赤ちゃんの背中スイッチってどんなもの?
赤ちゃんを抱っこで寝かしつけしたあとや授乳で寝てしまったあとに、赤ちゃんを布団に寝かそうとしたら、赤ちゃんが起きてしまったという経験があるパパやママもいるのではないでしょうか。
それを「背中スイッチが作動した」などとよくいいます。
それまでスヤスヤ寝ていたのに、背中が布団に付いたとたん、背中にスイッチがあり、それがオンになったように、急に起きて泣きだしてしまう…
赤ちゃんには結構あるあるの現象なんです。
今回は、この赤ちゃんの背中スイッチの原因や対策を紹介します。是非、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの背中スイッチの原因は?
赤ちゃんの背中スイッチが作動するのは、次のようなことが原因にあるかもしれないと考えられています。
【赤ちゃんの眠りが浅い】
赤ちゃんは脳の働きが活発で眠りの浅いレム睡眠が多いので、ちょっとした刺激でも起きてしまいます。
そのため、布団に降ろした時の振動や抱っこをする時のちょっとした振動で起きてしまうことが多くあります。
【温度差に敏感】
抱っこで寝かしつけをしている間は、パパやママの人肌で暖かく心地よいです。
しかし、布団はひんやりと冷たく赤ちゃんはそれを敏感に感じ取ります。
暖かいところから、急に冷たいところに置かれることで不安になり、泣いてしまうこともあるでしょう。
【赤ちゃんの姿勢】
抱っこをしている時の赤ちゃんは、背中を丸めたCを描くような姿勢になっています。
赤ちゃんはお腹の中で、Cカーブの状態で過ごしていたので背中を丸めた姿勢は安心するようです。
しかし、布団の上に置くと丸まっていた背中がピンと伸びてしまいますよね。
安心できる体勢が変化したことに驚き、不安になって起きてしまうことがあります。
【モロー反射】
モロー反射とは、低月齢の赤ちゃんに多い原始反射です。
体が傾いたり、大きな音に驚く、光に反応して両腕を広げたり足を広げてピクッと痙攣します。
寝かしつけの時の周りの環境の変化でモロー反射が出てしまい、自身の反射に驚いて泣いてしまうことも、背中スイッチの原因の一つだと考えられます。
赤ちゃんの背中スイッチの対策方法は?
ここでは、赤ちゃんの背中スイッチの対策方法を紹介するので、参考にしながら試してみて下さいね。
【布団に寝かす順番に気をつける】
抱っこをされている赤ちゃんは、Cカーブの状態なので安心して眠っています。
しかし、寝かす際にお尻から降ろしてしまうと、先に腰の骨が床に着き、Cカーブがなくなって急な体勢の変化に驚き起きてしまうことがあります。
布団に寝かすときは、頭の方を先に降ろし、お尻を支えたまま背中をゆっくりと降ろしてみましょう。
最後にお尻を優しく布団の上に置いてあげると、体勢の変化も少なく安心して眠ってくれるかもしれません。
また、布団に降ろしながら優しくトントン叩いてあげる、パパやママの胸を赤ちゃんにつけたまま頭から順に降ろしてあげるとより安心して眠ってくれます。
パパやママには少し辛い体勢ですが赤ちゃんは安心して眠ってくれることも多いので、試してみて下さいね。
【おくるみやブランケットを使用する】
温度差に敏感な赤ちゃんには、おくるみやブランケットを使用して寝かしつけをしましょう。
おくるみで巻いてあげると、モロー反射で起きることもなくなるのでおすすめです。
(※しかし、きつく巻きすぎると脱臼をする可能性があるので、注意が必要です。赤ちゃんがしっかり呼吸ができるゆとりがあるか確認してくださいね。)
【温度変化に気をつける】
パパやママの温かい体温から、冷たい布団の上に移動される温度変化に驚いて起きてしまうことも考えられるため、寝かしつけの前に湯たんぽや布団乾燥機などで、予め布団を温めておくのもおすすめです。
(※ただし、赤ちゃんが寝た後も、湯たんぽを入れておくと低温火傷をする可能性があるので、寝かしつけたら湯たんぽは取り出しておく必要があります。)
また、部屋によっても気温差があり、その変化に敏感になる赤ちゃんも。
寝かしつけする際には、できるだけ部屋の移動はしない方がよいでしょう。
【布団に寝かせるタイミングに気をつける】
レム睡眠の多い赤ちゃんですが、眠ってから10~30分ほどで深い眠りにつくことが多いと言われています。
そのため、眠ってから15分ほどはずっと抱っこしたままにしておき、赤ちゃんが深い眠りに入った頃に布団に降ろすのもおすすめです。
産後の体には抱っこをしたままは辛いかもしれませんが、無理しない程度に、座って抱っこして時間経過を待つなど、一度やってみるのもいいでしょう。
まとめ
赤ちゃんの背中スイッチは、体制の変化や温度の変化に、不安になることで作動することが分かりましたね。
何度も寝かしつけを繰り返していると、赤ちゃんの機嫌が悪くなって逆にいつまでも寝付けなくなってしまうこともあります。
寝かしつけをする際には寝かしつける姿勢に気を付けてみたり、おくるみで包んであげたりなど、紹介した対策で、少しでも楽に赤ちゃんの寝かしつけをしましょう。