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授乳中に乳製品は摂っても良い?

授乳中に乳製品は食べてもいいの?

授乳中はママの体や赤ちゃんのことを考え、控えたい食品がいくつか挙げられますが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品も授乳中に控えるようにと聞いたことがあるかもしれませんね。

実は昔そのように言われていたこともありましたが、今は乳製品は授乳中、意識して避けなければいけない食品ではありません。

ではなぜ、乳製品を授乳中は控えるようにと言われることがあるのでしょうか。

授乳中の乳製品の上手なとり入れ方について、詳しく見ていきましょう。

 

授乳中は食品に気を付けなければいけない?

母乳は、ママの血液から作られています。

そのため、昔の考え方ではママが食べた食事内容が母乳にも影響を及ぼしたり、乳腺炎の原因にもなったりするのではないかということを言われていました。

しかし現在では、食事の内容は母乳に直接影響はないと言われていますし、乳腺炎の直接的な原因にもならないと言われています。

 

ただし、偏った食事や過剰な量の摂取、逆に極端に食事を抜くことによる栄養不足は、ママ自身の体調不良につながることがあります。

(ホルモンバランスの乱れや心身の不調など)

それらが、母乳トラブルの原因になってしまう可能性は考えられます。

 

ママが摂取することで赤ちゃんへ影響を与える可能性があるものには、アルコール類の摂取、投薬(ただし、心配いらない薬も多くあります)、カフェインの過剰摂取(適量であれば問題はないとされています)などが挙げられます。

これ以外のものに関しては、食べることが直接母乳に影響することはないと言われています。

 

昔、授乳中は乳製品に気を付けたいと言われていた理由

食事の内容は母乳に直接影響しないため、乳製品も授乳中に避けなければいけない食品ではありません。

しかし、昔は授乳中に乳製品は多く摂らないようにと言われていたことがありました。

なぜ、気を付けるようにと言われてきたのでしょうか。

 

【脂質の多いので乳腺炎の原因になると考えられていたため】

生クリーム、チーズ、バターといった牛乳からできる加工品には、食物性脂質が多く含まれています。

 

昔は脂質の多い食品を摂取することで、母乳の栄養が変わったり乳腺炎の原因になったりするのではないかと考えられていたため、特に乳製品の加工品は授乳中には食べ過ぎないようにと言われてきたのです。

しかし現在では、ママの食事内容は母乳の栄養や乳腺炎の原因とは直接関係がないと言われ、適量食べる分には全く問題はありません。

 

ただし、乳製品には脂質だけでなく、味を調える保存するために使われる砂糖や塩などが多く含まれているものもあります。

日常的に食べ過ぎることで、急激な血糖値の上昇が見られたり、ママの肥満や脂質異常症といった病気に繋がったりする可能性は今もあります。

どんな食品・食材でもそうですが、偏ってそればかりを食べることや、過剰摂取は避けたいですね。

 

【赤ちゃんのアレルギーとの関係が疑われていたため】

昔は、牛乳の成分がママから赤ちゃんへ移行し、アレルギーを引き起こすと考えられていたこともあります。

実際はそんなことはなく、母乳には免疫機能があり、むしろアレルギーを抑制すると言われています。

アレルギーを心配して乳製品を控えても予防にはなりませんし、ママが過剰に心配をして控える必要はありません。

乳製品を控えていたとしても、赤ちゃんのアレルギーの発症率に関係はないと言われています。

 

(ただし、赤ちゃんが乳児期早期に重度のアトピー性皮膚炎を発症している場合や、アレルギー症状に関して通常の治療では経過があまり良くなかったケースなどに関して、医師の治療の元でママの乳製品の除去やアレルギー用ミルクへの切り替えなどを行うことはあります。)

 

授乳中、乳製品を食べても大丈夫!

以上のことから、授乳中のママが乳製品を使った食事をしても、母乳には直接的な影響はありません。

乳製品は非常に栄養価の高い食材ですので、適量の範囲であれば、積極的にとり入れたいものです。

 

【乳製品に含まれる栄養素】

牛乳にはたんぱく質が豊富です。

筋肉の元となる栄養素であると共に、身体の熱を作り出すため産後の体の回復にも役立ちます。

カルシウムも豊富に含まれていますが、これは母乳を作り出すために必要な栄養素です。

授乳中はママの骨ももろくなりやすいため、牛乳からカルシウムを積極的に摂取しhていくことをおすすめします。

 

ヨーグルトやチーズにも、たんぱく質やカルシウムが豊富に含まれているため、摂取していきたいですね。

ヨーグルトは乳酸菌による整腸作用も効果が期待できます。

糖質が低いものがおすすめです。

 

まとめ

昔は、授乳中のママが牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品を摂取することが望ましくないと言われていたこともありましたが、食べることで母乳の栄養素に変化があったり、乳腺炎の原因になったりすることはありません。

適量を食べる分であれば、乳製品は栄養価の高い食品です。

上手にとり入れながら、バランスの良い食事を心がけていきましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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