共働き夫婦の家事と育児の現状
「妊娠前は夫と家事分担がうまくできていたのに、出産して仕事復帰してから育児と家事は全部私がやっている」
「なんで私だけこんなにやらなきゃいけないことがあるの?爆発しそう!」
「俺、結構家事やってるるもりなんだけど」
世の中のママ達は、家事を「やっているつもり」「分担できているつもり」の夫に不満が溜まっています。
日本では、まだまだ育児と家事は女性の仕事であると当たり前のように思う人が多く、妻にばかり負担がかかっているという家庭は少なくありません。
なぜ、夫婦で家事と育児をうまく分担できないのでしょうか。
今回は、悩める共働き夫婦の「家事育児の分担のコツ」についてご紹介します。
①男女の脳の仕組みを理解する
男女では脳の仕組みが異なるといわれており、女性は2つ以上のことを同時に考えたり行動することができると言われています。
そのため、「洗濯機をまわしながらお風呂の掃除」をしたり、「子どもの様子を見ながら夕食の支度」をしたりすることができます。
もちろん、同じ女性でも育った環境や個人の持つ得意不得意がある為、全ての女性が「ながら」仕事ができるとは言えませんが、男性に比べると得意な人が多いと言われています。
男性の場合は、このように脳の仕組み上「ながら」仕事をするのが苦手なので、同じ育児や家事をするのでも、女性のようにテキパキとこなせず時間がかかったり、1つのことに集中するあまりもう一方のことがおろそかになって失敗したりすることがあるのです。
そこでポイントなのが、妻は夫に「まだそんなこともできないの!」「なんでちゃんとでやってくれないの!」と怒らないことです。
誰だって一生懸命やっているのに𠮟られたら不快な思いをしますよね。
夫と、家事育児の分担をするならば、このような男女の脳の仕組みを理解し、たとえ上手くできていなくてもイライラせず広い心で受け止めるようにしましょう。
②分担する項目は明確化する
家事分担を上手くするには、分担する項目をしっかり明確にすることが大切です。
たとえば
「お風呂掃除とゴミ出しと子どもの見送りはパパの仕事」
「料理と洗濯と部屋の掃除はママの仕事」
といったように、分かりやすく紙に書いて明確化することが必要です。
「考えれば分かるでしょ」というのは、家事や育児に不慣れな男性からすると難しいもの。
担当をしっかり明確化することで、具体的に「何をすればいいか」が分かるので、よりスムーズになると思います。
また、お互い担当していることに関しては、責任感も生まれるため、「しっかりやらなきゃ」と思うようになるでしょう。
③指示は具体的に出す
「○○をやって欲しい」と妻が夫にお願いするときは、できる限り具体的な指示を出すようにしましょう。
考え方や捉え方は、人によって差があります。
自分が期待していた通りにやってくれるとは限りません。
具体的に
・何を
・どのタイミングで
・どうするのか
などを伝えることで、すれ違いが起こりにくくなりますよ。
④お互いの仕事を尊重し合う
夫は仕事で忙しい。
妻は仕事だけでなく、育児・家事も忙しい。
しかし、男性からすると「所詮、育児や家事は家庭内での仕事だから」「パートの仕事なんて大したことない」と軽んじていることが多く、このような考え方があることで、共働きと言っても結局は妻の負担が多くなってしまうのです。
女性だって、妊娠出産を経て子育てしながら仕事復帰をするのはとても大変なことですよね。
男性と女性の役割が異なることを前提として、相手の仕事を理解し合う・尊重し合うことは、共働き夫婦にとって重要なことだと思います。
日ごろからコミュニケーションをとり、お互い感謝の気持ちを言葉にするように心がけていきましょう。
⑤完璧を求めすぎない
共働き夫婦の場合、どちらも仕事で疲れて帰ってきた後に育児や家事が待っています。
時には仕事で疲れて「やりたくない」「時間がなくてできない」ということもあるでしょう。
そんな時には無理をせず、たまには手を抜いて、「夕食はお惣菜で済ます」「ミールキットなどを利用して時短料理をする」など便利なサービスや便利家電を利用するというのも1つの方法です。
お互いに「あなたの担当なのに何でやってくれないの?」と不満が多くなると、夫婦間に亀裂が入ってしまいますよね。
できることを無理なくすることで、お互い心の余裕も生まれるのではないでしょうか。
完璧を求めるあまり、お互い窮屈さを感じてしまわないよう、上手に手を抜きながら仕事と家庭を両立することも大切です。
まとめ
いかがでしたか?
実際、家事分担を平等にしたくても、夫の仕事の帰りが遅いなどの理由により、平日は難しいこともありますよね。
そんな時は、休日だけでも子どもと一緒に遊んでもらったり、料理をしてもらったりと、積極的に家事や育児にかかわってもらうようにしましょう。
妻に任せきりになることで、夫が家庭のことを無関心になってしまう危険があります。
「もう無理!」と妻の不満が爆発する前に、しっかり話し合って円満な解決策を見つけていきましょう。