育児ストレスが子どもに影響する?
自分の子どもは可愛いと思っていても、負担が大きいとストレスを感じやすいものです。
育児ストレスとは、育児に関して何らかのストレスを被っている状態を指します。
ストレスの感じ方や状態の程度は人それぞれなので、ちょっとしたことでも人によっては大きなストレスになることも。
しかし、そのストレスを放っておくと、時には子どもに悪影響を与える危険もあります。
そこで今回は、育児ストレスが子どもにどのような影響を及ぼすのか一緒に考えてみましょう。
育児ストレスを感じている状態とは?
育児ストレスを抱えている状態とはどのようなものなのでしょうか。
まずは自分でストレスを抱えていると気付くことが大切なので、どのような状態がストレスのある状態なのかを知っておきましょう。
【体調】
ストレスがある状態の体調面では
・頭痛や肩こり
・目の疲れ
・倦怠感
・動悸や息切れ
・吐き気や食欲不振
・眠れない、または眠りすぎてしまう
このような症状がみられる場合があります。
風邪など別の原因から起こる場合もありますが、以前と比べてこのような状態がよく起こったり、常に上記のような症状がある場合はストレスを抱えている可能性が考えられます。
【メンタル】
ストレスがある状態のメンタルでは
・子どもを可愛いと思えない
・緊張や不安を強く感じる
・少しのことでもイライラする
・憂鬱
・何をしても楽しくない
・元気がない、表情が暗い
・口数が減った
・集中できない
などを感じる方が多いようです。
これらは自分だと気づきにくい場合も多いので、身近な方に客観的に教えてもらうと分かりやすいでしょう。
【思考と行動】
・考え方がまとまらない
・いつも同じことを考えている
・簡単なことに気づけない
・喧嘩や言い争いなどの衝突が増える
・特定の人や物に依存する
・人と会うことを避ける
などの考え方や行動をしている場合も、育児ストレスを抱えている状態の可能性が考えられます。
今までこのような状態は頻繁に起こらなかったのに、子育てをするようになってからよく起こるようになったという場合は、もしかしたら育児ストレスの可能性が考えられます。
なかなか自分で気づけないことも多いので、心配な方は身近な人に相談したり、メンタルクリニックなどに相談してみるといいでしょう。
育児ストレスが及ぼす子どもへの影響
親が育児ストレスを抱えていると、子どもにどのような影響を及ぼすのでしょうか。
【子どもへの影響】
子どもにとって一番安心なのは親が近くで寄り添っていてくれること。
しかし、そんな安全基地であるはずの親が育児ストレスを抱えていると、子どもは不安を感じやすくなるそうです。
愚痴や悪口など、大人なら受け流すことができても子どもはまだ思考が未熟なので、そのまま受け止めてしまいます。
育児ストレスを抱えると、このようなネガティブな言葉を子どもに言ってしまうことも出てくるでしょう。
そうすると、本来その子が持つ自由で明るい発想が育ちにくくなるとも言われています。
【子どもとの関係性への影響】
育児ストレスは子ども本人への影響だけではなく、子どもとの関係性にも影響すると言われています。
育児ストレスから子どもにネガティブな言葉だけではなく、手をあげてしまう場面もあるかもしれません。
そうなると、親に対する恐怖心や憎悪が生まれてしまい、正常な親子関係を築くのが難しくなってしまうでしょう。
また、子どもが将来子育てをする立場になった場合、暴力的に育ててしまうことも見られるようです。
育児ストレスがある場合の対処法
育児ストレスを抱えていると感じたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
【何にストレスを感じているのか原因を考える】
育児ストレスは育児に関わるストレスですが、その根本的な原因が何なのか一度考えてみましょう。
根本の原因が解決できないと、また繰り返してしまうことも。
子どもに対してなのか、パパに対してなのか、自分かパパの両親、育児に関わる環境など、原因は一つではないかもしれません。
ノートに書き出したり友達や身近な方に聞いてもらったりして、原因を探してみましょう。
【子育て支援を活用する】
育児ストレスは複雑で、原因も様々なので自分で解決するのが難しい場合が多いでしょう。
国や各自治体によって様々な子育て支援が用意されています。
地域の子育て支援施設を訪れたり、自分の時間を作って休みたい方は家事代行サービスなどを活用する方法もあります。
自分だけでどうにかしようと思わず、このような子育て支援を頼るのも一つです。
まとめ
子育てを始めてから、もしくは子育てによる環境の変化によって、不安を感じたりイライラしたり、以前とはちょっと違う状態になっている方はいませんか?
それはもしかしたら、育児ストレスを抱えている状態かもしれません。
ママが育児ストレスを抱えていると、子ども本人への影響や、子どもとの関係性にも影響が出てしまう可能性があります。
まずは自分が育児ストレスを抱えているかどうかに気づき、原因を考えて、その原因に合わせて対処していくようにしましょう。