしょう。
また、他人と比べることを気に病むことで、無意識に言葉に出ている場合もあります。
「うちの子はまだ歩けないんだ。遅いよね。」など、ネガティブな言葉を吐いてしまうと、言葉のわからない赤ちゃんでも、ママの表情や雰囲気で察してしまいます。
少しずつでもおしゃべりができるようになっている月齢であれば、意味も分かってしまうかもしれません。
「何でうちの子はできないの?あの子はできるのに!」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、本人なりに理由があるかもしれません。
子どもにも大人と同じように個性がありますから、同じ月齢の子が同じように成長するとは限らないのです。いつもママが他と比べて子育てをしていると、いつの間にか「親の顔色を伺う子」に成長してしまうかもしれません。気を付けましょう。
他人と比べてしまうときの対処法
気にしない…と思っていても、どうしてもわが子と他人を比べてしまうという場合は、少し考え方を変えてみましょう。
【わが子もできるように応援する】
赤ちゃんは生まれたばかりなのだから、人間としてできるはずのほとんどのことはできません。
最初は誰もができなくて当たり前なのです。そしてその成長スピードには個人差があることを心に留めておきましょう。
もし他人と自分の子を比べて落ち込んでしまったときは、「がんばれ!」とわが子を応援するようにしましょう。赤ちゃんもママの応援に応えてくれるかもしれませんね。
【個性として捉える】
赤ちゃんの頃から、おっとりマイペースな子、負けん気が強い子など性格も様々。
成長がゆっくりな子は、もしかしたらマイペースな子だったり、何事にも慎重に進むタイプなのかもしれませんよね。
決してそれが悪いわけではありませんから、個性として捉え、ママがわが子を理解してあげることも大切です。
【比べることは悪いことではない】
何かと比較する…ということ自体は、一概に悪いことだけではありません。
比べることで闘争心が生まれ、良い結果が出ることもあります。
しかしその場合の「比べる」は、子ども本人が相手と比べるのであって、ママが子どもたちを比べるということではありません。
比べるなら「今と昔」を比べる
もし「どうしても比べてしまう」のであれば、ママにとっても赤ちゃんにとっても良い方法をとりたいものです。
それは、「赤ちゃんの今と昔を比べる」ということです。
「前は寝返りができなかったのに、もうお座りができる」、「あんなに人見知りしていたのに保育園で頑張っている」など、赤ちゃんの今と昔を比べて褒めてあげてください。
赤ちゃんも毎日一生懸命いろいろな事を吸収し、成長しています。
その成長の過程や結果を思い切り褒めてあげましょう。
まとめ
育児はわからないことだらけなので、「わが子の成長が遅いかも」と感じると不安になってしまいますよね。
育児書などで書かれている内容はあくまで目安なので、参考程度にしつつも、もし気になることがあれば自治体の相談窓口やかかりつけの小児科などで相談するのも良いでしょう。
他人とわが子をただ比べて落ち込むだけでは何の解決にもなりません。
不安になってしまった場合はぜひ1人で抱え込まずに色々な人の力を借りましょう。
小児科などで「特に問題ない」と言われたのであれば、それは1つの安心材料になると思います。
ママも赤ちゃんも毎日を楽しみながら暮らせるよう、今日から是非考え方をちょっとずつ変えて、「他人と比べること」をやめてみてはいかがでしょうか。