まんまる育児とは?
まんまる育児とは、赤ちゃんをママのお腹にいた時と同じように、背骨をCの形にして抱っこし、赤ちゃんが心地よく過ごせるようにしてあげることです。
これまでママのお腹のなかで小さくまんまるの体勢で過ごしてきた赤ちゃん。外の世界でママと一緒に生活していく時にも、まんまるの形を作ってあげると、安心して寝てくれるようになるのだそうです。
ただし、赤ちゃんの背骨をCの状態にしてまんまるく抱っこすることが、本当に赤ちゃんにとって心地よいかどうかは、今のところ医学的に証明されてはいません。
まんまる育児を取り入れて、赤ちゃんのお世話がしやすくなったと感じるママもいれば、そうでないママもいるでしょう。
育児方法には様々な考え方ややり方があります。
どんな育児方法をしたらよいかは、ママの考え方次第です。
今回ご紹介するまんまる育児もその1つ。
まんまる育児を取り入れる際は、赤ちゃんに負担がかからないよう、また事故が起こらないように注意しながら試してみてください。
まんまる育児をするメリット
まんまる育児を実際に行ってきたママたちは、以下のようなメリットを感じているようです。
【まんまる育児で悩みが解消された】
まんまる育児はセミナーや育児教室に参加してやり方を知ったというママも多く、始めてみようにもハードルが高いと感じているママもいるかもしれませんね。
しかし、実際にまんまる育児を実践してみて、
「赤ちゃんの寝つきが良くなった」
「過剰に泣くことがなくなり、育児ストレスが軽減された」
と感じているママもいるようです。
特に産まれたばかりの赤ちゃんは、大人のようにまっすぐな姿勢でいるより、まんまるい形でいる方が自然なので、まんまる育児を取り入れることで、赤ちゃんの不快感が解消され、不安で泣くことが少なくなったと感じるのかもしれません。
ただし、医学的データがあるわけではないので、あくまで参考程度に留めておきましょう。
【まんまる育児でママの心に余裕が生まれた】
まんまる育児を実践した人の中には、赤ちゃんが不安で泣くことが少なくなったり、赤ちゃんがどうしてあげたら心地いいのかがわかるようになったりしたというママもいるようです。
人によって感じ方が異なるので、まんまる育児を取り入れてみてママと赤ちゃんの負担が少なくなったなと感じたら、続けてみてもいいかもしれませんね。
【まんまる育児で頭の形がきれいになった】
まんまる育児で赤ちゃんを寝かせると、常に顔が横向きの状態になるので、後頭部の絶壁が解消されたと感じるママもいるようです。
赤ちゃんはお布団に眠っている時に向き癖があり、気を付けないと頭の形が歪むことがあります。
体のこわばりがないまんまる育児では頭の形を左右対称にしてあげることができるため、背骨の成長も健やかになるといった意見も。
しかし残念ながら今のところ、まんまる育児をしたから頭の形が改善されたなど、赤ちゃんの成長に効果があったという医学的データはありませんが、赤ちゃんの成長に良いなら試してみたい!という方は、取り入れてみてもいいかもしれませんね。
まんまる育児の取り入れ方
では、実際に普段の生活でまんまる育児をどのように取り入れていけばよいのか、見ていきましょう。
【寝かしつけにまんまる育児を取り入れる】
赤ちゃんを抱っこで寝かしつけ、布団に寝かせてあげようと思ったら「わぁー」と泣き出してしまった…ということ、よくありますよね。
これは、ママの抱っこで感じていた温もりと、布団のひんやりした感覚に不快を覚えて、敏感な赤ちゃんは泣いて起きてしまうんです。
寝かしつけをする際は、あらかじめおくるみなどを使って「おひなまき」にしてあげ、まんまるく赤ちゃんを抱っこしてあげましょう。
おひなまきの状態でママにまんまるく抱っこされていると、赤ちゃんがママの心臓の音が聴こえて安心感につながります。
ただし、おひなまきをする際は、
・布の上から赤ちゃんの顔や手が出るようにする
・おひなまきをする際は、赤ちゃんから目を離さない
などに注意しましょう。
おひなまきのまま、体をまんまるくした姿勢で抱っこし、そのままお布団に寝かせてあげると、お布団と背中の「ヒヤッ」とした不快感を防ぐことができますよ。
「寝たかな?」と思ったら、そーっとおくるみを外してあげましょう。
【ぐずった時にまんまる育児を取り入れる】
外出時など、赤ちゃんが突然ぐずった時もまんまる育児を試してみましょう。
スリングを使って体を包み込むようなイメージで、まんまる抱っこをしてあげると、ぐずって反り返ってしまう赤ちゃんを落ち着かせることができます。
体も心もリラックスすると、手足の力が自然と抜けるので、そのまま寝てしまう赤ちゃんも。
しかし、実はスリングを正しく用いないことによる死亡事件が起きています。リラックスしているのか呼吸が止まっているのかがわからなくなることがあるようです。
スリングを使用する際も、常に顔が見えている状態で正しい抱き方で行うようにしましょう。
まんまる育児のやり方
まんまる育児は、間違った方法で取り入れると、赤ちゃんに負担をかけてしまうことがあり、危険を伴うことがあります。
しかし、どんな育児方法でも、間違ったやり方をすれば危険につながってしまいますよね。
まんまる育児も同じで、正しいやり方で行うことが大切です。
ここでは簡単なまんまる育児の抱き方についてご紹介します。
【まんまる育児の抱っこの仕方~ねんね期から~】
1.赤ちゃんを横抱きする要領で抱っこする
2.このとき、赤ちゃんの腕がママやパパの脇の下から背中に抜けないようにし、ママやパパの両手でまんまるく包み込むようにする
【まんまる育児の抱っこの仕方~おすわり期から~】
1.ママやパパがあぐらをかいて座る
2.ママやパパが両手を胸の前に組み、丸い空間を作る
3.②で作った空間に、赤ちゃんがすっぽり入るようなイメージで前を向かせて抱っこする (大人の胸~お腹に赤ちゃんの頭から背中がくるように)
4.ママやパパの両手で赤ちゃんをまんまるく包み込む
重要なのは、
・赤ちゃんの背中がCカーブになるように抱っこすること
・赤ちゃんの首が後ろに倒れないこと
・赤ちゃんの体がねじれたり、曲がったりしないこと
です。
やり方を学ぶ場として、セミナーや育児教室に参加する方法もあります。
開催は限られた場所で行われているので、もしママの近場で参加できないようでしたら、まんまる育児の本や動画などを参考にしてみても良いでしょう。
まんまる育児をする際の注意点
正しいやり方でまんまる育児を取り入れることはもちろんですが、以下の点にも注意し、赤ちゃんとママに負担がないようにしましょう。
【赤ちゃんの主張を奪いすぎない】
まんまる育児を取り入れることで、赤ちゃんが落ち着きを取り戻し、泣き止んでくれるようになったと感じている方もいるようですが、赤ちゃんは何か不快なことがあって主張して泣いていることを忘れないようにしましょう。
【まんまる育児を強要しない】
赤ちゃんにも個人差がありますから、必ずしもCの体勢が気に入るとは限りません。
もし嫌がって、激しく泣いたり、反り返ったりしてまんまる抱っこから逃げ出してしまうようなら無理強いはしないようにしましょう。
まんまる育児は、赤ちゃんの様子に合わせて取り入れていきたいですね。
気になったママはまんまる育児を実践してみよう
まんまる育児をはじめ、様々な育児法がある現代。どれがママと赤ちゃんにとって良い方法であるかは、やってみないと分かりませんよね。
まんまる育児に対しても様々な意見があるのは事実。
医学的根拠は今のところ証明されてはいませんが、日々の赤ちゃんのお世話に悩んでいて、どうにか良い方法はないかな?と悩んでいるのなら、ぜひ試してみてください。
赤ちゃんのお世話が楽になったと感じるのであれば、ママと赤ちゃんに適した方法なのかもしれませんよ。