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赤ちゃんの指先を使った遊びに注目
生まれたばかりの赤ちゃんは、手の指を握っていることが多いですよね。これは「把握反射」と言って、赤ちゃんの原始反射のひとつ。
それがやがて成長とともに、自分の意思で興味のあるものをつかんだり投げたり、手をパチパチさせたりするようになります。面白いことに、その頃には、把握反射もなくなっていくそうなんですよ。
そんな赤ちゃんの手の動きの成長と発達のサポートには、指先を使った遊びがおすすめです。
なぜ指を使った遊び?
どんなことをすれば良いの?
と疑問に思うママのために、今回は、赤ちゃんの指先を使った遊びの重要性と具体的な遊び方をご紹介します。
指先を使った遊びの重要性とは?
「ファインモータースキル」という言葉を聞いたことがありますか?ファインモータースキルとは、指先などの細かな運動能力のこと。
手や指先にはたくさんの神経が通っていて、指先を使うことによってその刺激が脳に伝達されます。
刺激を受けることによって脳神経細胞の働きも活発になり、手先が器用になったり、思考力、ひらめき力が育ったり、感情が豊かになるなどのメリットが期待できるそうです。
ファインモータースキルを発達させるには、指先を使うことが効果的だと考えられています。幼児期になればスプーンやお箸を使ったり、ボールを投げたり、お絵かきしたり、と指先を使うシーンが増えていきます。
でも、早めに脳を刺激してあげたいな、ファインモータースキルをあげる方法を知りたいな…と思うママは、おすわりができるようになった頃から楽しめる、指先を使った遊びを普段の遊びの中に取り入れてみましょう。
ファインモータースキルの発達を促す知育玩具も発売されていますが、手作りでも十分楽しめますよ。
赤ちゃんとの指先遊び1.スポンジ落とし
握力が弱い赤ちゃんには、軽くてつかみやすいスポンジを使った遊びがおすすめです。
〈用意するもの〉
・台所用スポンジ
・ボックスティッシュの空き箱
・マスキングテープ
・折り紙やフェルトなど
①台所用スポンジを四角形や三角形に切る(一般的な台所用スポンジの場合、6~8等分くらいの大きさ)
②ボックスティッシュの取り出し口をスポンジが通るくらいの大きさに切り広げる
③切り端をマスキングテープで保護しておく
ボックスティッシュの取り出し口にスポンジを落として遊びます。
スポンジに顔を書いたり、ボックスティッシュの空き箱に折り紙やフェルトでデコレーションするのも楽しいですね。
赤ちゃんとの指先遊び2.ティッシュ引っ張り放題
本物のティッシュはもったいないので、何度でも使えるお手製のティッシュボックスで遊びましょう。
〈用意するもの〉
・プラスティック製のティッシュボックスケース(100均などでも手に入ります)
・色とりどりの布やハンカチ20枚ほど
①布やハンカチの端同士を結んで長いひも状にする
②ティッシュボックスの中に詰めて、引っ張りだして遊ぶ
(結ばず、バラバラに出てくるようにしても良いですね。)
布だけでなく、間にビニール袋などを結んでおくと素材や音の違いを楽しめます。
赤ちゃんとの指先遊び3.フィンガーペイント
まだクレヨンなどが使えない赤ちゃんのお絵かきには、フィンガーペイントがおすすめです。
〈用意するもの〉
・絵の具
・画用紙、新聞紙、紙皿など
絵の具は、赤ちゃんが舐めても大丈夫なものが良いですね。
最近は、野菜由来の色素を使った絵の具なども販売されています。
小麦アレルギーがない場合は、こんな方法で手作りもできます。
①小麦粉を水を1:4で混ぜ、弱火でとろとろ状態にする
②赤や青などの食用色素(食紅など)で着色する
③冷めてから使う
はじめは絵の具を嫌がったり怖がったりするかもしれませんが、ママやパパが見本を見せてあげることで興味を持ってくれますよ。
赤ちゃんとの指先遊び4.折り紙ビリビリ
赤ちゃんは、紙を破る感触だけでなく、カサカサ、ビリビリといった音もお気に入りです。
〈用意するもの〉
・折り紙(または新聞の広告など)
折り紙をビリビリと手で破って遊びます。
まだうまく破れない場合は、ママやパパが手を添えてあげましょう。
破った折り紙を赤ちゃんの上から紙吹雪のように降らせたり、丸めてボールにしたり、いろいろな楽しみ方ができます。
赤ちゃんが折り紙を口に入れたり舐めたりしないように注意して見ていてくださいね。
赤ちゃんとの指先遊び5.ぺったんこ遊び
少し手先が器用になって、薄いものをつまめるようになったらやってみましょう。
〈用意するもの〉
・ホワイトボード(A3サイズくらい)
・マグネットシート
材料はどちらも100均で手に入ります。
①マグネットシートを四角形や三角形、丸、ハート、星など好きな形や大きさに切っておく
②ホワイトボードにぺたんと貼ったり剥がして遊ぶ
貼るのが上手になったら、剥がすほうもチャレンジしてみましょう。
まとめ
指を使った遊びを紹介してきましたが、どれも簡単で、手に入りやすい材料で遊べるものばかりです。
上手にできたら「すごいね~」「上手だね~」とほめながら、赤ちゃんと一緒にいっぱい手をパチパチしましょう。
手をパチパチさせるのも、ファインモータースキルの発達に効果が期待できますので、やってみてくださいね。