赤ちゃんはミルクを飲み過ぎることがある?
新生児期の赤ちゃんは、ミルクを飲んだばかりでも、もっと欲しいそぶりをすることがあります。
他にも、与えるとどんどんミルクを飲む時や、飲んだばかりでも泣いている時など、ミルクが足りていないのではないかと思ってつい与えてしまうことがあるかもしれませんね。
しかし、赤ちゃんが新生児期の一般的な量よりも多くのミルクを飲んでいる場合は、飲み過ぎも心配です。
新生児期の赤ちゃんがミルクを飲み過ぎてしまった場合、どのようなサインを見せてくれるのでしょうか。
また、飲み過ぎてしまう場合は、どのような対処をするのが有効なのか、確認していきましょう。
赤ちゃんがミルクを飲み過ぎてしまう原因は?
新生児期の赤ちゃんがミルクを飲み過ぎてしまうのは、以下のような原因が挙げられます。
【生まれ持った反射機能があるため】
赤ちゃんは、生まれた時からミルクを飲むための反射機能が備わっています。
口元に何かが触れると咥えようとする哺乳反射、口の中に何かが入ると吸い付く吸啜反射、ミルクを飲みこむ嚥下反射が挙げられます。
ミルクを十分に飲んでいても、生まれながらに持っている反射機能が働いてしまうため、口元に哺乳瓶が触れるとどんどん飲んでしまうことがあります。
【泣いていると与えてしまう】
赤ちゃんは、お腹が空いていなくても泣いていることがありますが、ミルクを飲ませると泣き止むため、つい与えてしまうこともあるかもしれませんね。
泣いている原因は、眠気やオムツの汚れなど、空腹以外の要因も考えられます。
また、ミルクを飲み過ぎて気持ちが悪くなり泣いているということも考えられます。
赤ちゃんがミルクを飲み過ぎてしまった時のサインは?
赤ちゃんによっては、ミルクの飲みっぷりがいい子もいます。
個人差があるため、飲み過ぎているかどうかの判断は難しいのですが、赤ちゃんが以下のようなサインを見せていたら、ミルクの飲み過ぎを疑ってみましょう。
【体重の増え方を確認する】
一般的に新生児期の赤ちゃんは、1日に平均30gほどずつ体重が増加し、生後1ヶ月頃には1000gほど増加します。
体重の増え方がそれよりも大幅に多い場合は、ミルクの飲み過ぎを疑ってみましょう。
【何度も吐いてしまう】
赤ちゃんが授乳後に吐いてしまうのは、珍しいことではありません。
胃の形が真っすぐなことや、食道の筋肉が未発達なことも、吐きやすい原因に挙げられます。
授乳後は、しっかりとゲップを出しましょう。
ゲップをしっかり出していても何度も吐く場合は、ミルクの飲み過ぎの可能性があります。
【機嫌が悪い】
赤ちゃんは、ミルクを飲み過ぎると気持ちが悪くなっていることがあります。
ミルクを飲み過ぎたために胃が張って、吐き気を催している状態です。
泣いたり、唸るような声を上げたりしていることもあります。
【便の状態に異変がある】
新生児期の赤ちゃんはもともと便は緩いのですが、ミルクを飲み過ぎると、いつも以上に水様便になっていることがあります。
逆に、便秘気味になってしまうこともあります。
【口をパクパクしている】
口をパクパクしていると、ミルクが足りないのでは?と思うかもしれませんが、ミルクの飲み過ぎでお腹が苦しくなっている可能性があります。
【ミルクの時間が空く】
1回のミルクの量が多く消化に時間がかかると、次のミルクの時間が長く空くことがあります。
赤ちゃんがミルクを飲みすぎないための対処法
もし、ミルクの飲み過ぎを疑った場合は、以下の対処法をしながら赤ちゃんの様子を見ていきましょう。
【量と時間を決める】
新生児期の赤ちゃんのミルクは、生後1日目は1回の授乳量は10ml、1日経過するごとに10mlずつ増やしていきます。
生後8日目からは、1回の授乳量が80mlになり、生後14日以降は、1回の授乳量が100~120mlほどになります。
時間は3~4時間ほど開けるのが目安です。
赤ちゃんのミルクが飲み過ぎかな、と感じていたら、一般的な1日のミルクの量を飲ませてみて、様子を見ていきましょう。
赤ちゃんが機嫌よく過ごせていて、体重の増加も問題ないようでしたら、その量が赤ちゃんにとっての適量です。
【サイズのあった哺乳瓶で飲ませよう】
新生児期の赤ちゃんには、新生児用の哺乳瓶を使って授乳を行うようにしましょう。
サイズの大きい哺乳瓶は赤ちゃんの口に合わないだけではなく、ミルクの量も多く勢いよく出てきます。
赤ちゃんもゴクゴク早く飲むことができますが、飲み過ぎに繋がる可能性も。
それ以降も、月齢にあった哺乳瓶で飲ませるようにしましょう。
【赤ちゃんが泣いたらスキンシップを】
授乳後に赤ちゃんが泣いてしまう場合、赤ちゃんになにか不快なところがないか探してみましょう。
オムツは汚れていないか、そろそろ眠くなる時間ではないか、ミルクを飲み終わって寂しい気持ちになっていないか…などです。
泣いている時はミルクを足すのではなく、抱っこをしてスキンシップをとってあげるようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのミルクの量に不安を感じたら、産科や小児科、また健診の時にも相談してみましょう。
赤ちゃんにとってのミルクの適量をしっかり見極めながら、授乳を行っていきましょう。