母乳育児で片方の授乳を嫌がる赤ちゃん
母乳育児をしているママの悩みとして意外と多いのが、赤ちゃんが片方のおっぱいの授乳を嫌がってしまうということです。
赤ちゃんが母乳を片方だけ飲むようになると、ママの体にも様々な不調が現れることがあります。
できれば母乳は、両方のおっぱいからまんべんなく飲んで欲しいですね。
授乳の時、どうして赤ちゃんは片方のおっぱいを嫌がってしまうのでしょうか。
また、赤ちゃんが両方のおっぱいを飲んでくれるようになるよう、どのような対策ができるのでしょうか。
一緒に確認していきましょう。
母乳育児で片方の授乳を嫌がる原因
赤ちゃんが母乳育児で片方の授乳を嫌がる原因は、いくつか考えられます。
【ママの抱っこの癖がある】
人間はどうしても左右で癖が出るものです。
ママの抱っこにも、抱きやすい方と抱きにくい方があります。
抱かれている赤ちゃんは、片方の抱っこは安定していて心地がいいけれど、もう片方は心地が悪いために、ぐずって母乳を飲みたくなくなってしまうのかもしれません。
【赤ちゃんにもおっぱいの好みがある】
乳頭の固さや口に入った時の角度、母乳の出の具合などで片方のおっぱいがとても飲みやすく、好みでそちらばかり飲みたくなっていることがあります。
片方のおっぱいが好きすぎて、もう片方にあまり頓着がなくなってしまうのです。
また、もしかしたら逆のおっぱいが飲みにくいという可能性も考えられます。
特に新生児期は、乳頭が舌の上にうまく乗せられな子もいます、
乳頭が固くて母乳が出にくい場合も、赤ちゃんは飲みにくくなっている状態です。
【母乳の出方が左右で違う】
母乳の出方が左右で違うと、赤ちゃんが片方のみ好んで飲もうとすることがあります。
片方の出が良くて片方が飲みにくいと、出が良い方を好むようになるでしょう。
飲みやすいおっぱいから飲むことで、お腹がいっぱいになっているという可能性もあります。
逆のおっぱいを吸わなくなってしまうと、ますます出が悪くなってしまうことも考えられます。
逆に、飲まない方の母乳の出が良く勢いよく出てくるため、赤ちゃんがむせてしまって飲みにくくなり、嫌がっているというパターンもあります。
【母乳トラブルが発生している】
乳腺炎やうつ乳(母乳が詰まるトラブル)になると、母乳が出にくくなっていることがあります。
舌が敏感な赤ちゃんですと、ちょっとした変化でも気が付いてくれることも。
これまで飲んでくれていたのに急に片方のおっぱいを飲まなくなった場合、赤ちゃんからママへの体の不調のサインかもしれません。
おっぱいは痛くないか、しこりはできていないかなどを確認してみてください。
母乳育児で片方の授乳を嫌がり続けると…
赤ちゃんが母乳育児で片方の授乳を嫌がり、そのまま片方のおっぱいだけ与え続けるようになると、様々なトラブルが発生します。
【片方のおっぱいが痛む】
片方のおっぱいが張った状態になり、痛みや熱を伴うことがあります。
そのままにしておくと母乳が詰まり、乳腺炎になることがあるため、両方のおっぱいを吸わせるか、搾乳をして母乳を出し切らなければなりません。
母乳育児で片方の授乳を嫌がる原時の対策
赤ちゃんが片方の授乳を嫌がる時には、以下の方法を試していきましょう。
【飲まない方のおっぱいから吸わせる】
お腹が空いている時は、赤ちゃんも早くお腹を満たしたいと思っていることでしょう。
普段は嫌がる方のおっぱいから吸わせるようにすると、赤ちゃんがお腹を満たすために吸ってくれることがあります。
続けているうちに、ママも赤ちゃんも飲みやすい姿勢が保てるようになるかと思います。
【飲みやすいような工夫をする】
授乳前に乳頭をマッサージしてあげると母乳が飲みやすくなります。
おっぱいの出が良すぎてむせてしまう赤ちゃんは、少し搾乳してから飲ませてあげると、母乳の勢いが落ち着いて飲みやすくなることも。
授乳クッションを取り入れると抱っこが安定するので、赤ちゃんも飲みやすくなるということもあります。
赤ちゃんがなぜ嫌がるのか原因を探り、飲みやすくなるような工夫をしてみましょう。
【授乳の体勢を変えてみる】
授乳の体勢を嫌がる赤ちゃんは、
・縦抱き抱っこで飲ませてみる
・フットボール抱きで飲ませてみる
・授乳枕・クッションの高さを変えてみる
など、普段と違う姿勢を試してみてください。
ママは大変ですが、赤ちゃんの飲みにくさが解消されるため、母乳を飲んでくれるようになることがあります。
まとめ
母乳育児の赤ちゃんが片方の授乳を嫌がるのには、様々な原因が考えられます。
しかし、片方からしか飲まないと、様々な母乳トラブルに発展することも。
母乳を片方嫌がる原因を探り、対策を講じてみてくださいね。