保育園の転園は可能?
保育園と言えば、働くママの増加によって「待機児童問題」が大きく取り沙汰されていますよね。
そんな中、引越しやパパの転勤などで保育園を転園しなければならない事情があったとき、果たしてスムーズに手続きすることは可能なのでしょうか?
保育園の転園の可否については、その地域の状況によって変わります。
定員いっぱいで空きがなければ、転園は不可。
特に年度の途中の転園は、空きがないため難しいことも多いでしょう。
ただし、もしタイミングよく空きが出た場合は転園することができるので、事前に必要な手続きについて知っておくといいかもしれませんね。
今回はそんな保育園の転園方法について詳しくご紹介します。
保育園の転園手続きの流れ
では早速保育園の転園手続きの流れからご紹介します。退園する保育園、転園先の保育園双方で手続きが必要ですから、しっかりおさえておきましょう。
【ステップ1.退園手続きを済ませる】
まずは今通っている保育園の退園手続きを済ませましょう。定められた期日までに退園手続きを済ませないと、保育料が引き落としされてしまう恐れがあるので注意してくださいね。
【ステップ2.転園先に提出する必要書類の準備】
次に転園先に提出する書類を揃えておきます。引越しが理由で転園する場合は、引越し準備と同時に行うため少しバタバタしてしまいがち。事前に転園先の自治体へ問い合わせるなどして、必要な書類を確認しておくとスムーズですよ!
一般的に必要な書類は以下の通り。
・転園申込書
・保育認定証明書
・就労証明書
・所得課税証明書または非課税証明書の写し
・(取得していれば)マイナンバーカードの写し
・子どもの健康状況申告書
など。
自治体のホームページにて事前ダウンロードを行い、わかるところは記入しておくといいでしょう。
【ステップ3.転園先の管轄へ申請に行く】
保育園の転園は、事前に手続きを済ますことができませんから、引越し後に住民票を移動させる手続きを終えてから、実際に窓口に行って転園申請をします。
転園の申し込み期日は、前月の10日まで。
スムーズに転園をしたい場合は、スケジュールを事前に確認して期日までに申請を済ませるようにしましょう。
【ステップ4.転園先が見つかれば面接を行う】
転園可能な保育園が運よく見つかった場合は、実際に園の担当者と面接を行います。
あとは初めて入園をしたときと手続き・流れは一緒。その保育園で必要なものを揃えるなどして、登園準備を進めていきましょう。
保育園を転園する際の注意点
保育園の転園を検討する際は、以下の点に注意しなければなりません。
引越しなどやむを得ない事情だけでなく、保育園の方針と合わない・遠くて通いづらいなど他の理由がある場合も踏まえてご紹介します。
【注意点①転居の場合は選考が不利になることがある】
保育園を転園する理由は、特に選考基準に考慮されません。
そのため、転居などやむを得ない事情であっても加点されることはないのです。
それどころか、場合によっては選考が不利になることがあります。
というのも、自治体によってはその地域に住んでいる年数(在住年数)が長い人のほうが優先されることがあるからです。
つまり、新しくその地域に入る新参者は不利になることがあるということ!たとえママの職場が見つかっていても、転園先に空きがなければ入れませんので、転居先の待機児童数については事前にリサーチしておくといいかもしれませんね。
【注意点②転園申請は住民票を移した後でないと減点される】
転居先は決まっているけれど、まだ住民票を移す手続きができない場合は、転園申請もできないことがほとんど。なぜなら前述したとおり、転園申請をした際の住所が選考基準に影響するからです。
申請を出す時点でその自治体に住んでいないと、場合によっては減点対象になることもあるので注意しましょう。
【注意点③手続きがスムーズでも子どもが慣れないこともある】
保育園の転園が上手く進んでも、実際慣らし保育からスタートしてみたら子どもが合わなかったというケースもあります。
それはたとえ、1歳前後の小さな赤ちゃんでも同じこと。
新しい環境に慣れるまでに時間がかかる子もいるからです。
やむを得ない事情で転園する際は仕方がないですが、あまりコロコロと保育園を変えるのは子どもの心に負担をかけてしまうこともあります。
保育園の転園を検討する際は、大人の事情だけでなく、子どもの気持ちにも寄り添って必要かどうか検討したいですね。
まとめ
保育園の転園は、待機児童が多い地域ではかなり難しいことがあります。引越しなどでどうしても転園しなければならないときは、事前に引越し先の自治体の状況を確認し、どのような保育園があるのか確認しておくといいでしょう。
また、今回ご紹介したように転園申請をするには様々な手続きが必要です。スムーズに転園できるように、引越し前から提出書類についてチェックしておくと慌てずに済みますよ!
新しい生活がスタートするのは、大人だけでなく子どももストレスがかかるもの。手続きのことだけでなく、小さなわが子の心にも気を配りながら転園を成功させてくださいね。