保育園から幼稚園への転園
産休・育休明けに、仕事復帰を検討しているママは、わが子をどんな保育園に預けたら良いのか、日々悩んでいることと思います。
待機児童問題が深刻な都市部では、妊娠中から保活を始めることも珍しいことではありません。それだけ、希望の保育園にわが子を入園させるというのは狭き門なのです。
特に待機児童数が多いとされているのが0〜2歳児のクラス。
その問題を解消すべく、近年積極的に進められているのが「小規模保育事業」です。小規模保育所とは、3歳未満を対象とした保育施設のこと。一般の保育園に入園できなくても、3歳未満であれば小規模保育園に通うことができるので、働くママにとっては心強い存在です。
しかし実際は、子どもが3歳以上になり、「小規模保育園を卒園してからの預け先がない…」という問題が生じている地域もあるようです。
そこで最近増えているのが、保育園から幼稚園への転園。
幼稚園の中には、延長保育を実施している園もあり、働くママでも安心して預けられる施設も増えています。
そこで今回は、保育園から幼稚園へ転園しなければならなくなったとき、どんなポイントを見て選べばよいのかについてご紹介します。
将来的に保育園の入園を考えているママや、待機児童数が多い地域にお住いのママは是非、参考にしてみてください。
①預かり保育の充実度で選ぶ
まず考えたいのが預かり保育の充実度。
幼稚園は、保育園と違って14時降園がほとんどです。
その後は、別途料金を支払い、「預かり保育」というのを申請することになります。
しかし、施設によってその時間は様々。預かり保育が18時までの園もあれば、16時までの園もあります。また、園によっては早朝保育を行っているところもあります。ママの勤務時間帯に合った保育をしてくれる園を選びましょう。
そして重要なのが、夏休みや冬休みなどの長期休暇の預かり保育。夏休みなど長い休み期間に、子どもの預け先がなく働けないことにならないよう、長期休暇中も保育してくれる園を選ぶのもポイントです。
②親子行事の少ない園を選ぶ
幼稚園は保育園と違い、平日に行事を行うこともあります。
参観日や保護者会、遠足など、保育園よりもイベントが多いと感じるママもいるでしょう。
基本的に親が参加必須の行事が多いため、働くママの場合、仕事を調整しなければならないことも。
行事は、子どもの成長を見られる良い機会でもありますが、あまりに親子行事が多い園だと、親の負担が増えてストレスになることもあります。バランスを見ながら、無理なく通える園を選ぶようにしましょう。
③働くママが多い園を選ぶ
保育園は、仕事をしていることが前提なので働くママばかりですが、幼稚園の場合は専業主婦のママも多いもの。
そのため、人によってはママが仕事していることをよく思っていないこともあります。
幼稚園ではママ友との付き合いは必須ですから、上手く付き合っていくことも重要です。
働くママが多い園であれば、子育てをしながら働くことの大変さを理解してもらいやすいので、その点も考慮して選ぶといいでしょう。
比較的、預かり保育が充実している園であれば、保育園に落ちてしまった子が入園していることが多いので、働くママも多いようですよ。
④職場や自宅から近くの園を選ぶ
成長に連れて赤ちゃんの頃に比べて体も丈夫になったとはいえ、まだまだ手のかかる時期。
突然熱を出したり、ケガをしたりと、幼稚園から「お迎えに来てください」と連絡が来ることもあります。そんな時のためにも、職場や自宅から近い園に通わせた方が良いでしょう。
また、預かり保育を利用した場合に、電車やバス通勤をしているママは要注意。
お迎えの時間を少しでも遅れてしまうと、超過料金をとられてしまいます。悪天候などで電車やバスの遅延が発生してしまった…ということもなかなか認めてもらえませんので、徒歩または自転車で通える距離が理想的です。
保育園から幼稚園の転園は慎重に!
幼いころから通った保育園を離れ、幼稚園に転園する際は、子どもの心のケアもしっかり行いましょう。
3歳くらいの子であっても、仲の良いお友達と離れることや、慣れた保育士と離れることは大きな不安を感じるものです。特に人見知りや場所見知りが激しい性格の子や、神経質な性格の子は、新しい環境に慣れるまでに時間がかかります。
また、引っ越しなど家庭の事情がない限り、あまり転園・転園を繰り返さないようにすることも大切です。転園を繰り返さないためにも、わが子に合った幼稚園であるかどうか、しっかり見極めてから判断するといいですね。
保育園に在園中に幼稚園のプレ保育に通わせるのは難しいかもしれませんが、土曜日などに園庭開放をしている園もありますので、雰囲気だけでもつかむために行ってみると良いでしょう。もし近所に幼稚園に通わせているママ友がいれば色々と聞いてみるのも良いですね。
まとめ
保育園から幼稚園に転園する子は意外と多くいます。万が一、わが子が保育園に落ちてしまい、幼稚園に通わせなければならなくなったことも想定して近所の幼稚園事情についてあらかじめリサーチしておくようにしましょう。
今はまだ0歳児だからと思っていても、意外とあっという間にその時は訪れるものです。働くママは、子どもの預け先についてしっかり考えておくようにしましょう。