ミルクはいつまで飲ませても良いの?
赤ちゃんの栄養に欠かせないミルク。
生まれた時からずっと飲んでいたミルクも、離乳食が始まると徐々に量が減ってくることもあるでしょう。
では、ミルクはいつまで飲ませても良いのでしょうか?
【卒業の目安は1歳〜1歳6ヶ月頃】
ミルクの卒業の目安は1歳〜1歳6ヶ月頃とされています。
はっきりと定められているわけではありませんが、離乳食の進み具合によって卒業を検討するママもいるでしょう。
離乳食があまり進んでいないのに、ミルクを卒業してしまうと栄養不足になってしまいます。
反対に、離乳食がちゃんと進んでいるのにミルクの量が減っていない、もしくは卒業していないと、今度は栄養過多になる可能性もあります。
ミルクを飲まなくても、離乳食でちゃんと栄養を摂れていれば問題ありません。
あくまで赤ちゃんの成長に合わせて、ミルクの卒業の時期を決めましょう。
ミルクをやめるタイミング
ミルクの卒業の目安は1歳〜1歳6ヶ月頃と前述しましたが、赤ちゃんには個人差が大きいですし、タイミングを見計らうのが難しいですよね。
具体的に、どのようなタイミングでミルクをやめるのが良いのでしょうか。
赤ちゃんから「もういい」と言葉で伝えることはまだできませんが、卒業できそうなサインを見逃さないようにするのが良いでしょう。
例えば、
・離乳食がスムーズに進んでいる
・ミルクを減らしても体重が成長曲線に沿って増えている
・離乳食のあとに与えても遊び飲みばかりする
・離乳食でお腹いっぱいになっている
・ミルクを拒否する
・ミルク以外の飲み物をマグで一人で上手に飲むことができる
このようなサインが見られたら、卒業のタイミングと言っても良いでしょう。
ミルクを卒業しないとどうなる?
もし1歳6ヶ月を過ぎても、ミルクを飲み続けるとどうなるのでしょうか。
【虫歯リスクが高くなる】
ミルクには糖分が含まれているため、触れ続けている時間が長いと虫歯に繋がります。
そのため、ミルクを飲む期間が長ければ長いほど、虫歯リスクも高くなってしまいます。
特に、ミルクを飲ませてそのまま寝てしまうと、虫歯になりやすい環境を作ってしまうことになるため、ちゃんと歯磨きをしてから寝かせるように注意しましょう。
【栄養過多になる】
離乳食が進んでいるにもかかわらず、今まで通りにミルクを与えていると栄養過多になる可能性があります。
飲みすぎているか心配な場合は成長曲線を目安にし、体重が増えすぎていないか注意しましょう。
また、ミルクから牛乳に切り替えるなど、食事量に合わせて移行していきましょう。
ミルク卒業の進め方
ミルクはそろそろ卒業かなと思ったら、どのように進めていけば良いのでしょうか。
【ステップ①ミルクを卒業する日を決める】
今日から突然ミルクをやめる、というのは現実的ではありません。
まずはいつミルクを卒業するのか、約1ヶ月前から計画を立てましょう。
また、ミルクを卒業するということは、他の方法で飲み物の摂取をする必要があります。
哺乳瓶以外での飲み方、例えばストローマグやスパウトなどを使って飲むように促し、練習を進めましょう。
その際には「もうそろそろミルクは終わりにしようね」「コップで上手に飲めたね」など、声掛けもして心の準備も忘れずに。
【ステップ②徐々にミルクの回数を減らす】
ミルクを卒業するには、離乳食でしっかりと栄養が摂れていることが前提になります。
ミルクからお茶や牛乳など他の飲み物に移行し、少しずつミルクの回数を減らしていきましょう。
【ステップ③1〜3日間でミルクを断つ】
卒業の当日はミルクを与えないようにしましょう。代わりにコップで牛乳やお水などは与えるようにします。
日数としては1〜3日間を確保し、赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。
最初はミルクが飲みたくて泣いてしまう子もいるかもしれません。
ですが、それですぐにミルクを飲ませてしまうと、卒業するタイミングが延びてしまいます。
3日間あれば赤ちゃんも慣れて、ミルクがなくても長く眠れるようになります。
卒業する日はミルク以外のこと、例えば、お散歩やとっておきのおもちゃで遊んだり、普段よりもさらにたくさんスキンシップを取るように心がけると良いでしょう。
【他の方法で寝かしつけ】
今までミルクを飲みながら寝かしつけをしていた場合、他の方法で寝かしつける必要があります。
日中のミルクは卒業できても、寝かしつけの時だけはどうしても飲ませたい場合もあるかもしれません。
ですが、そうするとミルクがないといつまでも寝てくれない、という可能性も考えられます。
寝付くまで抱っこをしたり絵本を読んだり、別の方法で寝かしつけする方法を慣らしていきましょう。
まとめ
赤ちゃんが生まれた時から飲み続けていたミルクも、個人差はありますが、いつかは卒業する時期がやってきます。
離乳食の進み具合によりますが、目安としては1歳〜1歳6ヶ月頃です。
ミルクの卒業は赤ちゃんから子どもへの大きな成長の一歩。
卒業の時期を見極めるのは難しいかもしれませんが、早めすぎず、ママと赤ちゃんにとって納得できるタイミングを選ぶと良いでしょう。