赤ちゃんの布しゃぶりが始まった!
赤ちゃんがお気に入りのタオルやぬいぐるみをチュウチュウしゃぶるようになるという「布しゃぶり」。
口に入れないでまでも、常にそのタオルがないと不安で仕方ないという子もいるでしょう。
おかげで、そのタオルはボロボロ…。
なかには、洗濯するタイミングもないと悩むママもいますよね。
一体なぜ赤ちゃんは、このような布しゃぶりをするようになるのでしょうか?
考えられる理由と対策について詳しくご紹介します。
赤ちゃんが布しゃぶりをする理由
ではまず、なぜ赤ちゃんが布しゃぶりをするようになるのか?
その理由から見ていきます。
【理由①寂しい・不安だから】
赤ちゃんが布しゃぶりは、「不安や寂しい」という気持ちの表れであることがあります。
たとえば、
・ママの仕事が始まり、保育園に行くようになった
・断乳をした
など、大好きなママや大好きなママのおっぱいから離れることから来る不安や寂しさを和らげるために、他の何かに執着するようになったのかもしれません。
これを心理学的に「執着行動」と言うそうですが、赤ちゃんが自立をしよう・不安を乗り越えようとして行っていることなので、決して悪いことではありません。
むしろ心の成長における健全な行動とも言えます。
【理由②歯がむずむず痒いから】
ほかにも、赤ちゃんが布しゃぶりをする理由は、歯の生え始めで歯茎がむずむず痒いからかもしれません。
歯の生え始めは、むずむずした感じや痛みを伴うことがあると言いますから、気になって持っているタオルを嚙んだり、遊んでいるぬいぐるみを口にくわえたりするのです。
ほかにも、歯が生え始めるサインは、
・よだれが多くなる
・わけもなくグズる
・夜泣きが多くなる
・ぶーっと口を震わせる
などの仕草が見られることもあります。
赤ちゃんの布しゃぶりはいつまで?
赤ちゃんの布しゃぶりは、明確に「いつからいつまで」という時期はありません。
赤ちゃんの時期にはなくても、幼児期になり、幼稚園や保育園に入園してから突然始まることもあります。
これも赤ちゃんの時期と一緒でママと離れる不安を乗り越えようとしている表れですよね。
赤ちゃん自身がその不安や寂しさを克服し、「大丈夫」と思えるようになるまで続きますが、多くの子が幼児期までに卒業すると言われています。
成長と共に、幼稚園や保育園で出会った友達との遊びを楽しいと思えるようになっていくからです。
いつの間にか「布しゃぶりをしなくなった」ということがほとんどのようですよ!
赤ちゃんの布しゃぶりの対策は?
布しゃぶりは、赤ちゃんの成長と共になくなっていくようですが、そうは言ってもやはり見ているママとしては少し心配ですよね。
一体どうしたら良いのでしょうか?
【対策①まずは見守ることが大切!】
布しゃぶりは、いずれ成長と共になくなる現象です。
赤ちゃんはきっと、一生懸命、ママと離れる寂しさを克服しようとしています。
ですから、まずは温かく見守ってあげましょう。
布しゃぶりをするのを無理にやめさせたり、布しゃぶりをする赤ちゃんを叱ったりするのは逆効果。
かえって執着がひどくなることもあるので、ママはあまり心配し過ぎず、赤ちゃん自身から自然にやめるまで見守ってあげてくださいね。
【対策②衛生面に気を付ける】
無理に布しゃぶりをやめさせようとするのはNGですが、とはいえ、常に同じタオルやぬいぐるみを口に入れるのは衛生面で心配ですよね。
そんなときは、全く同じものを買い与え、洗濯している間にもう片方のものを使わせるというのも1つです。
ただし、同じものを買いそろえる場合は、なるべく早く”新品さ”を失くすようにしましょう。
赤ちゃんはニオイや手触りが気に入っているので、新品のものだと同じデザインなのに違和感を抱くことも…。
赤ちゃんにバレないように、適度に交互に使わせて、早く使い慣れた感触に馴染ませてあげるといいと思います。
【対策③ほかの楽しい遊びを見つける】
赤ちゃんが布しゃぶりに執着してしまう場合は、ほかの楽しい遊びを見つけて気を紛らわせてあげるのも良いでしょう。
違うことに気を取られている間は、意外と布しゃぶりをせずに過ごしていられるものです。
お散歩や公園に出かけたり、児童センターなどに出かけてお友達と積極的に遊ばせるのもいいですね。
ただし、最初の頃はたとえ楽しく遊んでいても、突然「はっ!」とお気に入りのタオルがないことに気が付く場合があるので、念のためお気に入りはママのバッグに入れておくようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのストレスを和らげてくれるために起こる布しゃぶり。
一過性のものですから、無理やり引き離そうとするのではなく、赤ちゃんの心の成長を見守ることが大切です。
赤ちゃんがより安心して過ごせるよう、ママと一緒にいる時間はたくさんスキンシップをし、愛情を注いであげましょう。
たとえ言葉は通じなくても、赤ちゃんはママの気持ちを感じ取ってくれるはず。
赤ちゃんとの時間は、量ではなく「質」が大事ですから、一緒にいられる時間を思う存分親子で楽しんでくださいね。